SUPER★DRAGONが“自分たちであるために”ステージに立った『with LIVE』。終演後のアフターインタビューも公開

119日ぶりのライブ、いっそう逞しくなった9人がステージに立っていた──。想像もしていなかった苦境に立たされ、気持ちが沈んでしまいそうになったとき、彼らは再びステージから私たち一人ひとりの心を救ってくれた。

【ライブオトネタ & 終演後アフターインタビュー】
SUPER★DRAGON

SUPER★DRAGON オンラインライブ 「with LIVE」
2020.06.14@FanStream

「俺たちが時代を変える」

とても強い言葉であり、重みのあるこのひと言を幾度となく繰り返す新曲「SUPER★DRAGON」。自身のグループ名を冠にした同曲を前に、「スパドラなら本当に変えてくれるんじゃないか」と期待せずにはいられなかった。

新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、苦渋の決断で公演中止となった“幻のツアー”『SUPER★DRAGON ONEMAN LIVE TOUR「九龍領域:クーロンズテリトリー」』。直接想いを届けることのできるライブをいちばんの生きがいに感じる彼らにとって、ライブができないというのは苦痛だったに違いない。しかし、そこでただ立ち止まるだけでなく、彼らはツアーで届けたかった想い、そして今この瞬間に放つはずだった熱を何倍にも増幅させ、この『SUPER★DRAGON オンラインライブ 「with LIVE」』に臨んでいたように思う。

序盤は、自分たちの決意表明を「SUPER★DRAGON」で高らかに宣言し、観客(視聴者)が現状で漠然と抱える不安を取り払うようにメッセージ性の高い楽曲を披露。その場所には彼らしかいないものの、古川 毅は「伝わってるからな」と声をかけ、画面の先にいる観客と“いつもどおり”想いを通わせようとしていた。生のライブの良さを知っているファン、特にどのステージでも、その時々の最高潮の熱や想いを届けてきたアーティストにとって、ライブのできなかったこの期間は不安だったはず。それがオンラインという隔たりはあったとしても、ちゃんと9人の熱を感じることができたのは、本当にうれしいことである。

本編ラストの「SOUL FLAG」では、全員がひとつになってこの曲を噛み締めていたのではないだろうか。そのぐらいの一体感を感じられるほど、彼らは全身全霊のパフォーマンスで私たち一人ひとりを画面越しでも本気で繋ごうとしていた。

あくなき挑戦を続ける、SUPER★DRAGONはどんな逆境に立たされても、つねに前進することしか考えていない。彼ら9人はいつだって強い志をもって、私たちが挫けそうになったとき、何かに寄りかかりたいとき、そばにいてくれる。

TEXT BY ジャガー
PHOTO BY 笹森健一

SETLIST

00.Overtur
01.SUPER★DRAGON(新曲)
02.Don’t Let Me Down
03.City Noise
04.WARNING
05.Untouchable MAX
06.雨ノチ晴レ
07.SOUL FLAG
[ENCORE]
KITTO→ZETTAI


SUPER★DRAGON アフターインタビュー

119日ぶりの主催ライブとなった『SUPER★DRAGON オンラインライブ 「withLIVE」』終演直後のSUPER★DRAGONにオンラインインタビューを実施。久しぶりのステージにメンバーも興奮さめやらぬ様子で今日にいたるまでの想いを語ってくれた。

ストレートな歌詞ひとつで救われて、感極まったので、やっぱり音楽の力ってすごい

──『SUPER★DRAGON オンラインライブ 「withLIVE」』を終えたばかりですが、ステージに立つSUPER★DRAGONはやっぱり良いですよね。

伊藤壮吾 2月16日(2nd Blu-ray『SUPER★DRAGON ONEMAN LIVE 2019 -IDENTITY NINE- at 日比谷野外大音楽堂』発売記念イベント)以来、ずっとライブができなかったわけですけども……「SOUL FRAG」でちょっとウルッときちゃいましたね(笑)。画面越しではあるんですけど、ライブができて良かったと思います。

伊藤壮吾

ジャン海渡 ライブができない状況で家にいると、感情的に内気になると言いますか。そんなときに海外アーティストさんのライブ映像を観てたんですけど、改めて音楽の力を感じたと同時に自分たちはSUPER★DRAGONとして、一体何ができるんだろうってことも考えさせられたんですよ。アーティストがいちばん試されている時期でもあるのかなって。だから、“with LIVE”って掲げて、僕たちは皆さんと共にいることを伝えるライブをしました。いつもとは違う状況下ではありましたが、ちゃんとみんなを感じることができたのでうれしかったです。今までとはまた違った、意味のあるライブになったんじゃないかなって思いますので、2ndオンラインライブも決定しましたし、そちらでも皆さんに笑顔を届けられたらなって思います。

ジャン海渡

古川 毅 すごく力を入れてリハーサルをしていた『SUPER★DRAGON ONEMAN LIVE TOUR「九龍領域:クーロンズテリトリー」』が中止になってしまって……全力で作り込んでいたものがなかったことになってしまったのが残念で、悔しくて。もう本当に歯がゆい気持ちをずっと抱えながらこの期間を過ごしてきたので、やっとこうして皆さんに、自分たちの生き場所であるステージから音楽を届けられたことをうれしく思います。正直、目の前にファンのみんながいないと、やった心地がないんじゃないかって心のどこかで思う自分がいたんですけど、そんなことなくて。ちゃんとSUPER★DRAGONの良さが出たライブになったんじゃないかなって自分たちながら、今終えた直後ですけど、思ってます。なんかすごく報われた気もします。さっきジャンも言ってたみたいに、僕自身、ネガティブになる瞬間だったりが変に癖づいちゃったりして。それが本編最後の「SOUL FRAG」のストレートな歌詞ひとつで救われて、感極まったので、やっぱり音楽の力ってすごいなと思いましたし、それを皆さんと共有できたことが何よりもうれしい。次に繋げられるライブになれたならすごく良かったなと思います。

古川 毅

物理的な距離はあっても、変わらない、なんだったらそれ以上の熱量を伝えたかった

──序盤はフラストレーションを打ち砕く逞しさを、最後は今一度絆をたしかめ合った熱さを感じた、このライブの流れも秀逸でした。

田中洸希 このご時世というのもあって、いちばんはみんなに明るい気持ちを届けたいなっていうのと、笑顔になってほしいというのが強くて。ファンの皆さんも一緒に踊ることのできる曲があれば楽しいんじゃないか、メッセージ性の強い、元気になれる言葉の詰まった曲も入れたいねって9人で話し合って。いろんな曲を出し合って、セットリスト組んだんですけど、僕たちも納得のいくかたちです。

田中洸希

松村和哉 メンバー9人、オンラインでずっと話し合ってね。いわゆるこれまでの“ステージ”と“フロア”という関係性は(物理的に)築けないけど、変わらない、なんだったらそれ以上の熱量を伝えたかったので、すごい考えました。久しぶりのライブだし、そこでファンの皆さんに今の自分たちがどう見えるか、あーじゃないこーじゃないって模索しながら作っていきました。

松村和哉

池田彪馬 やはりファンの方々のお顔を直接見られないことでの不安と、スタジオライブということで、(楽曲の表情に合わせた)照明が使えないことをどうするかが課題でした。シンプルにカッコ良さを追求するんじゃなくて、歌詞のメッセージ性が強いものだったり、自分たちと皆さんが一緒になって共感できるものを今だからこそ発信したいなと。でも「Untouchable MAX」みたいな男らしい部分を見せる曲も入れて、ライブ欲を発散できるような全体のバランスが取れた曲を9人で選べたかなって思いますね。

池田彪馬

 

SUPER★DRAGONは成長するためなら変化も恐れない

──自身のグループ名を掲げた新曲「SUPER★DRAGON」も披露されました。

志村玲於 歌詞のとおり“俺たちが時代を変える”そのひと言ですね。“SUPER★DRAGON”という名にふさわしい曲に仕上がっていると思います。僕たちは、本気で世の中を変えていきたいって思って活動している9人なので、その9人分の想いが乗ってるんですよ。パフォーマンスもかなり力強いものになっているので、この曲を聴いてたくさん僕たちを知ってほしいと思います。

志村玲於

柴崎 楽 今までとはまた違った魅力がありますよね。自分たちは成長するためなら変化も恐れないし、自分たちが変わっていくその勢いのままに一緒に時代も自分たちの手で変える! っていう強い気持ちでパフォーマンスしています。

柴崎 楽

飯島 颯 今のこういう世の中だからこそ、ファンの皆さんに届けたい想いや世間の皆さんに対して伝えたい想いをこの曲が代弁してくれてるんじゃないかなって思います。パフォーマンス自体も、これまで磨いてきたフォーメーションダンスがよりレベルアップしてるんですけど、これからもっと進化させていきたいですし、ライブとは違うんですけど9人の個性が光るMVにも注目してほしいですね。

飯島 颯

試行錯誤したり、自分の世界を広げたいなと

──すでに第2回オンラインライブが発表されましたが、今回のライブを受けて、次はどんなステージにしたいですか?

彪馬 スタジオライブ・配信ライブの枠を僕たちで変えていきたいですね。今、いろんなアーティストさんがやられてると思うんですけど、この先まだこのかたちは続いていくと思うので、そこでこの配信ライブっていうものをどう味方につけていくかによって、僕たちのアーティスト性やのエンターテインメント性が磨かれていくと思うので。そこでもっともっといろんな見せ方(配信ライブ)ができれば、ファンの方々も楽しめるだろうし、“こいつら新しいことやってるな”って気にかけてくれる人とのあらたな出会いもあるかもしれない。スタジオライブ・配信ライブでの見せ方を心がけていきたいと思います。

──ツアーがなくなってしまったことは残念ですが、今日のライブを観て、皆さんの熱量がひしひしと伝わってきたので、ただでは起きないのがSUPER★DRAGONだなと。そこで、この自宅で過ごした期間中になにかグループに還元されるような、“パワーアップ”すべく行っていたことはありましたか?

 DTMをやり始めました。作詞というかたちで(楽曲制作に)携わったことはあるんですけど、作曲……音の面はなかなか難しさもあるんですけど、挑戦できる時間があったので、その一歩を踏み出しているところです。

ジャン 最近、宇宙人とかを調べてたんですよ。楽屋や移動中に盛り上がる話はないかなって思った時にミステリーやオカルトだと。なので、オカルトアーティストとして(笑)、今後は皆さんをもてなしたいと思います。

全員 (笑)。

玲於 いろんなアーティストさんの曲を聴いたり、ライブやダンスの映像を観て、スパドラで何か活かせないか? っていうのをノートに書き出してました。海外のダンサーさん、本当にたくさんいらっしゃるんですけど、そういう方たちの“ノリ”を見て、なんとか自分のものにできないかって試行錯誤したり、自分の世界を広げたいなと。

ジャン 素晴らしい!

洸希 今までなかなかできなかったこと……やりたいなって思ってるけど手を出せなかったことに一つひとつ挑戦していこうってことで、ギターに触れてみたり、曲作りまではいかないですけどパソコンでちょっと(曲作りに近い感じで)いじってみたりしてました。

 いちばんグループに還元できることあるよ。ハムスター!

玲於 それ、いちばん!?

ジャン 癒やしをね、提供するって意味では。

洸希 “ハム”と“ベーコン”というハムスターを飼い始めましてですね。「SUPER★DRAGON」のMVにも実は登場してたんですけど、それは置いといて(笑)。話を戻すと、機材を触ることが増えましたね。ループステーションとか。

和哉 新しいことに挑戦していくのはもちろんなんですけど、自分はいろんな方向に意識が分散しても本末転倒かなって思ったので、いちばんは自分のダンスや映像を見直してましたね。

 企画するのが好きなので、自宅でもスパドラの曲を皆さんと楽しめるように、手だけで踊れる振り付けを考えました。

 僕も皆さんに少しでも喜んでもらえるようなことをしたくて、インスタライブをやりました。僕たちでコラボインスタライブやったり、僕は料理が得意なので、インスタライブをしながら親子丼を作りました。

彪馬 毅くんと同じなんですけど、DTMを。ちょっと本格的に始めたくて。この期間になる前に、ジャンくんの家にいって曲作りを教わりに行ったことがありまして。で、この期間中に自分の中で結構こういうのを作りたいなって思ったのをかたちにしてみたり。

ジャン インスタのストーリーにあげてたやつ?

彪馬 そう。

ジャン 良かったよ!

彪馬 おう、ありがとう。あとはピアノを触ったり……うーん、他あるかなぁ。

玲於 十分だろ!

彪馬 そんな感じですね(笑)。

壮吾 アプリで日記を書くようになりました。毎日じゃないんですけど。

ジャン 電車のことじゃなくて、普通のことを書いた?

壮吾 いや、電車のことしか書いてない!

全員 (笑)。

壮吾 最近思ったのが、記録することがすごい大事だなと思って。この、新型コロナウイルスの状況って、将来の話ですけど、いつかは「こんなときもあったな~」って思い返す時がくると思うんですよね。で、そのときの鉄道は各社どういう対応をとって、どう運行していたのかっていうデータを自分なりにまとめておきたいなって。あと、まだ作ってないですけど、今度発車メロディーも作ろうと思ってます。

彪馬 DTMだ!

ジャン どこの発車メロディーを作りたい?

壮吾 それは僕の架空鉄道“壮吾鉄道”の……。

全員 (笑)。

玲於 こんな僕たちですが、第2回配信ライブも決まっていますし、これからもSUPER★DRAGON新時代に向けて突っ走るのでよろしくお願いします!

全員 お願いします!

INTERVIEW & TEXT BY ジャガー


ライブ情報

2nd ONLINE LIVE 開催決定
07/26(日)
※詳細はアーティストHPにてご確認ください。


プロフィール

SUPER★DRAGON

スーパードラゴン/志村玲於、古川 毅、ジャン海渡、飯島 颯、伊藤壮吾、田中洸希、池田彪馬、松村和哉、柴崎 楽からなる、新世紀生まれの9人組ミクスチャーユニット。

SUPER★DRAGON OFFICIAL WEBSITE
http://super-dragon.jp/

SUPER★DRAGON OFFICIAL Twitter
https://twitter.com/Supdra_staff

SUPER★DRAGON OFFICIAL YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCFoHBqKJImJjw_ouoE6kGVg


リリース情報

2020.06.14 ON SALE
DIGITAL SINGLE「SUPER★DRAGON」

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この記事を書いた人

  • ジャガー

    ジャガー

    「M-ON! MUSIC」の編集/ライター/小言を言う係。音楽フリーペーパー「music UP's(現okmusic UP's)」の編集を経て、音楽雑誌「ワッツイン」へ。前身サイト「DAILY MUSIC」 への参加をきっかけにWEBの人になりました。