映画『キネマの神様』主題歌が、RADWIMPS feat.菅田将暉による「うたかた歌」に決定

■「最初は、主題歌になるとかならないとか、そういう話はまったくなく、撮影中に歌の言葉の断片みたいなものを、ちょっとずつためていました」(野田洋次郎)

松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作、ヒット作の製作、配給、興行を続け、2020年、松竹映画が100周年を迎えた。

『キネマの神様』は、そんな松竹映画100周年を記念した作品。監督は、日本映画界を代表する山田洋次、原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる『キネマの神様』。ダブル主演を務めるのは、故・志村けんの遺志を継ぐ沢田研二と、誰もがその人気と実力を認める俳優・菅田将暉。さらに日本を代表する名女優・宮本信子と、若手人気女優・永野芽郁ら記念すべき作品にふさわしい豪華キャスト陣が集結した。

2020年3月1日のクランクイン以降、W主演予定だった志村けんの突然の逝去、緊急事態宣言による撮影の長期中断、そして二度の公開延期…と次々と困難が降りかかったが、作品を届けたいと願うすべての人の想いが込められた本作がついに完成し、8月6日に公開を迎える。

そしてこのたび、映画劇中、撮影所で働く盟友として熱い絆を結んだ菅田将暉と野田洋次郎が、RADWIMPS feat. 菅田将暉として初タッグを組み、本作の主題歌「うたかた歌」(読み:うたかたうた)を歌唱することが決定した。

野田が作詞作曲を務め、ゲストボーカルとして菅田を迎えた本楽曲は、劇中のゴウとテラシンの役柄と重なり合うように、歌詞に合わせて歌い分けされている。野田は「撮影中に歌の言葉の断片みたいなものをちょっとずつためていました。全部の撮影が終わったときに、感謝の気持ちを込めて「監督にこのデモをお渡しください」という感じで贈ったのがいちばん最初です」と、初めは主題歌と意識して制作した楽曲ではなかったと語り、「特に志村さんが亡くなったこともあり、それはひとつ香りとして残したいと思いましたし、僕たちが通ってきた感情みたいなものを歌詞で残しておきたい」と作品への愛情とリスペクトも滲ませた。

野田からデモを受け取った映画のプロデューサーが曲に感銘を受け、「過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信した」と、この曲が映画の主題歌に決定した。

野田と共に主題歌を担当することになったときの気持ちを、菅田は「いやびっくりしました。謎でした」と驚きを隠せなかったとしつつも「こんなありがたいことはないです。クランクアップした少しあとに、野田さんから感謝の気持ちとして「こんなの出来たから」ということで、この曲のデモを送ってもらって、それを聴いて「わぁ〜!」と思っていたので、なんだか不思議な気持ちでした」と喜びを明かした。

そんな初タッグとなるふたりのレコーディングでは、1回目は難しくて表現しきれなかったという菅田に、野田がアドバイスのメールを送ってくれたそうで、菅田はそのお陰と感謝を示しながら「2回レコーディングしたんです。それが良かったですし、今思えば、山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって」とコメント。映画の役柄同様に、熱い絆を結んだふたりだからこそ生み出すことができた楽曲に期待せずにはいられない。

最後に野田は、「『うたかた歌』がもうすぐ皆さんのところへきっと届くと思います。僕自身本当に大好きな曲ですし、『キネマの神様』があったから生まれた曲で、あの世界が、音としてもこの世にずっと残っていってほしいという願いがずっとあったので、本当に心からうれしく思っています」と本作への強い愛を口にした。主題歌の音源は近日中に解禁となる。

『キネマの神様』と音楽をこよなく愛するふたりが紡ぎだした楽曲は、物語をどのように彩るのか。ゴウとテラシンが追いかけた夢と青春とは? “映画”を愛し続け、挫折を味わいながらも夢を追いかけたゴウが、時代を越えて織り成す青春と家族のありようが描かれる、あたたかな物語が、2021年8月6日、日本中を夢と感動に包み込む。

■野田洋次郎、菅田将暉コメント
Q.「うたかた歌」の曲のイメージはいつ頃から浮かんでいたのでしょうか?
野田:最初は、主題歌になるとかならないとか、そういう話はまったくなく、撮影中に歌の言葉の断片みたいなものを、ちょっとずつためていました。全部の撮影が終わったときに、感謝の気持ちを込めて「監督にこのデモをお渡しください」という感じで贈ったのがいちばん最初です。

Q.撮影時の感情や想いも影響してますか?
野田:そうですね。とても影響してました。特に志村さんが亡くなったこともあり、それはひとつ香りとして残したいと思いましたし、僕たちが通ってきた感情みたいなものを歌詞で残しておきたい、僕らが生きたあの撮影所の雰囲気を音にできないかと思ってました。

Q.菅田さんは、野田さんと一緒に主題歌を担当することが決まったとき、どう思いましたか?
菅田:いやびっくりしました。謎でした。こんなありがたいことはないです。クランクアップした少しあとに、野田さんから感謝の気持ちとして「こんなの出来たから」ということでこの曲のデモを送ってもらって、それを聴いて「わぁ〜!」と思っていたので、なんだか不思議な気持ちでした。

Q.撮影中はゴウとテラシンという、撮影所で共に働く盟友として共演されましたが、そんなおふたりで、一緒に主題歌をレコーディングされていかがでしたか?
野田:そもそも作っていく段階で、自分はテラシンとして出演してるのに、ゴウの気持ちも歌として歌詞にしたためながら、すごい不思議な気持ちというか、難しいなという気持ちもありました。どこかでテラシンとゴウを行き来しながら歌詞を書いていたんですけど、ふたりに共通する想いもあるだろうし、そういった過程を経て、これでいけるなとなりました。レコーディングは楽しかったですね。菅田君がいろんな表情やいろんなテイクを見せてくれたので。
菅田:楽しかったですし、贅沢な時間でした。2回レコーディングしたんです。それが良かったですし、今思えば、山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって。1日やって本当に難しくて表現しきれなかったこともたくさんあって、もう1回やることになりました。すると野田さんが「こういう風なリズムでやると、歌いやすくなるかも」といったメールをくれて。それがとても良かったです。主題歌では野田さんが演出家で、僕が演者みたいな気持ちでした。

Q.野田さんから見て、菅田さんの歌い手としての魅力は?
野田:まず声が素晴らしいですね。人に届く声を持ってる。山田監督とも話したのですが、演技をするときの声も、おそらく相手に届く声というのが間違いなくあって、それを間違いなく持っていて。どうやって声を届けたら相手に伝わるか、どんな風に相手の中に言葉を残していくか、という部分を本能的にやっていて、それは歌でも共通してあるので、「この歌を聴いた人の中に届けて残すんだ」という強さみたいなものを感じました。

Q.実際に完成した映画を観て、エンドロールでこの主題歌を聴いたとき、どう思いましたか?
菅田:本来なら自分が歌っているということで緊張感やドキドキがあるんですけど、その前に映画の内容が響いていたので、不思議とスッと聴くことができました。途中で「あっ、歌ってんだ!」と気づくみたいな。今思うと馴染んでいたのかなと、安心しました。お客さんとしては映画の内容と、自分の人生といろいろなものが繋がっていく感じで、聴いていて心地良かったですね。

Q.主題歌を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いいたします。
野田:「うたかた歌」がもうすぐ皆さんのところへきっと届くと思います。僕自身本当に大好きな曲ですし、『キネマの神様』があったから生まれた曲で、あの世界が音としてもこの世にずっと残っていってほしいという願いがずっとあったので、本当に心からうれしく思っています。あの映画で描かれている世界の美しさみたいなものが、いつまでもいつまでも、あの曲を聴くことで甦ってくれたら本当にうれしいです。そして僕らの不思議なコラボレーションですね。菅田君の新しい魅力が詰まっていると思います。
菅田:本当に勉強になりました。完成版の楽曲は、映画のエンディング版とは曲の尺が違うので、フル尺でもぜひ聴いてもらいたいですね。

■房プロデューサーコメント
「途中、作りながら志村さんのことやいろんなことを考えてしまいました。ゴウの気持ちで作りはじめたんですが、気づいたらサビはテラシンの気持ちのような言葉が出てきました。あまり深く考えず、まずは参加できたお礼としてお渡しします」。
野田さんからデモとともに、このようなメッセージをいただきました。
ゴウがまとう繊細な狂気や色気、それを包み込む淑子の愛情、ふたりを暖かく見守り続けたテラシンの葛藤。
器用に、時に賢く立ち回れるような時代に対して、まっすぐな気持ちのこの歌がきっと多くの人の心を動かすと思いました。
過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信しました。


映画情報

『キネマの神様』
8月6日(金)ロードショー
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:原田マハ『キネマの神様』(文春文庫刊)
出演:沢田研二 菅田将暉
永野芽郁 野田洋次郎 / 北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子
主題歌:「うたかた歌」RADWIMPS feat.菅田将暉(Muzinto Records/EMI)
配給:松竹
(C)2021「キネマの神様」製作委員会

【STORY】
ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は、妻の淑子(宮本信子)と娘の歩(寺島しのぶ)にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たったひとつだけ愛し
てやまないものがあった。それは「映画」――。行きつけの名画座の館主・テラシン(小林稔侍)とゴウは、かつて撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウ(菅田将暉)
は助監督として、映写技師のテラシン(野田洋次郎)をはじめ、時代を代表する名監督やスター女優の園子(北川景子)、また撮影所近くの食堂の娘・淑子(永野芽
郁)に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウは、初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしま
う。あれから約50年。あの日の『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める。
これは、”映画の神様”を信じ続けた男の人生とともに紡がれる、愛と友情、そして家族の物語。


映画『キネマの神様』作品サイト
https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/


(C)綾野剛

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