フジロックにサンダルで行って痛い目にあったフェス初心者の“ぼっち”奮闘記

フェス経験ほぼゼロですが、フジロック2019にひとり乗り込んできました。ひとりフジロック、実際どうなの? 楽しいの? リアルタイムにInstagramに投稿していた写真とともに、濃ゆい3日間を振り返ります。

【ひとりぼっちフジロック2019】
FUJI ROCK FESTIVAL ’19|フジロックフェスティバル ’19

2019.07.25~28@新潟県湯沢町苗場スキー場

初めまして。フェス経験ほぼゼロ、一緒にフェスに行ける友達ゼロ、体力ゼロの、編集部・こすもです。今年ひとりぼっちで初フジロックに行ってきました。

期間中は、M-ON! MUSICのInstagramにて、“#ひとりぼっちフジロック2019”とタグ付けしてストーリーを投稿していたのですが、本記事では主にその写真とともに、今年のフジロックを振り返ってみたいと思います。

ひとりフジロック、行ってみたいけど大丈夫かな? と、気になる方の助けになれれば幸いです!

※私のテンションの浮き沈みを☆の数で表しました。☆に色が付くほどに、テンションが高い状況です。


熱中症からはじめる、ひとりぼっちフジロック前夜祭~初日

【テンション:★★★★☆】
タクシーに乗り合わせて会場入り

2019年7月25日木曜日、前夜祭に間に合うように新潟県・越後湯沢駅に到着。さて、ここからシャトルバスに乗車……のつもりが長蛇の列。軟弱者なので、葛藤ゼロでタクシーに乗ることにしました。

途切れることを知らないシャトルバス列に到着早々、心折れました

タクシーはその場にいた人で4人組を作って乗車。普段、初対面の人とすぐに打ち解けるタイプではないものの、皆さん優しくしてくださってとっても楽しかったです。「これがフジロックか!」と、さっそく新鮮に感じました。

前夜祭は1時間くらい飲みつつ見て回り、明日に備えて就寝。

余談ですが、タクシーでの道中、サルが飛び出してきて一時騒然となりました。さすが、山!

 

【テンション:★★☆☆☆】
気持ちよくバグパイプの音色に包まれながら、突然の……

 

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ついに始まったフジロック初日! 一発目、レッド・ホット・チリ・パイパーズのステージはホントに最高で、ピーカンの中響き渡るバグパイプの音色に心地よく包まれていました。

しかし、3~4曲聴いたところで、いきなり襲ってくる壮絶な眠気。その後、お手洗いで突然の嘔吐……完全に熱中症です。沖縄出身なので日差しには慣れているつもりでしたが、山をナメてましたね。ということで、人生初フジロックは人生初の熱中症とスタート。

※皆さんも体調に異変を感じたら、無理はせずにすぐさま救護室へ!

【テンション:★★★★★
最初で最後のフェスらしい瞬間。ジャネール・モネイで号泣

初フジロック、いろんなステージをハシゴしつつゆるく楽しもうというテンションでしたが、絶対に見逃したくなかったのが、私の憧れそのもの、ジャネール・モネイ。素晴らしいパフォーマンスと、溢れ出るパワーに感動して号泣。ひとりぼっちですが、確実に会場にいる全員とひとつになれた気がしました。

こちらはYouTubeでのライブ配信が途中で切れてしまったという名曲「Tightrope」のMV。

ちなみに本コラム、ここから先は音楽の話題はほぼ出てきません!(笑)

 

【テンション:★★☆☆☆】
雨の中休憩。寂しくなってきたのはサンダルのせい?

日が落ちて雨が降り出したので、道路わきの木陰にシートを敷いてひと休み。湿ったシートに寝転がりながら人の往来を見ていると、ちょっと寂しくなってきたかも?

ちなみに……足元は裸足にサンダル。長靴は用意していたのですが、うっかり東京に忘れてしまい(汗)。しかし、サンダルは水はけがいいので、小雨程度では逆に快適でした。その代わりズボンはつねにびしゃびしゃ。足元から体温を奪われて、結構寒かったです(寂しいのは、その寒さのせいでもあったと思います)。

今思えば、雨が強くなるまえのこのタイミングで長靴等の雨具を買い揃えるべきでした。

 

史上最悪(?)の大雨、すべるサンダルに体力を奪われ続けた2日目

【テンション:★★★★★】
坂を滑り落ちながらもドラゴンドラを堪能

1日目の熱中症が尾を引いたこともあり、2日目はスロースタート。昼過ぎまでピラミッドガーデンでのんびりしたあとに、ドラゴンドラへ! ゴンドラでは、8人乗りをひとりじめ。道中の景色も、頂上からの眺めも、なんだか異世界のようで素晴らしかったです。

しかし、サンダルの所為で道中滑りまくり、すでに体力ゲージが残り僅か。無謀です! サンダル。ここが安全に長靴を買う最後のチャンスでした。

 

【テンション:☆☆☆☆☆】
突然の大雨、苦難の始まり

頂上から戻ってしばらくして、突然の大雨! 慌ててカッパを着てショップエリアまで戻るも、全身ずぶ濡れ。ここへきて、やっとこさ「長靴、買おうかな?」と思い立ちました。が、「GREEN STAGEを過ぎたところにある企業ブースなら、もっとカッコ良い雨具が買えるのでは!」と、本当に余計なことを思いついてしまい、なおかつ「ちょっと休憩してからにしよう!」としばらくしてから再び会場へ向かったものの、大雨のせいですべて閉店してました……。

大雨警報が出ていたみたいです。ちなみに、フジロック猛者である会社の先輩はピラミッドガーデンで宿泊していたものの、テントが水没したとの後日談が。こちらもこちらで大変だったようです。

そこから奥のWHITE STAGEを目指すも、ところ天国(川があるエリア)あたりで挫折。ラーメンをすすりながら座りこんでいたのですが、川の流れがどんどん早くなる……。いろいろと危険を感じたのであえなく撤退しました。

ところ天国で、大雨に打たれながら食べた『男はつらいよ』のラーメン。つらいのはみんな一緒なんですね。

 

【テンション:★★☆☆☆】
整体のお姉さんとの会話に涙

ところ天国までのしんどい往復を終え、なんとかショップエリアに戻ってきました。このあたりから地面に水がたまり始め、雨水にサンダルをさらわれそうになって危ない! 宿(徒歩15分)に戻る体力もなく途方にくれていたところ、一筋の希望の光がー!

ショップエリアに常時開設されているマッサージブース。迷わず行ってきました。20分という短い時間ながら、本格的な施術でかなり疲れが解消。

なにより担当してくれたお姉さんが優しくて優しくて……。「これは寒かったでしょ~!」「頑張りましたね~!」と励ましてくださり、ホントに泣きそうになりました。そもそも、この日初めて他人とまともに会話した瞬間だったかもしれません。そうだ。私、ひとりぼっちなんだった。

 

【テンション:★★★☆☆】
やっとこさ長靴を購入、その後深夜のクラブで酒を飲むも

マッサージ後も雨が止む様子はなく、差し当たりロッカールームに荷物を預けて地べたに座って数時間待機。というのも、深夜にGAN-BAN SQUAREで行われる、石野卓球を観たいから! しかし、24時を過ぎたあたりでフジロックオフィシャルのTwitterを覗いてみると、

数時間前に中止になってる……。

この耐え続けた時間はなんだったのか。30分くらいロッカールームで呆然、その後ふと思い立ったように売店へ行き、長靴と追加の雨具を購入しました(遅すぎる)。

さすがにそのまま帰るのは悲しすぎるので、雨足が弱まったころを見計らって大人の遊び場・THE PALACE OF WONDERへ。

こっちもこっちで異世界感溢れていました。

みんな飲んで踊って、ナ、ナンパしてる! なるほど、これが大人の遊び場。こういうのあんまり慣れてないんだけど大丈夫かな? と、心配したりもしましたが、びっくりするくらい誰からも話しかけられず、明け方までひとりで飲んで安全に宿へ帰りました!

 

ついに晴天の3日目! しかし最後の最後でまさかの展開に

【テンション:★★★★★】
晴れたよ~!!

わーい! 昨夜の大雨が嘘みたいに、良い天気! とはいえ足元が不安だったので、朝から長靴を履いて出発。さすがに3日目ともなるとほんの少し要領を得てきた感じがあります。

とにかくこの晴天がうれしく、勝手にスマホで謎のプロモーションビデオを作成。

 

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ホントにうれしくて、つい……。

 

【テンション:★★★★★】
シュールなおじさんとのどかな最終日

途中雨がパラつくこともありましたが、2日目の大雨を思い出せばなんのその。なかなか満喫できなかったWHITE STAGE、FIELD OF HEVENなどをぶらぶら。まさに天国みたいな、非日常空間でした。奥に行けば行くほどかなりぬかるんでおり、昨夜長靴を購入した自分に改めて感謝。

Café de Parisのあたりは無国籍なシュール空間が広がっていました。

半日かけて、各ステージをちらちら覗きつつ、会場全体を歩き回ってまんべんなく堪能。翌日から日常がまた始まるだなんて嘘みたい。もしかしたらこの時間が永遠に続くのでは? そんなことを思っていました。

 

【テンション:☆☆☆☆☆】
楽しみにしていたGREEN STAGEラスト! のはずが……

気づけばもう夜! ついに終わりが見えてきて、物寂しい気分に。反面、会場やステージの美しさに改めて心奪われ、写真や動画を撮って回りました。

そして迎える、GREEN STAGEラストのG&G Miller Orchestra feat. トータス松本 。最後だけは見逃せない! と、始まる1時間半ほど前から、休憩がてら待機。比較的人の少ない斜面にシートを広げて、少し横になりました。雨が降っていましたが、すぐに止むだろうと信じて、うとうと。

まさかこれが最後に見た景色になるとは

「ステージ閉鎖します、起きてください!!」

誰かに揺り起こされて飛び起きると、真っ暗なステージ、安全柵に包囲された会場、だだっ広い草原(収容人数:40,000人)に観客は私ひとり。え? なにこれ?

……どうやら雨の中、2時間以上も熟睡してしまったようでした。熱中症で始まったひとりぼっちフジロック2019、まさかの雨の中で寝過ごして終了……。

 

【テンション:★★★★★】
トラブル続きでも、ひとりぼっちでも、フジロックは楽しい

最後の最後で寝過ごし。そんなことある? OASISあたりまで慌てて戻ってきて、しばらく茫然自失としておりました。が、RED MARQUEEやGAN-BAN SQUAREは絶えず音と熱気に満ちています。

そうだ、フジロックはまだまだ全然終わってない!

宴はどうやら、朝の8時ごろまで続く様子。さすがにそこまで頑張ることはできませんでしたが、とはいえすぐに帰ってしまうのも名残惜しく、結局空がうっすら白むころまで地べたにぼーっと座りつつ、ただただ音楽に包まれていました。とても幸せな時間でした。

このゆるい楽しみ方ができるのは、ひとりだからこそ。こんなにもテンション急上昇、急降下していくのを体験できるのは、フジロックだからこそ。たまに寂しくなるときもあるけど、大丈夫! “ひとりぼっちフジロック2019”、思い返せばすべての瞬間がとっても楽しかったです。

ストーリーを見てくださった方、応援してくださった方、ありがとうございました!

 

【テンション:★★★★★】
気づけば来年の日程を調べ始めている自分がいる

そんなこんなで無事に東京に戻りました。

数日経って落ち着いてみると、おなかに謎のぶつぶつがあったり、扁桃腺が腫れたり、微熱が出たり、全身筋肉痛になっていたり……。やっぱりあの4日間は夢じゃなかったんだなあと、図らずもこんなところで実感してしまいました。

雨風や日差しがしのげて、虫がいなくて、1日何キロも歩き回らずに済む日常が戻ってきて、どこかほっとしている自分がいます。が、それと同時に、来年の日程を調べて、すでに予定を立て始めている自分もいます。

次回は誰か誘ってみようかな? いや、またひとりぼっちで参戦している気もするな……。来年会場でお会いしたら、ぜひ乾杯しましょう!

PHOTO & TEXT BY 島仲こすも

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