indigo la Endのバンドマジックを雨降る野音で体感した芦沢ムネト【イラストLIVEレポート】

フテネコの生みの親・芦沢ムネトによる、イラストレポート。今回は、indigo la End(インディゴ ラ エンド)の追加単独公演『abuku』へ行くことに。雨が降りしきる日比谷野外大音楽堂で、「あっという間」だったと語る芦沢ムネトは、何を感じたのか?

川谷絵音(vo、g)

【イラストLIVEレポート】
indigo la End

indigo la End 追加単独公演『abuku』
2019.06.30@日比谷野外大音楽堂


雨も“indigo la Endらしさ”

indigo la Endの追加単独公演『abuku』を日比谷野外大音楽堂に観に行きまして。天気予報が雨で「大丈夫かな?」と思ってたら、案の定、最初の演奏を始めた段階から結構雨が降ったんですね。

でも、本人も言ってましたけど、雨との雰囲気がぴったりで“indigo la Endらしいシチュエーション”という感じで、良いなぁと思いましたね!

 

川谷絵音のひと言で!

途中、川谷絵音(vo、g)くんの「野音いける?」というひと言で、みんなが「わぁー!」っとなる感じ、お客さんみんなテンション上がってましたね。

 

佐藤栄太郎が天を仰ぐ姿はまるで……(笑)

佐藤栄太郎(ds)

前半、ドラムの佐藤栄太郎さんが演奏を間違えてしまったときに、「すみません!」みたいになったんですけど。その瞬間、佐藤さんが立ち上がって天を仰いだのが、雨も相まってめちゃくちゃカッコ良いっていう。絵も雨で滲んで、なおのことカッコ良くなりましたね! 『ショーシャンクの空に』のワンシーンみたいになってました(笑)。

 

雨の中でindigo la Endに魅せられる芦沢ムネト

雨が降っていたからか、メンバー全員がいつも以上に気合いがめちゃくちゃ入ってたように見えまして。ベースの後鳥亮介さんがいつも以上にセクシーでしたね。

後鳥亮介(b)

僕、後鳥さんのベースがすごく好きなんですけど、より色気と気合いが入ってたように見えました! 素敵でしたねぇ。

そして、絵音くんのギターの「ジャラァァン」って音が良いんですよ! “手元のセクシーさ”は絵音くんが強いので、雨降ってたからなのかな? いつもよりその雰囲気を感じました。

 

バンドの音、一つひとつを大事に受け止める客席

野外で雨が降ってるときって、みんなでライブを盛り上げよう! というお客さんのいつも以上の一体感というか、使命感というか、なんかそういう雰囲気があるんですよね。

手を上げて「わー!」っと盛り上がる瞬間もあるんですけど、どっちかというと手を下にして祈るように観るという姿が印象的でしたね。雨に打たれながら、すごく大切なものを眺めているような、そんな眼差しでしたね。

 

雨の止み始めを告げるシャボン玉!

中盤かな? 「忘れて花束」とか「見せかけのラブソング」あたりの雨がちょっとずつ弱まってきたタイミングで、シャボン玉がふわーっと浮かんでて、この辺りからちょっとずつ温かい気持ちになってきたんですよ。

 

野外ならではの雰囲気の変化と、長田カーティスの平常心

雨のちょっと暗めの雰囲気から解放された感じになって、みんながパーッと明るくなって。そして、「蒼糸」あたりで雨が止んできてみんながカッパを脱ぎ出す。みんなで雨を乗り切ったぞ! という気持ちになって、ここから盛り上がる感じになっていくんですよね、ライブがね。

長田カーティス(g)

雨が止んだそのとき、パッとギターの長田カーティスくんを見ると、彼は特に変わらないと(笑)。平常心で、ずっと落ち着いてギターを弾いてましたね。

 

川谷絵音、それはまるで“太陽”

で、そっから「スウェル」に曲が移るんですけど、この曲のラストになると後ろから光がバーンと。そうしたら、後光が差して、太陽の代わりに絵音くんが客席を照らすわけなんですよ! ここでもまたみんなの気持ちがアガりましたね。

ここまでが本当にあっという間で、気づけばライブ中盤が終わってて……見入ってましたね〜。

 

会場全体を包む、川谷絵音のプライベート空間

もうね、MCで絵音くんがずっとボソボソしゃべる(笑)。「シャボン玉飛ばしたんですけど~~~」みたいな。絵音くんいつもそうですけど、ずーっとボソボソしゃべってて(笑)、ヤジもないし、メンバーからのちゃちゃもない。

ゲスの極み乙女。だとメンバーがいろいろとするもんだから、やんややんやとなるんですけど、indigo la Endの絵音くんは“私服の状態”と言いますか、プライベート感がより出ている気がします。

 

演奏家集団、indigo la End

そして、後半戦で改めて体感したんですけど、みんなの演奏力がマジですごいんです。佐藤さんのドラムが「バスン! バスン!」鳴ってるなか、後鳥さんのベースがすごく「ドウ! ドウ!」言ってて、絵音くんのギターが「ジャッキン! ジャッキン!」と重なり、そこにカーティスくんのテクニカルなギターが入ってくる。

この4人の音が合わさった瞬間にバンドとしての凄みを思いっきり感じました。すごかったなぁ……。

 

もしかしてこの演出、狙っていた!?

最後の曲「幸せな街路樹」で、歌詞の中で“雨”という言葉が入っているのもあって、ステージ上では映像的な演出で雨が降っているのに、客席側は晴れているっていうライブ開始時と逆の状況になったんですよね。最終的にはステージ上でしか雨が降っていないのが「これも演出だったんじゃないか!?」って思えました。

 

アンコールで語られたのは、ピュアな気持ち

絵音くんにとって、本当に大事なバンドなんだな、というのがひしひしと伝わるMCでした。どのライブでも本音を言ってるんでしょうけど、より本当に思っていることを言ってるように感じましたね。プライベートの雰囲気でしゃべっているというか、普段言わないことをライブだから言えたのかなと。

これが、例えば飲んでる場だとこんなこと言えないんじゃないか。「本当にありがとう」とたくさん言っていて、ピュアな部分がすごく見える感じでしたね。

本音を僕らにちゃんと言ってくれて、ライブじゃないとわからない姿をすごく見せてくれた。そして、そんな大切な瞬間を一緒に過ごせたんだなという気がしましたね。

 

音楽と空気を深呼吸、かけがえのない時間を満喫した芦沢ムネト

最終的に、“音楽と野外”という組み合わせで空気がめっちゃうまくてですね、都会とは思えない空気のうまさ。良い音楽と良い空気をみんなで深呼吸できたようなライブだったんじゃないか、という印象でした。なので、来れなかった人は本当に残念! 今後も何年、何十年経っても期待しております!

イラスト & TEXT BY 芦沢ムネト
テキストまとめ:M-ON! MUSIC 編集部
LIVE PHOTO BY 井手康朗

SETLIST

01.夜明けの街でサヨナラを
02.billion billion
03.ハートの大きさ
04.はにかんでしまった夏
05.悲しくなる前に
06.彼女の相談
07.花をひとつかみ
08.忘れて花束
09.見せかけのラブソング
10.煙恋
11.ほころびごっこ
12.蒼糸
13.スウェル
14.インディゴラブストーリー
15.名もなきハッピーエンド
16.瞳に映らない
17.想いきり
18.夜汽車は走る
19.幸せな街路樹
[ENCORE]
01.心ふたつ
02.夏夜のマジック
03.新曲
04.幸せが溢れたら


プロフィール

インディゴ ラ エンド/川谷絵音(vo、g)、長田カーティス(g)、後鳥亮介(b)、佐藤栄太郎(ds)。2010年2月川谷絵音を中心に結成。2014年8月に後鳥亮介が加入。2015年に佐藤栄太郎が加入し現在の体制となる。

indigo la End OFFICIAL WEBSITE


リリース情報

2019.10.9 ON SALE
ALBUM『濡れゆく私小説』
ワーナーミュージック・ジャパン

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この記事を書いた人

  • 芦沢ムネト

    芦沢ムネト

    アシザワムネト/1979年東京生まれ。多摩美術大学映像演劇科卒。お笑いユニット「パップコーン」のリーダーとして活躍する傍ら2011年末よりTwitterで掲載した癒し系キャラクター「フテネコ」が話題を呼び、現在Twitterのフォロワー数は13万を超える。音楽雑誌「ワッツイン」では、対談連載「芦沢ムネトのネコの手も借りたい!」を掲載中。