乃木坂46、日向坂46、NiziUらが出演!10月のミュージックステーションでわかるイマ旬のアイドルシーン

知らない人はいないであろう音楽番組『ミュージックステーション』を、音楽ブロガー・レジーが定点観測する連載コラム『月刊 レジーのMステ定点観測』。

[前編]ではMステのプレイリスト企画についてお届けしましたが、[後編]ではちょっと不思議な状況になってしまった女性グループの話題からどうぞ。

 

AKB48、乃木坂46、日向坂46:2回目の“ラスト出演”と世代交代

10月2日の放送に登場したAKB48と10月16日の放送に登場した乃木坂46。AKB48には3月に“ラスト出演”を終えた峯岸みなみ、乃木坂46には4月に同じく“ラスト出演”を終えた白石麻衣がそれぞれ出演していました。ふたりとも自身の卒業公演がコロナウイルスの影響で延期となり、在籍期間が延びたことでこの微妙な瞬間が生まれました。

タモリも峯岸には「卒業したんじゃなかったの? 花束渡したし写真も撮ったよな……」、白石には「卒業が延びましたね。この前もうひとり延びた人が来ましたけど……」と声をかけていましたが、こういったハプニングを好むタモリのことなのできっとこの状況を心底面白がっていたのではないでしょうか。

乃木坂46は白石麻衣の(本当の)ラストにちなんで、彼女がセンターを務める楽曲を自身のチョイスで3曲披露。それに対して、AKB48はこの日の企画「恋うたランキング」に関連した“恋うたストーリーメドレー”という括りで「会いたかった」「Everyday、カチューシャ」をパフォーマンスしました。選曲に必然性のある乃木坂に関して、深刻なのはAKBです。3月の「失恋、ありがとう」以来グループとしての新曲は発表されておらず、グループとしての存在感も低下の一途をたどっています。以前こちらの記事 で「AKB48の生きる道は懐メログループ化」と書きましたが、その未来がいよいよリアルになってきました。

AKB48とは対照的に、今いちばん勢いがある同系列のグループが、2日のトップバッターとして出演した日向坂46。ただ、この日披露した「アザトカワイイ」のサウンドは「Everyday、カチューシャ」のテイストともだいぶ似ています。10年前の楽曲と比べても音楽的なチャレンジがあまり感じられないこの曲がトップアイドルのニューアルバムのリード曲、という状況はちょっと残念に思います。

 

NiziU、瑛人、木梨憲武(+ザッキー):“スター”と“一般人”の狭間で

48・46それぞれに課題を抱える現状において、それらの存在を一気に抜き去ってしまったかのようなパワーを放っているのが30日に出演したNiziU。オーディション企画から飛び出した彼女たちは、プロデューサーのJ.Y.Parkの指導力に対する評判と合わせて今ではちょっとした社会現象に。

そんな人気にあやかってかこの日のMステではかなりの時間をとってメンバーの紹介や楽曲のTikTok上での盛り上がりなどを紹介していましたが、嵐やあいみょんも出演しているなかでこの待遇はちょっと過剰だったのでは? という気も……トークもパフォーマンスも初々しくて良かったのですが、まだまだ完全な新人なわけで、周りも地に足をつけて見守るべきではないでしょうか。

NiziUと同じく“今年の顔”候補のひとりである瑛人も16日のMステに出演。「香水」の大ブレイクを経ての新曲「ライナウ」を披露しました。アコースティックなバラードだった「香水」から一転してポジティブな感情をほのぼのしたバンドサウンドに乗せて歌う「ライナウ」は瑛人のキャラクターにはたしかにあっているかもしれませんが、“アーティストではなく曲にファンが付くという傾向がサブスク→TikTokの流れでますます強くなっている今の時代において、早々の“あらたな一面の開示”はどこまで機能するのでしょうか。

NiziUや瑛人のように“ちょっと前まで一般人”だった人たちがスターダムへの階段を一気に登っていったのに対して、“一般人のまま”Mステに出演することになったのが16日に木梨憲武とともに出演していたザッキー。木梨憲武のラジオ番組で行った楽曲募集をきっかけに、運送会社に勤めている傍らで木梨とともにMステに出演……というシンデレラストーリーを成し遂げました。トークではマイクを持つ手が明らかに震えていましたが(無理もないと思います)、ステージではカメラ目線をきめるなどノリさんの隣で堂々としてパフォーマンスを披露。演奏後はタモリも「へえ、いいねえ」というコメントとともに楽しそうな表情を見せていました。

11月のMステは6日から。2週連続出演となる嵐にも注目です。それでは11月もよろしくお願いします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

 

【2020年10月2日放送分 出演アーティスト】
日向坂46「アザトカワイイ」
DA PUMP「Fantasista~ファンタジスタ~」
上白石萌音・ウエンツ瑛士「Trolls Wanna Have Good Times」「Just Sing」
Hey! Say! JUMP!「Your Song」
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「FEARS」
神はサイコロを振らない「夜永唄」
Snow Man「KISSIN’ MY LIPS」
AKB48「会いたかった」「Everyday、カチューシャ」
上白石萌音「ハッピーエンド」
wacci「別の人の彼女になったよ」
SuperM「One(Monster & Infinity)」
松田聖子「風に向かう一輪の花」

【2020年10月16日放送分 出演アーティスト】
WANDS「世界が終るまでは…」
木梨憲武「サンシャイン ラブ ~差し替え ザッキー~」
aiko「ハニーメモリー」
マカロニえんぴつ「mother」
ジャニーズJr.(Travis Japan、HiHi Jets、 少年、7 MEN 侍、少年忍者、Jr.SP、なにわ男子、Lil かんさい、Aぇ! group)「Can do!Can go!」「REAL DX」「勇気100%」
瑛人「ライナウ」
LiSA「炎」
back number「エメラルド」「オールドファッション」
コブクロ「灯ル祈リ」
乃木坂46「今、話したい誰かがいる」「ありがちな恋愛」「シンクロニシティ」

【2020年10月30日放送分 出演アーティスト】
西川くんとキリショー「1・2・3」
あいみょん「ハルノヒ」「マシマロ」
嵐「Party Starters」
A.B.C-Z「頑張れ、友よ!」
NiziU「Make you happy」

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