菅田将暉、映画『キャラクター』の主人公・山城を語る。「山城は、よくある映画の主人公っぽくない主人公」

■「今回は、引き算の芝居に徹底しようと思ってやっていた」(菅田将暉)

もしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら? しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったとしたら?

そんなアイデアを基軸に、登場人物(キャラクター)それぞれが幾重にも交錯する物語を描いたダークエンタテインメント、映画『キャラクター』(6月11日公開)。

『20世紀少年』他、浦沢直樹作品を数多く手がけてきたストーリー共同制作者・長崎尚志が、10年の歳月をかけて練り上げた企画が実写映画として、いよいよそのベールを脱ぐ。

主人公・山城圭吾(やましろけいご)を演じるのは、若手屈指の演技派俳優として活躍が目覚しい菅田将暉。人の悪を描けず苦悩する才能のない漫画家が、殺人事件の犯人と出会ったことで運命に翻弄されていく姿を、確かな演技力で繊細に演じる。

そして、山城と出会い、運命を狂わす天才的な殺人鬼・両角(もろずみ)を演じるのは、本作が俳優デビューとなるSEKAI NO OWARIのボーカル、Fukase。アーティストとして多くの人を魅了してきた彼が、俳優として、すべてが謎に包まれる両角を、独特の存在感と美しさで熱演している。

さらには、小栗旬、高畑充希、中村獅童と超豪華キャストが集結。全編クライマックス級の、息もつかせぬ怒涛のストーリーが展開される。

そんな豪華キャスト・スタッフが集結した本作で主演を務める菅田将暉にインタビューを実施。映画の完成後、菅田が本作に込める思いについて語った貴重なインタビューが解禁となった。

映画・ドラマ・音楽、その他様々な場で躍進し、人々を魅了し続ける菅田将暉。俳優として数々の役柄をこなしてきた印象だが、本作で演じるのは漫画家。そして、意外にも、本作のようなミステリーやサイコホラー要素が入ったジャンルは初めてだという。昨年1度目の緊急事態宣言解除後、菅田自身最初の映画の撮影となり、コロナ禍の緊張感がある現場で、菅田は山城という漫画家を悩みながら演じたと話した。

完成した作品を見た菅田は、改めて振り返る。「山城は、よくある映画の主人公っぽくない主人公。地味だし、自分から派手な動きをしない。だからこそ、そんな人物を中心にいろんな物事が目まぐるしく動いていく。自分が関わっていないシーンがとてつもなくカッコ良かったし、ワクワクしました」。加えて、「今回は、引き算の芝居に徹底しようと思ってやってたんですよ。漫画家として1個夢を諦めたあとの徒労感の中に生きていて、それでも自分が真摯に向き合えて表現できるのは漫画だけ、というキャラクターだったので」と山城を演じるにあたってのアプローチの仕方について話した。

撮影時にも「アイデンティティが足りないことで悩む山城のように、【面白くいたい】【より充実していたい】という欲が人間にはあるから、人に甘えられなく、どんどん孤独になっていく。観てくれた人の中にもそういうことを考える人がいっぱいいると思うので、そこが伝わればいいかなと思いました」と話していたが、「行き切れない人間は、劣等感があると思うんです。だからこそ山城のように、『自分にはそこがないんだな』と思っていた人間が行き切っちゃう瞬間、ドライな怖さというのが、山城を演じているなかであって。これは今までにないな、それがうまいこと伝わっていたらいいなというのが願いでしたね」と、根底にあるメッセージにも触れた。

自分自身が発信者である時代において、あらゆる場面で“個性(キャラクター)”が求められるが、そのような時代の中で「人からつまらないって言われようと、生きてさえいればいいと思うんです」と菅田は述べており、この菅田の言葉に救われる人も数多くいるのではないだろうか。

菅田が伝えたかったメッセージを届けるため、あらたなアプローチで挑んだ映画『キャラクター』は、ついに6月11日に公開を迎える。


映画情報

『キャラクター』
6月11日(金)ロードショー
キャスト:菅田将暉 Fukase(SEKAI NO OWARI)高畑充希 中村獅童 小栗旬
原案・脚本:長崎尚志
監督:永井聡
配給:東宝
(C)2021映画「キャラクター」製作委員会


SEKAI NO OWARI OFFICIAL WEBSITE
https://sekainoowari.jp

映画『キャラクター』作品サイト
http://character-movie.jp/


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