ジャニーズとミュージックステーションとの関係性がよくわかった7月放送分

知らない人はいないであろう音楽番組『ミュージックステーション』を、音楽ブロガー・レジーが定点観測する連載コラム「月刊 レジーのMステ定点観測」。

2019年7月のMステの放送は2回。5日の2時間スペシャルに加えて、19日もジャニーズに関する特集に時間を割いた90分スペシャルが放送されました。どちらもVTR企画多めではありましたが、それぞれ見ごたえのある放送だったように思います。

前後編なしの一本勝負でお届けする今回、まずは日本の芸能史に名を遺した存在を悼む企画についての様子からどうぞ。

 

改めて考えたいMステとジャニーズの関係性

やはり7月のMステについては19日のジャニーズ特別企画に触れないわけにはいかないでしょう。7月9日に逝去したジャニーズ事務所の創設者であり数多のスターの生みの親でもあるジャニー喜多川氏を偲んで、これまでMステに出演してきた関連グループの足跡をまとめて振り返りました。

放送後にはSMAPの映像が多数流れたことが大きな話題となったこの企画ですが(と言ってもMステのVTR企画では解散後何度もSMAPの映像は流れていますしそれ自体がそこまで特別なものとは言えません)、何よりもすごかったのが今ではいっぱしの人気者となっている面々のジャニーズJr.時代の映像です。「○○の後ろで踊っていたこの少年がのちに●●に!」といった映像が次から次に出てくるわけで、ある程度そういったキャリアを知っている人であっても大いに楽しめるものになっていたのではないかと思います。

Mステがこういう企画を放送できているのは、この番組が「ジャニーズJr.たちが先輩のバックで経験を積む場」として長年機能してきたからです。それはすなわち、Mステとジャニーズ事務所の関係性が非常に深いということの表れでもあります。

この日の特集でもMステの初回放送となった1986年10月24日に近藤真彦が出演していたことが紹介されていましたが、その翌週の10月31日には田原俊彦が、翌11月には少年隊がそれぞれ出演しており、番組当初から密な繋がりがあったことが窺えます(近藤真彦と少年隊については、1986年のうちにさらにもう一度出演)。

Mステが始まってから早30年以上。紆余曲折ありながらもMステは日本を代表する音楽番組としての地位を確固たるものにしており、またジャニーズ事務所も日本のエンターテインメントの中心に鎮座しています。このふたつの存在がいわば二人三脚で力をつけていったことがよくわかる今回の特集でした。

 

嵐と三浦大知とDA PUMPが並ぶ令和のMステ

そんなジャニーズ事務所を現在先頭で引っ張っている嵐は5日のMステに出演。3曲しっかりとパフォーマンスをしましたが、特に2006年リリースの名曲「きっと大丈夫」が良かったです。桜井 翔のラップがリリース時よりもだいぶナチュラルになっていて、とかく“スキルがない”などと言われがちなジャニーズのグループも時間を重ねる中で進歩していることがよくわかりました。

長年男性グループに関しては“ジャニーズ一強”だったMステにも、昨今は変化が生まれています。1997年に2回Mステに出演したのち3回目を迎えるまでに実に21年の月日を必要としたDA PUMPは、この日の出演が2019年に限ってもすでに4回目。

「U.S.A.」の後継曲とも言える「P.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~」で番組を明るく盛り上げた彼らは、すでにMステにとって欠かせない存在になっています。

また、グループでのデビューから数えるとMステ出演までにやはり約20年かかった三浦大知も、今ではすっかり“Mステに出るとほぼ毎回すごいことをやってくれるアーティスト”のうちのひとり。この日も「片隅」でしっとりした歌声を聴かせるとともに、「Rain Dance」ではKREVA、MIYAVIという切磋琢磨する仲間とそれぞれの得意技をぶつけ合うド迫力のパフォーマンスを見せてくれました。

20年前には混ざり合なかった存在がMステで並び立っている5日の放送を踏まえて19日のジャニーズ総決算企画を振り返ると、“たしかに時代は動いている”ということを実感せずにはいられません。この先Mステがさらにボーダレスな番組になっていくことを願っております。

次回のMステは8月2日(金)です。それでは来月もよろしくお願いします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

 

【2019年7月5日放送分 出演アーティスト】
Kis-My-Ft2「HANDS UP」
E-girls「シンデレラフィット」
DAOKO × MIYAVI「千客万来」
KREVA「音色 ~2019 Ver.~」
三浦大知「片隅」
DA PUMP「P.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~」
TWICE「HAPPY HAPPY」「Breakthrough」
MIYAVI vs KREVA vs 三浦大知「Rain Dance」
嵐「A・RA・SHI」「きっと大丈夫」「Sakura」

【2019年7月19日放送分 出演アーティスト】
ダイアモンド☆ユカイ「君はともだち」 ※☆=正しくは六芒星です。
山寺宏一「フレンド・ライク・ミー」
ポルノグラフィティ「VS」
日向坂46「ドレミソラシド」
Kis-My-Ft2「祈り」「Everybody Go」
亀梨和也「絆」「青春アミーゴ」
HiHi Jets & 美 少年「おいで、Sunshine!」
亀梨和也、Kis-My-Ft2、HiHi Jets & 美 少年「明日に向かって」「Can do! Can go!」

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事を書いた人