PRIZMAX“無観客”で臨んだラストライブで貫いた“エンターテイナーとして”の生き様【ライブオトネタ】

森崎ウィン、清水大樹、島田 翼、ケビン、森 英寿、小川史記、この6人で最初で最後のワンマンライブ。協議を重ねたうえで決断しなければならなかった“無観客ライブ”でも、彼らは最後までPRIZMAXとして私たちにとびっきりの夢のひと時を与えてくれた。

【ライブオトネタ】
PRIZMAX

PRIZMAX Live Level 0 ~FINAL~
2020.03.27(金)日テレらんらんホール[※無観客公演]

PRIZMAXとして最後まで笑顔を貫いたラストステージ

がらんとした日テレらんらんホール。本来であれば、多くのホリック(PRIZMAXのファンの通称)に埋め尽くされていたはずだが、新型コロナウイルスの影響で無観客ライブを生配信することとなった。

2020年初めてのライブ、初めての6人体制ライブ、そしてPRIZMAX最後のライブ……こんな時だからこそ仕方ない決断だったと頭で理解はできても、やはり心情としては共に時を歩んだかけがえのない存在であるホリックと同じ空間で過ごせなかったことは誰よりもいちばんメンバーが悔しかったに違いない。

1曲目「Mysterious Eyes」を歌い終えてのMCにて「こんな大事な日に会場にホリックを呼ぶことができなかったのでつらくて寂しいんですけど」と清水大樹が口にしていたが、彼らは最後のその瞬間までPRIZMAXとして、一人でも多くの聴衆の心が救われるように歌い、笑顔になれるように踊り、夢のひと時を与えてくれた。

 

PRIZMAX最後の一瞬まで輝き続けた、個性豊かな6人のメンバー

情景が浮かびやすい心に響く歌を届けてきたPrizmaX、オーディエンスを音楽で鼓舞するべく攻めの姿勢を見せたPRIZMAX。ホリックのためとあらばこの15年、変化を恐れることなく、邁進してきたグループに対し、小川史記は「15年もの歴史があるグループに入ることができたのは奇跡。PRIZMAXは永遠です。僕の心の中でずっと生き続けます。一生忘れることのない素敵な一年間でした」と語っていたが、在籍期間こそ短いものの彼もまた鮮烈に記憶に残るパフォーマーであることは違いない。PRIZMAXのストイックなパフォーマンスに華やかさが増したのは小川がいたからこそ。

小川史記

そして、“六人六色”な個性を持ち合わせたメンバーがいたからこそ。メロウなナンバーもダンサブルなナンバーも、またキュートなナンバーもすべて自分色にして歌い上げる、柔軟性の高い森崎ウィンの表現力は“何にでもなれる”強みを持っており、PRIZMAXの可能性を大きく広げていた。「音楽に出会ったのはPRIZMAXのおかげ。音楽が好きになったのもPRIZMAXのおかげ。親友ができたのもこのグループのおかげ」とうれしそうに語っていたように彼にとってPRIZMAXは切り離すことのできない、自身の一部になっていた。

森崎ウィン

PrizmaX時代から圧倒的な歌唱力で支えてきたウィンに対し、ずっと音楽と触れ合ってきたケビンの歌声は美しさが際立たせていく。特に「夢唄」「春空」では心地良いピアノも披露し、ゆったりとした音の波に引き込まれた。

ケビン


ケビンと同タイミングで加入した森 英寿の歌はとにかくストレート。その時々の感情があらわになる森の歌により、キャリアを積んだPRIZMAXというグループに“初期衝動“に近い、あらたな熱をたぎらせていたように思う。「春空」では感極まる場面もあったがそれだけ素直に気持ちを届けることのできる清らかな心を持っているということ。森の歌はPRIZMAXにとって何度でも初期衝動を蘇らせる、起爆剤ともいえたのではないだろうか。

森 英寿

熱量という点では、エモーショナルなパフォーマンスで牽引し続けてきた清水大樹の存在も大きい。グループを想い、PRIZMAXの屋台骨として、PRIZMAXを支え続けた清水。一見、達観したようにも見えるが実は誰よりも熱さをもったメンバーで、「Find the way ―卒業―」をBGMに流れるエンドロールをステージにて6人横一列になって見ていた時、ぐっとこみ上げる想いをこらえていたのが印象的だった。

清水大樹

歌うように踊り、楽曲のディティールをすごく高度なところまで再現していた島田 翼はPRIZMAXのストーリーテラー的存在だ。特に目を引いたのは切々と歌い上げる「愛をクダサイ」でのパフォーマンス。一挙一動が繊細で観ているこちらも胸が締め付けられるほど世界に没入していた。また、「みんながいてくれたから俺らがいるし、俺らがいたからみんながいる。ホリックは仲良しだと聞いて、僕は誇らしかったです。だから、その友情はこれからも続けてほしい。そして僕らの話をしてほしい。みんなからもらった幸せを、今度は身近な人々に分け与えられる人間になれるように、そして表現者としても精進していきたいです」と最後にはパフォーマンスだけでなく、しっかりと自身の言葉で感謝の気持ちをホリックに伝えた。

島田 翼

 

今度は6人それぞれのエンターテインメントに触れる、その日まで

正直なことを言うと、このライブが終わりに近づくにつれ、この6人でのPRIZMAXをまだ見ていたい! と強く思ってしまった。それほどまでに彼らはステージで本当に輝いていたし、PrizmaX~PRIZMAXの曲までどれもが6人によってあらたな息吹が芽生えていたのだ。きっと人生経験を重ねることでいっそう深みを増すに違いないとも、“この先”を考えずにはいられなかった。

そういう意味でも、彼らは最後のその瞬間まで成長し続けながら、人の心に寄り添い、そして笑顔にするエンターテイナー・PRIZMAXであった。今日という日はPRIZMAXにとっては結末の日ではあるものの、6人それぞれが輝くあらたな未来の出発地点となってほしい。

今まで本当にありがとう。近い未来で6人それぞれのエンターテインメントに触れられるその日を楽しみに待ちたいと思う。

TEXT BY ジャガー
PHOTO BY 笹森健一



SETLIST

01.Mysterious Eyes
02.OUR ZONE
03.Someday
04.Never
05.Pleasure
06.HANDS UP
07.Lonely summer days
08.夢唄
09.春空
10.愛をクダサイ
11.Beginning
12.DADADADADADA
13.Light The Night
14.HUG & KISS
15.カフェオレ
16.Three Things
[ENCORE]
my girl


プロフィール

プリズマックス/森崎ウィン、清水大樹、島田 翼、ケビン、森 英寿、小川史記。2002年結成。2013年にシングル「Mysterious Eyes/GO!」でCDデビュー。2019年より新メンバー3人(ケビン、森、小川)が加入。2020年3月27日『PRIZMAX Live Level 0 ~FINAL~』をもって解散。

PRIZMAX OFFICIAL WEBSITE
https://www.prizmax.tokyo/


リリース情報

2019.12.18 ON SALE
SINGLE「愛をクダサイ / Beginning」

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事を書いた人

  • ジャガー

    ジャガー

    「M-ON! MUSIC」の編集/ライター/小言を言う係。音楽フリーペーパー「music UP's(現okmusic UP's)」の編集を経て、音楽雑誌「ワッツイン」へ。前身サイト「DAILY MUSIC」 への参加をきっかけにWEBの人になりました。