SixTONES、Snow Man出演!1月のMステで、あえてK-POPボーイズグループと並列してみる

知らない人はいないであろう音楽番組『ミュージックステーション』を、音楽ブロガー・レジーが定点観測する連載コラム「月刊 レジーのMステ定点観測」。

[前編]では1月のMステに登場した2組のロックバンドについてお届けしましたが、[後編]ではいよいよデビューを果たしたこの人たちの話題からどうぞ。

 

SixTONES、Snow Man、TOMORROW X TOGETHER:日韓ボーイズグループの比較文化論

久々のジャニーズJr.からのCDデビュー、しかも2グループ同時(さらにCDもスプリット盤)ということで、各所で様々な話題を提供してきたSixTONESとSnow Man。ジャニーズとの関係が深いMステも御多分に漏れず、昨年時点から番組に出演させるなどして盛り上げてきました(そういえば昨年末のウルトラフェスでは嵐のバックにジャニーズJr.のグループのTravis Japanが登場するなど、放送時間が変わって未成年の出演が難しくなった今でもジャニーズとMステの蜜月は変わらないようです)。1月はそのデビュー月ということで、17日には2グループが同時に、また24日にはSixTONESが単独で登場しました。

24日のMステでは昨年5月の亀梨和也と同じ“大雨を模した演出のなかでのずぶぬれパフォーマンス”をSixTONESが披露するなど、ジャニーズのグループとしてのステップを着実に歩んでいる彼ら。

一方で、“きれいでかわいい”というよりは今まで以上にルックス面におけるワイルドさが強調されていたり、サウンド面におけるビートの作り方に海外のトレンドを意識しているような素振りが見られたり、これまでのジャニーズのグループとひと味違う面も感じられます(後者に関しては、SixTONES「Imitation Rain」がYOSHIKI印の泣きメロだったり、Snow Man「D.D.」もサビに入った瞬間一気にジャニーズの曲っぽくなったりなので、これまでの伝統も踏襲されているのですが)。

ジャニーズのこういった動きは現在世界中で隆盛を極めているK-POPのボーイズグループを意識している側面もあるように思いますが、24日のMステにはちょうどよく(?)“BTSの弟分”ことTOMORROW X TOGETHER(TXT)が出演していました。この並びがとても興味深いものになっていて、学校の制服を模した衣装に身を包んだ華奢で色白な青年5人によって構成されるTXTのほうが“世間的に想起されるジャニーズ事務所のグループっぽい”雰囲気を醸し出していました。

また、この日披露された「9と4分の3番線で君を待つ(Run Away) [Japanese Ver.]」のポップな趣も、ジャニーズの持つ歌謡性みたいなものがグローバルを見据えて正しくアップデートされていたらこういう曲をやっていたかもなあと思えなくもないものでした。

嵐の世界戦略などジャニーズも徐々に“外”の世界を向き始めていますが、大きなマーケットに“アジャストする”だけではなく“アジャストしたうえで付加価値を付ける”方向にいかないと後発に勝ち目はないというのは商売の鉄則でもあります。

ジャニーズの新しいグループとK-POPの若いグループを比べると、“ジャニーズがK-POPを意識するあまり、ジャニーズの元々の良さまでK-POPに持っていかれてしまったのでは?”という不安を感じずにはいられません。ジャニーズにとっての“付加価値”とはなんなのか、改めて考えるべきタイミングに来ているんだろうなと思ってしまった1月のMステでした。

次回のMステは2月7日(金)21時〜です。「冬うたランキングスペシャル」ということですが、果たしてどんな感じになるんでしょうか。それでは来月もよろしくお願いします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

 

【2020年1月17日放送分 出演アーティスト】
Superfly「フレア」
SixTONES「Imitation Rain」
Snow Man「D.D.」
King Gnu「Teenager Forever」
三浦大知「I’m Here」
Matt「予想もつかないStory」
森 七菜「カエルノウタ」

【2020年1月24日放送分 出演アーティスト】
大黒摩季「SPメドレー」
原 慎一郎「恋の迷い子」
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「FULLMETAL TRIGGER」
山本 彩「イチリンソウ」
TOMORROW X TOGETHER「9と4分の3番線で君を待つ(Run Away)[Japanese Ver.]」
SixTONES「Imitation Rain」

【2020年1月31日放送分 出演アーティスト】
AI「空と君のあいだに」「僕らを待つ場所」
カーリングシトーンズ「スベり知らずシラズ」
Sexy Zone「極東DANCE」
Toshl「糸」
HIROOMI TOSAKA「BLUE SAPPHIRE」
竹原ピストル「ファイト!」

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