さくらしめじ×大石昌良、待望の二度目のツーマンが実現! もちろん“おおいしめじ”のステージも!

■「おーいしめじの“おーいし”のほうです」「“めじ”のほうです」「“し”の取り合いやな(笑)」

フォークデュオ、さくらしめじと、シンガーソングライターの大石昌良による無観客の配信ツーマンライブ「おおいしめじ。感動の再会ライブ!」が12月5日に開催された。

大石昌良は、アコースティックギターの弾き語りで日本一を目指すソロのシンガーソングライターとしての活動に加え、オーイシマサヨシ名義でアニメ『けものフレンズ』主題歌の「ようこそジャパリパークへ」や『SSSS.GRIDMAN』主題歌の「UNION」などの大ヒット曲を生み出し、Tom-H@ckとのデジタルロックユニット、OxT(オクト)としても活動中。

兼ねてより大石を「憧れの人」と公言し、多大な影響を受けてきたさくらしめじの熱烈なオファーが実り、2019年3月8日に、東京・WWWにて行われたツーマンライブ『ダブルでワクワク!さぁ!集まれダブダブ!』で初の対バンが実現。その後はお互いにLINEを送り合い、今年の8月1日に配信されたバスライブ『さくらしめじ 東京の街からライブしまーす!!』では、大石がトークゲストとしてリモート出演するなど交流を深めてきた。

オープニングで揃ってステージに上がった2組は、明るく元気なタイトルコールを経て、「おーいしめじの“おーいし”のほうです」「“めじ”のほうです」「“し”の取り合いやな」と冒頭の挨拶で笑わせ、大石はさくらしめじのスタッフにもらったというグッズTシャツに言及。スタッフという文字が入ったロングの黒Tシャツに「完全にスタッフ扱いやんけ!」とクレームを入れた。さらに、真っ白な衣装に身を包んだふたりに挟まれた大石は、「白、白、黒で、オセロだったら俺、白になってんで」と突っ込んで笑わせたあと、「それにしても、ふたりは大人になったね」としみじみと語り出し、「貫禄出過ぎちゃって。ふたりの伸び代がありすぎて、そろそろ出る杭を打っとかなあかんかなっていうくらい。リハを見たけど、シンプルに上手くなった」と褒めると、ふたりは照れながら「ありがとうございます」と笑顔で返答するなど、和気あいあいとした空気の中で、約2年ぶり2度目のツーマンは幕を開けた。

トップバッターを務めたさくらしめじは、4thシングル「ひだりむね」の収録曲で、12月7日に過去の楽曲をアコースティックバージョンでセルフカバーするリバイバル企画の第2弾として配信リリースする「またたび(Acoustic Version)」で、あたたかくノスタルジックなムードを届け、アコギデュオの新境地に挑んだナンバー「My Sunshine」では一転して勢いよく駆け出すようなパフォーマンスで高揚感を煽った。

ここで、雅功が「僕らの憧れ、最高に尊敬している大石さんとの2回目のツーマンライブ。超うれしい! 画面越しだけど、どんどんテンション上げていきたい。みんなで一緒に遊びませんか?」と呼びかけ、ツアー移動中のふたりの遊びから生まれた未音源のレア曲「しりとり」でユニークなしりとり合戦を展開。大石が「僕の曲の中でも非常に難易度が高い」と語った「幻想アンダーグラウンド」のカバーでは、これまでに見せたことのないメランコリックかつ大人の表情を見せると、彪我は2年前には弾いてなかったエレキギターに持ち変え、アコギとエレキのアンサンブルで「青春の唄」「たけのこミサイル」とロックナンバーを連発。彪我はダークな切迫感を湛えたギターソロも披露し、袖で見ていた大石を驚かせた。

そして、最後はふたりともギターを置き、体全体を使って歌って踊る「しめじ体操」の時間に突入。曲の終盤に彪我が「この曲はみんなで踊ったほうが楽しいよね」と言い出すと、雅功が楽屋にいた大石を無理矢理ステージに引っ張りあげ、大石は苦笑いを浮かべながらふたりの間に入って踊らされ、「なんやこれー!」と声を上げた。

さくらしめじのスタッフTシャツから白シャツにネクタイ、ストライプのパンツという衣装に着替えた大石は、ストロークからスラップ奏法、そしてアルペジオと様々な演奏スタイルを織り交ぜつつ、ボーカリゼーション的にもウィスパーやホイッスルボイスなど多彩な表現が詰まった「ファイヤー」で、ダイナミックにライブの口火を切り、ボーカルにエフェクトのかかったスペーシーなダンスロック「キウイ畑の宇宙船」で視聴者の想像力を広げた。

その後のMCでは、さくらしめじについて、「息子くらいの歳の差がある、若い才能溢れるふたりが自分に憧れてくれるのはすごいことです。まだまだ負けてられへんし、すごく刺激的な夜になってます」とコメント。ファンキーなアーバンソウル「ボーダーライン」では、ギターのボディを叩いて様々なビートを鳴らし、超絶技巧の演奏が盛り込まれた「トライアングル」ではシャツのボタンが飛ぶほどの白熱したプレイを見せ、「おおいしめじ〜!」と絶叫。そして、20年ほど前に天国に旅立ってしまったという愛犬への思いを描いたバラード「涙が止まらない」で優しくもあたたかい感動を誘い、ラストにスキャットやギターソロ、コミカルなプレイを盛り込んだミュージカル調のジャズナンバー「ピエロ」で独自のエンターテイナーぶりを遺憾なく発揮。彼の口から発せられるトランペットソロでは「ジングルベル」のフレーズも飛び出した。

最後に大石がさくらしめじを再びステージに招き入れ、さくらしめじの「ひだりむね」と大石の「おはよう」をコラボ。「ひだりむね」は大石のリクエストだったようで、「ふたりが特にピュアな時代の曲でしょ。俺も混ざりたいなと思って。ちゃんとキラキラの中に入れたかな」と問いかけると、さくらしめじのふたりは「最高でした。感無量です」と即答。さくらしめじが「またぜひやりましょう!」とお願いすると、大石は「呼ばれたらすぐに行くよ。これを思い出にせずに繋げて、この輪をどんどん広げたい」と3回目のツーマンの開催を約束し、感動の再会ライブは大団円を迎えた。

なお、さくらしめじは12月29日に、1年ぶりの有観客となるワンマンライブ『きのこりあんの集い Vol.5 〜お久しぶりでございます。〜』を、大手町三井ホールにて開催。毎年恒例の忘年会ライブで、二部構成となっており、第二部のみ生配信が予定されている。

大石は来年1月5日の自身の誕生日に、オーイシマサヨシ名義でオンラインワンマンライブ『世界が君を必要とする時が来たんだ』を開催。こちらも要チェックだ。

また、今回の公演の視聴チケットは本日12月8日まで購入可能で、同じく8日の23時59分までアーカイブの視聴が可能となっている。

<セットリスト>
■さくらしめじ
M1.またたび(Acoustic Version)
M2.My Sunshine
M3.しりとり
M4.幻想アンダーグラウンド(大石昌良カバー)
M5.青春の唄
M6.たけのこミサイル
M7.しめじ体操

■大石昌良
M8.ファイヤー!
M9.キウイ畑の宇宙船
M10.ボーダーライン
M11.トライアングル
M12.涙が止まらない
M13.ピエロ

■おおいしめじ
M14.ひだりむね
M15.おはよう

TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 鈴木友莉


大石昌良 OFFICIAL WEBSITE
https://014014.jp/

さくらしめじ OFFICIAL WEBSITE
https://sakurashimeji.com/


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