MCU次作『エターナルズ』に出演の新スター、マ・ドンソクに、映画好きアーティストがメロメロ

邦ロック界で一二を争う映画論客とも言われるBase Ball Bearの小出祐介が部長となり、ミュージシャン仲間と映画を観てひたすら語り合うプライベート課外活動連載。

今回は、小出部長がぞっこんの俳優、マ・ドンソクの主演最新作『守護教師』。ほとばしる“マブリー”ぶりをご堪能ください!

みんなの映画部 活動第56回[前編]
守護教師
参加部員:小出祐介(Base Ball Bear)、福岡晃子、世武裕子


「マブリー」=マ・ドンソク+ラブリー

──『みんなの映画部』第56回です。もしかして韓国映画は初ですかね?

小出 そうかも。オール韓国ロケなら白石晃士監督の『ある優しき殺人者の記録』(活動07回参照)があったけど。

──意外にも初の韓国映画。48歳の人気俳優、マ・ドンソクファンのためのマ・ドンソク主演映画『守護教師』です。まずは小出部長、ひと言お願いします。

小出 スーパー最高でした。

一同 (笑)。

小出 最高のマブリー映画でした。マ・ドンソク+ラブリー=「マブリー」ってことなんですけどね。

福岡 その呼び名、すごくない? それパンフレットにも書いてたんやけど。

小出 愛称なんです。世武さん、全然興味なさそうですけど(笑)。

世武 すみません(笑)。でも小出部長の話、聞きます!

小出 僕は好きな映画監督はたくさんいるんですけど、特別好きな俳優さんって実はあんまりいないんですよ。この人が出てるから観るとか、特定の俳優さんをずっと追っかけてとかが全然なくて。

そういう意味では、マ・ソンドクって初めて自分が本格的にファンになった俳優さんです。あとはもう田村正和さんくらいしかいない(笑)。

たぶん僕が最初に観たマ・ソンドクの出演映画は、キム・ギドク監督の『殺されたミンジュ』(2014年)かなと思うんですけどね。

──最近だと『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)が大きな話題になりましたね。

小出 そう、『新感染』で気づいた人って結構多いと思うんですよ。妊婦の奥さんがいる、一見ちょっと柄の悪そうな旦那さんの役。大量のゾンビが襲って来る狭い電車の車両内で、ゾンビを腕だけで殴り倒していくという。丸太みたいな腕ひとつで奥さんを守る優しきアツい男。あの存在感はすごかったですよね。『北斗の拳』で言うと、山のフドウ。“リアル山のフドウ”ですよ。

そこから僕も遡っていろいろ観ていったら、いや待てよ、この人めっちゃかわいくね? って思い始めて。そうしたら自分が気づいてきたのと同じぐらいのタイミングで、どうやら映画を作ってる側も、マ・ドンソクのかわいさに気づいてきたようで。ここ数年で一気にマブリーな映画が増えてくるんですよ。

で、今やもう大人気俳優になったわけですけど、最新のニュースとしては、なんとあのマーベル・シネマティック・ユニバースに参加すると。次の『エターナルズ』っていう映画に、アンジェリーナ・ジョリーや、テレビシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』で有名になったキット・ハリントンと一緒に出る。

福岡 英語も堪能ってこと?

小出 生まれは韓国なんですけど移住して今の国籍はアメリカなんですよ。

──向こうの大学(コロンバス州立大学)で体育学を勉強したらしいですね。

小出 俳優になる前はインストラクターをやってたみたいですよね。だからなのか、映画に出始めた頃はわりと細くて、むしろスラッとしてるくらいで。今みたいにカラダが仕上がってるのはここ数年なんですよ。

──『新感染』より今回のほうがかなりパンプアップされてる。

小出 でしょ? そのパンプアップぶりがいちばん楽しめるのが去年の『ファイティン!』(2018年)って腕相撲の映画なんですけど。これはもうね、2時間かわいいマ・ドンソクを見るための映画です。ちっちゃい子供たちとハイタッチするマ・ドンソクとか。

福岡 かわいい(笑)。

小出 マッサージチェアが気持ち良くてニヤニヤするマ・ドンソク。バスでたまたま乗り合わせた子供を笑わそうとしてつり革を強く掴んだらつり革を引きちぎっちゃうマ・ドンソク。かわいさ満点です。

毎シーン衣装が変わる『グッバイ・シングル』(2016年)なんかも、様々なバリエーションのマブリーが楽しめますね。

その一方で『犯罪都市』(2017年)とかシリアスな映画もたくさん出てるんですよ。『ある母の復讐』(2013年)って映画には刑事役で出てるんですけど、『アウトレイジ』(2010年)の歯医者でのアレあるじゃないですか。(マブリーがやるわけではないけど)アレをガッツリやるシーンが出てきたりする。

肉体派の感じが出始めるのが『隣人 -The Neighbors-』(2012年)あたりから。タンクトップ姿で腕に入れ墨が入ってる闇金の男の役なんですけど。

──脇が締まんない感じね。

小出 脇はね、どんどん締まんなくなってるね、最近。ついこないだ公開された『無双の鉄拳』(2018年)は、みんな大好き“ナメてたやつが殺人マシンでしたムービー”。『イコライザー』(2014年)みたいな。

キレたら誰も手をつけられない、“雄牛”と呼ばれて裏社会で恐れられてた人なんだけど、今は足を洗って愛妻家に。市場でまじめに働いてる、今回の映画の出だしみたいな感じのキャラクターなんだけど、奥さんが誘拐されてしまってブチ切れるわけ。

で、マ・ドンソク無双ですよ。寄ってくる黒服全員片手でなぎ倒す。腕技のマ・ドンソクに対して足技の敵が出てきたりとかね。アクションもすごく面白い。

世武 いっぱい観てるねえ(笑)。

マ・ドンソクかわいすぎる、超かわいい

福岡 アクションってことで言うと、今回、マ・ドンソクの殴ってる箇所が「そうだよね、そこ効くよね」って思いながら観てた。

小出 『無双の鉄拳』にちょっと近いのが、ボディブローの多さ。

福岡 そう、ボディブローって息できなくなるから。

小出 なるなる。

世武 プロ感すごいあった。殴るときに、絶対こいつひとりだけ格違うな感は、素人が見てても思った。

小出 ただ『無双の鉄拳』に比べると、今回はそこまで腕っぷしに寄ってないんですよ。基本的にはとにかくかわいいマブリーを観るための映画だね。例えば今回の出オチ感もめっちゃ大好き。

世武 こいちゃん、声出てたもんね。

小出 うん。ファーストカットがもう最高。女子高の体育教師になった元ボクサーの役なんだけど、トロフィーを手づかみにして飲み会にやってくるシーンから始まる(笑)。

学校に着任したシーンで「今日から入った新人の先生です」と紹介され、「アンニョンハセヨー」って挨拶するんだけど、そんときのファッション、ぴっちぴちの長袖の白シャツが全然閉まってない(笑)。このビジュアルの女子高の体育教師なんてヤバいだろ! って。そうしたら案の定、生徒の女子たちにビビられたりしながら……。あそこ最高でしたね、マブリー先生が女の子とぶつかるシーン。

世武 あのぶつかり方!

小出 あれ、交通事故ですよ!

世武 吹っ飛んでたもん。

福岡 あれ受け身とらなきゃダメだよ。パンフレットに載ってたけど、あの子運ばれちゃったんだって。(パンフレットを読み)「直撃した衝撃で動けなくなり、病院に運ばれる事態に。幸い簡単な治療で回復したが、心優しいドンソクはそのシーンを見るたび今日も胸を痛めている」。

一同 (笑)。

小出 かわいすぎる。超かわいい。

世武 あのシーンを見て、この映画ってコメディなん? って思ったけど。

福岡 途中で気づいたんやけどさ、今日劇場にいたお客さんってやっぱりマ・ドンソクのファンが集まってたんやなって。私は今回初めて観たの、マ・ドンソク。

だからトロフィー持って最初出てきたときに、何しでかすかわかんねえ雰囲気が出まくっていて、この人何すんやろ? って結構怖かったけど、客席はみんなずっと笑ってたから、あれ? と思って。みんな「マブリー待ち」やったんや、そういうことかって。

小出 映画っていうか、マ・ドンソクを観に来てんだよ。

福岡 だから最初から安心して見てるんやなって。演技も素晴らしかったし、途中からどんどん大好きになったよ、マ・ドンソク。

TEXT BY 森 直人(映画評論家)

世武さんがドリンクバーへ行っている間にパンフレットを読みふけるふたり。マブリー!

本作ですっかりマブリーになったあっこびんと
小出部長がさらにワイキャイする
[後編]に続く

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事を書いた人