竹中直人、映画『ゾッキ』で幽霊のような女役を演じた松井玲奈を称賛!「圧倒的な佇まいでした!」

■森優作、自身の命名の由来が松田優作にあることを息子・松田龍平に告白!「え?お父さん!?」

映画『ゾッキ』の公開記念舞台挨拶が本日4月3日、東京・TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12にて行われ、共同制作を務めた竹中直人監督、山田孝之監督、齊藤工監督、キャストの森優作、松井玲奈、松田龍平が登壇した。

本作は、ミニシアターの公開ながら4万人動員という異例の大ヒットを生んだ『音楽』の作者であり、その独特な表現力が唯一無二の作家と称される漫画家・大橋裕之の幻の初期作集『ゾッキA』『ゾッキB』をもとにしたヒューマンコメディ。

原作者・大橋裕之の故郷であり、ロケ地となった愛知県蒲郡市による非劇場での先行公開に続き、3月26日から愛知県先行公開。そしていよいよ全国公開を迎えることになった本作。

友達に嘘を重ね、秘密を抱えてしまう高校生・牧田役の森は「齊藤監督の作品に関わらせてもらうこと自体がうれしかったけれど、台本を読んで“これを自分が!?”という驚きと恐怖がありました。齊藤監督は変態だな! と思いました」とまさかの起用に驚き顔。当の齊藤監督は「原作の大橋裕之臭のする俳優は森さんしかいない」と全幅の信頼を寄せ、出来栄えに自身をのぞかせた。

幽霊のような女役の松井は「原作の絵を見たときは驚いたけれど、こんなに面白い役は二度とできないと思いました」と個性的な役柄に前のめり。竹中監督は時間のかかる特殊メイクにも耐えた松井に「圧倒的な佇まいでした!」と太鼓判を押していた。

アテがないというアテを頼りに自転車で旅に出る男・藤村役を演じた松田は、山田からの直々のオファーを振り返り、「メールの熱量がすごくて、だんだんと怖くなった。最後の方には電話もかかって来て……。その熱量に対して応えられるのかどうか、ドキドキしました」と裏事情を告白。

山田は「キャスティングについては龍平君一本釣りで、代案は用意しませんでした。それだけに熱いアプローチをかけました」と念願叶ったキャスティング秘話を笑顔で披露。國村隼の起用も松田同様に一本釣りだったそうで「國村隼さんには、共演した『全裸監督』や『ステップ』で“君との仕事は面白い”と言われていたので、協力してくれるだろうという確信があった」と打ち明けていた。

伴くんを演じたお笑いコンビ・コウテイの九条ジョーについて齊藤監督は「伴君は特異キャラなので、キャスティングは難航したんです。そんなときに、たまたまバラエティ番組でコウテイの九条さんと共演して……“伴君に出会ったかもしれない!”という思いがあった」と運命的な出会いを振り返った。さらに、立て続けに牧田役を演じた森にも別の現場で出会い、その数日間で奇跡のようにキャスティングがはまったのだとか。

ここで、映画のテーマにちなんでそれぞれの秘密を暴露するトークの流れになり、本名である森優作の命名の由来が松田優作にあることが判明。齊藤監督が「僕は“優作”という由来を知っていたので、森さんと龍平さんが共演する場面は森さんの心情になってドキドキしました」と回想すると、森は「実は母親の名前が“ミユキ”で……」と龍平の母と同名であることを告白。すかさず松田が「え? お父さん!?」と反応して笑いを誘うと、森は「母の愛情が過ぎてしまって、ファンだった人の名前をつけてしまったんです……。申し訳ないです」と恐縮していた。

松井は竹中監督の知られざる一面について「竹中さんはずっと口笛を吹いたり、歌ったりしている。その曲のレパートリーが素敵」と惚れ惚れ。山田監督の秘密を語ろうとするも「ないですね。油断しないし、隙がないからそういうのを見せない」と松田が言うと山田は「僕はつねにノーガードですけど」とびっくり。この発言を受けて松田は「ノーガードだからなおさら秘密とかがわからない」と首をかしげていた。

そんな山田監督は松田について「自転車に乗るのがうまい。運転テクニックは日本の俳優のなかで5本の指に入る」と、劇中、自転車に乗りまくっていた松田を独特な視点で称賛。松田は「たしかに今思えば立ち漕ぎはうまかったと思う」と自らの自転車スキルを淡々と認めていた。

齊藤監督は「この作品は変異体質の映画、略して“ヘンタイ”です。大ヒットではなく、時間をかけて中ヒットを狙いたい。同時公開の作品もあるので、映画館を盛り上げるべく一枚岩の中心に『ゾッキ』がいてくれたら」と息の長いヒットを期待。

山田監督は「何度も視点を変えて観ることのできる映画ですので、ほかの映画を観たらまた『ゾッキ』を繰り返し観てほしい。そして原作もぜひ読んで」と映画のみならず原作もアピール。

竹中監督は「2015年に原作に出会い、こうして映画として公開される日が来るなんて、まるで夢を見ているよう。サントラもぜひ聴いてほしい」とCharaが初めて手がけた映画音楽についても触れ、その楽曲へも思いを馳せていた。

舞台挨拶のなかでは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を顧み、延期となっていたロケ地・蒲郡市とのコラボレーションイベント『ゾッキの日』が4月18日に開催されることも発表された。蒲郡から愛知、そしていよいよ全国公開を迎えた『ゾッキ』。その伝播は勢いを落とすことなく、ますます盛り上がりを見せていきそうだ。


映画情報

『ゾッキ』
中ヒット公開中

出演:吉岡里帆 鈴木福 満島真之介 柳ゆり菜 南沙良 安藤政信 ピエール瀧 森優作 九条ジョー(コウテイ) 木竜麻生
倖田來未 竹原ピストル 潤浩 松井玲奈 渡辺佑太朗/石坂浩二(特別出演)/松田龍平/國村隼
監督:竹中直人 山田孝之 齊藤 工
原作:大橋裕之『ゾッキA』『ゾッキB』(カンゼン刊)
脚本:倉持裕
音楽監督:Chara
主題歌:「私を離さないで」Chara feat. HIMI
宣伝:ガイエ
配給:イオンエンターテイメント
(c)2020「ゾッキ」製作委員会


『ゾッキ』作品サイト
https://zokki.jp/


この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事を書いた人