宇多田ヒカルら豪華13組のアーティストの今届けたい歌に心打たれた芦沢ムネト【イラストLIVEレポート】

フテネコの生みの親・芦沢ムネトによる、イラストLIVEレポート。今回は、5月31日にSony Music (Japan) YouTubeチャンネルで公開された、豪華アーティスト13組による夢のスペシャルライブ番組『SING for ONE-Special Live Night-」をレポート。こんなときだからこそ、歌の力、音楽の力を一緒に信じたい!

【イラストLIVEレポート】
みんなとつながる。あしたへつながる。
『SING for ONE-Special Live Night-』

[ラインナップ]※五十音順
いきものがかり / 宇多田ヒカル / Uru / 小田和正 / 久保田利伸 / CHEMISTRY / ゴスペラーズ / JUJU / 鈴木雅之 / TUBE / 中島美嘉 / 平井 堅 / 渡辺美里
ナビゲーター:広末涼子

※2020年6月30日までの期間限定アーカイブ配信。


おうちで歌を浴びまくろう

今回レポートする『SING for ONE -Special Live Night-』は、13組のアーティストに「“代表曲”と“今みんなに届けたい曲”」をテーマに選曲してもらい、そのライブ映像全26曲で構成していく……という、ライブ番組でございます。素晴らしい内容でしたので早速レポートしていこうと思います。

 

「きっと大丈夫だ」って思えてくる歌

最初は、宇多田ヒカルさん。ステージ中央からスッと静かにポップアップしてくるだけでもう「おお……!」となってしまうぐらい“宇多田ヒカル”という人間の存在感を強く感じましたね。だけども、自然と曲が入ってくる「Play A Love Song」を聴いてるうちに、肩の力が抜けていく……高揚しているのに、精神的にはとても落ち着く、リラックスしていくんですよ。

宇多田ヒカル

“きっと大丈夫”って背中を押されているような。きっと彼女の気持ちが歌に乗って届いてきてるんだと思いました。最初はあれだけ強い存在感でしたが、歌を通じて距離が縮まっていく感じは不思議な魅力ですよね。

 

Uruといきものがかりの対照的な届け方

続いて、Uruさん、いきものがかりという良い意味で対照的な2組へ。Uruさんはものすごく繊細に丁寧に歌う方で。水面に一滴のしずくが落ちて波紋が広がっていく様子ってあるじゃないですか? まさに一音一音をこちら側に丁寧に丁寧に届けてくる感じ、息を止めて聴き入りたくなるアーティストでした。

Uru

そして、いきものがかりは吉岡聖恵(vo)さんの歌っている表情がすごく好きなんですよね~。「ありがとう」を歌っているときは「ありがとう!」って感謝に溢れていて、「ブルーバード」ではキリッとした決意をにじませた表情で。言葉と表情がマッチして、よりまっすぐに歌が響くなと。太陽みたいな方ですよね。

いきものがかり

 

JUJUがかきたてる想像力

JUJUさんのライブはいろんな想像をしながら見ましたね。「奇跡を望むなら…」では、まるで暗闇に咲いた一輪の花に見えまして。この楽曲は、きっと弱い人たちを救う曲なんですけど、自分も弱いし、そっちの気持ちがわかるからこそ、優しくケツを叩くというか(笑)。「しんどいのはわかるけど、あなたも頑張らなきゃね!」という気持ちが伝わる、それが花がゆっくり咲くのとあいまって……まぁ、花が咲いているように見えるのは僕の妄想なんですけど(笑)。

JUJU

 

こんな中島美嘉、はじめて見た!

中島美嘉さんといえば、しっとりしたバラードのイメージがありますが、髪を振り乱しながら歌う「ALL HANDS TOGETHER」がむちゃくちゃクールで好きになりました。こんなに動くんだ! という衝撃と(※バラードのイメージが強かったので!)、思わずこぼれ出ちゃった的笑顔はかわいらしくて。クールでかわいい中島美嘉ってずるいですよね(笑)。みんなでハンドクラップするのも楽しそうだし、曲のムードもめちゃくちゃカッコ良かったです。

中島美嘉

 

美しくてカッコ良い、そんな男のハーモニー

CHEMISTRYとゴスペラーズ、やっぱりこの2組はコーラスの妙と言いましょうか。それぞれに違った美しさがあるんですよね! CHEMISTRYはふたりとも主役なんだけどその声質が違うので、合わさってさらにめちゃくちゃおいしくなる。

CHEMISTRY

いっぽうのゴスペラーズは5人の旋律が絶妙に重なり合うわけですよね。例えば、楽器ならアンプやギターそのものをいじって音量調整をしますけど、ゴスペラーズの場合はそれぞれの声のボリューム調整し、ハーモニーを重ねているんですね。最後の一切楽器の音が鳴らない、マイクすら使わない場面は鳥肌モノでした。歌声で心を惹きつける、そんな渋くてカッコ良い大人になりたい!(笑)

ゴスペラーズ

 

歌っているときの表情に釘づけな芦沢ムネト

平井 堅さん、すごく良いのよ。しみじみと当たり前のこと言っちゃったけど(笑)。「魔法って言っていいかな?」が本当に素晴らしくて曲に浸りつつ、何を描こうか考えてたんですけど……気づいたら横顔を描いてましたね。歌っている時のあの横顔! これですよ、やっぱり平井 堅さんは。グッと噛みしめるように気持ちを込めて歌い上げる。もちろん音だけを聴くのも良いけれど、やっぱり顔見ながら聴きたくなるのが平井 堅さんだと思います。曲がどんどん自分の中に入ってくるんです、本当に染みてくるんです。

平井堅

 

「LA・LA・LA LOVE SONG」ってこんな踊れるの!?

今回、個人的にいちばん衝撃だったのは久保田利伸さんかもしれないです。「LA・LA・LA LOVE SONG」はCDでも聴いてたし、ドラマの曲としても聴いてたけど、ライブは自分が思ってたイメージと全然違ってめちゃくちゃファンキーでソウルフル! より自由度が増しててライブを通じて進化していったのかなと。曲もですし、久保田さんの歌い方も経験を重ねた深みにぐっときちゃいますね。僕もこうやって歌いたいなー。

久保田利伸

 

歌も演出もダイナミックな大御所!

TUBE、渡辺美里さんの2組はパンチ力のある歌声ですごく元気をもらいましたよ! ライブの演出もめちゃくちゃ派手で。TUBE「涙を虹に」の後半で、ボーカルの前田亘輝さんが炎を吹き出す円盤のようなものに乗ってステージの“上”にいるんですから(笑)。もうそれだけで元気になれちゃいますよね。

TUBE

渡辺美里さんもどでかい気球に乗って「GROWIN’ UP」を歌うんです。歌でも画力も元気になれる。僕は、このライブ映像を見たくて今もウズウズしてます(笑)。

渡辺美里

 

心の中の“マーチンコール”

そして、鈴木雅之さん。「め組のひと」はTikTokでもバズったぐらい世代を超えて愛される代表曲のひとつですけど、途中で彼が“ニヤリ”とするんです。その瞬間、心の中で思うんですよ、尊敬の意をこめて「マーチン!」って(笑)。あんなに余裕たっぷりに歌って、あんなにクールに渋くキメれる人はなかなかいませんよね。心の中でマーチンコールが止まらないままずっと見入ってしまいましたね! 本当にありがとうございます。

鈴木雅之

 

小田和正から一人ひとり、みんなの歌になる

ラストを飾るのは小田和正さんです。「明日」ではTシャツ一枚にアコギ持って弾いていて、観客の皆さんも歌っているんですけど、それぞれが自分の言葉として歌っているように見えました。小田和正さんが歌っているのにみんなの曲になっている。小田さんの歌を通して普段言えないことや普段言えない気持ちを自分の言葉にできる、小田さんにしか作り上げれない空間がそこにはありました。“歌”はアーティストが歌うものだけど、お客さんがそれを口に出すことで、改めてその“歌”が生きるんだなと強く感じました。だからまさにタイトルの「SING for ONE」にピッタリだなと、一人ひとりの、みんなの“歌”なんだなって感じて本当に感動しました。

小田和正

 

みんなとつながる。あしたへつながる。

そして、広末涼子さんがナビゲーターでいらっしゃるんですけど、一つひとつの言葉に、広末さんの素直な想いを感じましたね。こっちがその言葉に「うんうん」ってうなずいちゃうんです。アーティストの歌もそうだし、僕らが抱える「今、大変だよなぁ」というモヤモヤした気持ちを代弁してくれることもそうだし、気持ちに寄りそったり、気持ちを伝えるという素晴らしさをたくさん見せていただいたスペシャルプログラムでした。歌って人の気持ちにスッと寄りそえる、本当に良いものだよなぁと改めて思いました!

イラスト & TEXT BY 芦沢ムネト
テキストまとめ:M-ON! MUSIC 編集部


SETLIST

宇多田ヒカル
01.あなた
「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」2018.12.9 幕張メッセ国際展示場
02.Play A Love Song
「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」2018.12.9 幕張メッセ国際展示場

Uru
01.プロローグ
「Uru Live T.T.T」2019.3.10 TOKYO DOME CITY HALL
02.あなたがいることで Premium Studio Live
Sony Music Studios Tokyo

いきものがかり
01.ありがとう
「超いきものまつり2016 地元でSHOW!! ~厚木でしょー!!!~」 2016.9.11 厚木市荻野運動公園
02.ブルーバード
「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2015 ~ FUN! FUN! FANFARE! ~」 2015.7.11 横浜アリーナ

JUJU
01.奇跡を望むなら…
「JUJU BEST STORY ARENA TOUR 2013」 2013.6.21国立代々木競技場第一体育館
02.やさしさで溢れるように
「JUJU BEST STORY ARENA TOUR 2013」 2013.6.21国立代々木競技場第一体育館

中島美嘉
01.ORION
「GREATEST LIVE ~LIVE BEST SELECTION 2003~2017~」 2016.12.25 台湾TICC
02.ALL HANDS TOGETHER
「MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2015 “THE BEST” DEARS & TEARS」 2015.6.9 Bunkamuraオーチャードホール

CHEMISTRY
01.PIECES OF A DREAM
「CHEMISTRY LIVE TOUR 2017-18「Windy」ファイナル公演 2018.3.7 Bunkamuraオーチャードホール
02.ユメノツヅキ
「CHEMISTRY LIVE TOUR 2017-18「Windy」ファイナル公演 2018.3.7 Bunkamuraオーチャードホール

平井堅
01.POP STAR
「Ken Hirai 20th Anniversary Special!! Live Tour 2016」 2016.5.8 国立代々木競技場第一体育館
02.魔法って言っていいかな?
「Ken Hirai 20th Anniversary Special!! Live Tour 2016」 2016.5.8 国立代々木競技場第一体育館

ゴスペラーズ
01.永遠に
「ゴスペラーズ坂ツアー2018~2019 “What The World Needs Now”」 2018.12.25 東京国際フォーラム ホールA
02.いろは
「ゴスペラーズ坂ツアー2014~2015“G20”」 2015.5.23 東京・中野サンプラザホール

久保田利伸
01.LA・LA・LA LOVE SONG
「TOSHINOBU KUBOTA CONCERT TOUR 2015 “L.O.K Supa Dupa”」 2015.10.4 国立代々木競技場第一体育館
02.Wednesday Lounge
「25th Anniversary Toshinobu Kubota Concert Tour 2012 “Party ain’t A Party!”」 2012.1.21/22 国立代々木競技場第一体育館

TUBE
01.夏を待ちきれなくて
「TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2010 Surprise!」 2010.08,21 横浜スタジアム
02.涙を虹に
「TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2010 Surprise!」 2010.08,21 横浜スタジアム

渡辺美里
01.My Revolution-第2章-
「misato’99春 うたの木」 1999.5.28 Bunkamuraオーチャードホール
02.GROWIN’UP
「MISATO V20 スタジアム伝説~最終章~NO SIDE」 2005.8.6 インボイスSEIBUドーム

鈴木雅之
01.違う、そうじゃない
「masayuki suzuki taste of martini tour 2016 step1.2.3 ~ dolce Lovers ~」 2016.9.22 Bunkamuraオーチャードホール
02.め組のひと
「masayuki suzuki taste of martini tour 2016 step1.2.3 ~ dolce Lovers ~」 2016.9.22 Bunkamuraオーチャードホール

小田和正
01.YES-YES-YES
「Kazumasa Oda Tour 2019 ENCORE!! ENCORE!! in さいたまスーパーアリーナ」
02.明日
「Kazumasa Oda Tour 2019 ENCORE!! ENCORE!! in さいたまスーパーアリーナ」

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この記事を書いた人

  • 芦沢ムネト

    芦沢ムネト

    アシザワムネト/1979年東京生まれ。多摩美術大学映像演劇科卒。お笑いユニット「パップコーン」のリーダーとして活躍する傍ら2011年末よりTwitterで掲載した癒し系キャラクター「フテネコ」が話題を呼び、現在Twitterのフォロワー数は13万を超える。音楽雑誌「ワッツイン」では、対談連載「芦沢ムネトのネコの手も借りたい!」を掲載中。