モスバーガーの略称は“モスバ”説がバズった山本彩、新曲「愛なんていらない」がまさかのモスバーガーCMソングに決定

■山本彩、無観客配信ライブで『山本彩 ライブ TOUR 2020 〜α〜』を完遂!

全曲の作詞作曲を手掛けたフルアルバム『α』(読み:アルファ)を昨年12月にリリースし、今年の2月から、全国16都市20公演のホールツアー『山本彩 ライブ TOUR 2020 ~α~』を予定していた山本彩。

しかし、コロナウィルス感染予防止のために、ツアー3公演目の2月26日の東京・NHKホールの公演を最後に、中止が決定。ファンが悲しみに打ちひしがれた。

しかし、ファンからのライブに対する思いや、山本彩の歌へのたくさんの熱い“声”に後押しされて、このまま“音楽を止めていてはいけない”と本人とコアスタッフで話し合い、このたび無観客有料配信によるツアーファイナルが開催された。

なお、山本彩は、全曲の作詞・作曲を担当し、すべての収録楽曲に大型タイアップが決定している、約1年ぶりとなる4枚目のニューシングルを、10月28日にリリースする。

【ライブレポート】
新型コロナウイルスの影響で、2月26日のNHKホールを最後に中止を余儀なくされたツアー『山本彩 ライブ TOUR 2020 ~α~』。そのファイナル公演が、無観客有料配信ライブという形で、8月28日に行われた。

グループ卒業後、ソロシンガーとして本格的に活動をスタートさせてから1年半あまり、山本彩は果たしてどんな“今”を見せてくれるのか。ツアー中止前最後のライブとなった2月26日から184日、久びさのワンマンライブに期待が高まる。

開演予定時刻の18時30分を少しだけ過ぎたころ、暗転していたステージ上に大きなスクリーンが現れ、その上を白い光が流動的に動きながら、不規則な形状を形作っていく。すると、ステージ上方からひと筋の光が差し、スタンドマイクの前に立つ山本 彩の姿が映し出された。

オープニングナンバーは、「イチリンソウ」。力強い意志を感じさせる歌声がホールに響いていく。「イチリンソウ」を歌い終えると、会場内に大きな歓声と拍手が巻き起こる。これは、彼女のFCを通して事前に募っていたファンの声と拍手をライブ用に編集し、当日の会場で実際に流したもの。ライブ中は、この“ファンの声と拍手”が随所にインサートされることによって、視聴者に、そして山本彩を始めとするステージ上のメンバーに、ライブならではの臨場感や一体感が生まれていくことになった。

2曲目は、アコギをかき鳴らす山本が、ラウドなロックサウンドの中で激しい歌を聴かせる「棘」。続く「喝采」では、ドスを効かせた歌いっぷりで魅了する。息を切らしながらの短いMCを挟んで「unreachable」を披露したあとは、それまでの熱く激しい姿から一転し、「雪恋」ではしっとりと優しい歌を聴かせ、「君とフィルムカメラ」では軽やかに弾けるパフォーマンスを見せてくれた。

そこからさらなる変化を見せたのが、幻想的な映像とライティングで繋いだあと、「Homeward」から「feel the night」「stay free」と、メロウでグルーヴィーなナンバーが続いたセクションだ。特に「feel the night」と「stay free」では、しなやかでセクシーなダンスで魅せつつ、ラップも織り交ぜたステージを披露。「stay free」のパフォーマンス時には、スクリーンに映し出された複数の自身の白いシルエットのダンスと、見事にシンクロしてみせた。

そして、バンドメンバーがそれぞれの個性を生かした演奏を聴かせたあと、この日最初のクライマックスが訪れる。デニム地を基調にした衣装に着替えてステージに戻った山本が、おもむろに「サードマン」の一節をアカペラで歌い始めたのだ。その歌声に、静かに、そしてゆっくりと重なっていくピアノとバイオリンの音色。やがてすべてのパートが音を奏で始め、「サードマン」の世界は、いっそうの熱を帯びて、山本彩のキャリア史上屈指の名バラードの最新形を完成させた。

「サードマン」は、これまでのライブでもポイントになってきた、ファンからの支持も高い楽曲だが、この日は“君は君でいて/止まらなくていいんだ 君はそのまま”と歌われる歌詞が、図らずも新しい価値観を模索しなければならなくなった今の状況も相まって、これまで以上に胸に迫ってきたのだった。

「サードマン」をしっかりと歌いきり、MCでファンへの思いを実直に語ったあとは、「追憶の光」「月影」「TRUE BLUE」「Weeeekend☆」「Let’s go crazy」「レインボーローズ」の6曲を立て続けに披露。ミディアムバラードから疾走感のあるロックチューン、軽快なポップナンバーまで、曲ごとに表情を変化させながら、彼女の音楽の大きな魅力のひとつである多様性を存分に見せてくれた。そして、この日3度目のMCに続く本編ラストソングは、“今あなたは笑えていますか”という歌い出しで幕を開け、“耐えることに慣れないでいて” “想い合って赦されていく” “愛を歌おう 生きとし生ける 全てのものと共に”と歌われるバラード「Larimar」。「サードマン」同様、今の状況を踏まえて書かれた歌ではまったくないのだが、世界中の人々が現在直面している問題へ、の強いメッセージになったのは間違いない。

本編終了後は、ファンから集まった鳴り止まない声と拍手、そして配信サイト上に流れ続ける「さやかー!」「さーやーかー!」というコメントに応えるように、アンコールがスタートした。

EN1曲目に山本の代表曲でありライブの定番曲「JOKER」を披露したあと、待っていたのはこの日最大のサプライズ。その内容は、EN2曲目で初披露の新曲「愛なんていらない」を歌うこと、そしてその「愛なんていらない」がモスバーガーのCMソングに起用されること。今年3月にツイートした「モスバーガーの略称は、“モスバ”説」がバズった山本だが、その“事件”がまさかのCMソングという形で実を結んだのだ。

初披露された「愛なんていらない」は、語りかけるようなボーカルで“今を生きていくんだ”という想いを伝える、力強いロッカバラード。彼女の歌声が持つ、“陰り”と“温かみ”の両面がじんわりと沁み込んでくるナンバーだ。

アンコールのラストは、「JOKER」と同様にライブの定番である「Are you ready?」。最後の最後に、“準備はいいかい?”というタイトルのアグレッシブな楽曲を歌ったことが、向かい風が吹く音楽シーンが待ちわびる新しい未来に向けた、彼女なりのエールのように感じられた。

ライブが終了後は、ライブを視聴したファンからの質問に答えたり、バンドメンバーたちとの気心が知れたやりとりを、打ち上げ的アフタートークとして配信。ビールなどで乾杯し、リラックスした笑顔を見せてくれたが、こうした姿をライブ直後に見ることができるのも、配信ライブならではの面白みのひとつだろう。

配信終了後、アンコールを終えてステージにたったひとり残った山本彩が「20代のうちにアリーナ(クラスの会場)に(ワンマンライブで)立ちたい」という夢を言葉にした光景を思い出した。その夢は、きっと実現する。決して奇をてらうことなく、音楽そのもの、歌そのものが持つ力で真っ向から今に向き合ったこの日のライブを観て、たしかにそう思った。

PHOTO BY 半田安政 ※ライブ写真

<セットリスト>
01.イチリンソウ
02.棘
03.喝采
04.unreachable
05.雪恋
06.君とフィルムカメラ
07.Homeward
08.feel the night
09.stay free
10.サードマン
11.追憶の光
12.月影
13.TRUE BLUE
14.Weeeekend☆
15.Let’s go crazy
16.レインボーローズ
17.Larimar
アンコール
EN1.JOKER
EN2.愛なんていらない
EN3.Are you ready?


リリース情報

2020.10.28 ON SALE
SINGLE「タイトル未定」


山本彩 OFFICIAL WEBSITE
http://yamamotosayaka.jp/


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