V6、キンプリ、NEWS、GENERATIONS……カッコ良い男子山盛りだった6月のミュージックステーション

知らない人はいないであろう音楽番組『ミュージックステーション』を、音楽ブロガー・レジーが定点観測する連載コラム「月刊 レジーのMステ定点観測」。

[前編]ではサカナクションのパフォーマンスについてお届けしましたが、[後編]はカッコ良い男性グループの話題からどうぞ。

 

ジャニーズとLDHの並び

ジャニーズ事務所とLDH、どちらも日本を代表する男性パフォーマンスグループを多数輩出している母体ですが、6月のMステではそれぞれのグループが並び立つ局面が多かったのでまとめてご紹介します。

7日のMステにはV6とGENERATIONS from EXILE TRIBEが登場。GENERATIONSの「Brand New Story」は夏らしい爽やかなダンスチューンで、トラックの音色などからはK-POPのダンスグループとの親和性も感じます。

一方のV6が披露したのはケツメイシのRYOJIが書き下ろした「ある日願いが叶ったんだ」。快活なステージを見せたGENERATIONSとは対照的に、ラフで大人っぽさのあるパフォーマンスを見せてくれました。打ち込みとアナログっぽい音が混ざる雰囲気もカッコ良いです。

14日のMステに登場したのはKing & Prince、NEWS、GENERATIONS from EXILE TRIBE vs THE RAMPAGE from EXILE TRIBE。

King & Princeの「君に ありがとう」はホーンの音使いなどにソウルミュージックっぽいテイストが導入されていてなかなか聴きごたえありますが、これをやるならもうちょっと歌唱力が欲しいかも……。

NEWSの「トップガン」はサビに“ダンダダダンダン”というキャッチーなフレーズを盛り込むもはや彼らおなじみとなった手法が使われた一曲。こちらもアレンジが全体的にディスコ調のダンストラックになっていて、ジャニーズ事務所の変わらぬ遺伝子が感じられます。

対して、GENERATIONS vs THE RAMPAGEの「SHOOT IT OUT」はEDM以降のマナーに則ったサウンド。歌詞にグループ名がそれぞれ登場するなど彼らの決意表明的な楽曲にもなっています。大所帯でのダイナミックなダンスには、ジャニーズ事務所のグループには出せない(というよりもおそらくこっち方面は志向していないということだと思いますが)迫力がありました。

ちなみに、14日の放送にてGENERATIONSとTHE RAMPAGEの交流について語られていた場面で、「先輩とハイタッチさせていただく」という聞いたことのない日本語が飛び出していました。LDHにも独自の文化が根づいていますね。

 

48不在のMステとIZ*ONE

例年であればこの時期はAKB48の選抜総選挙が行われている時期です。総選挙に投票できるシングルがリリースされて(ほぼ毎年そのシングルが自動的にオリコンランキングの年間1位となります)、その曲でMステに出演、そして開票イベントでなんらかのドラマが……というのが2010年代の6月の風物詩でしたが、今年はご存知のとおりそのような流れが存在していません。

今年総選挙が開催されないことに関しては「昨年開催10回を数え大きな区切りを迎えた」という運営サイドの声明が春先に公表されています。運営がそう発表している以上そう理解するしかないのですが、そのタイミングでゴタゴタがピークに達していたNGT48(当時)の山口真帆が自宅で男性に襲撃された事件の影響も多少なりともあったのではないか? と勘ぐらずにはいられません。

件のトラブル以降48グループのメディア露出は大幅に減っており、Mステに関しても4月末の指原莉乃ラストステージ以来出演がない状態です。現状シングルリリースも計画されておらず、しばらくこの状況が続くのではないかと思います。

ちなみに、2019年1月から6月における48グループとしてのMステ出演は計2回。“半年で48グループがMステに出演したのは2回のみ”というこの状況は、「ヘビーローテーション」リリース前の2010年と同水準です。ある意味では“グループが大ブームになる前の状態にまで後退した”と言っていいかもしれません。

このまま48の盛り上がりは2010年代とともに去っていくのかな、という雰囲気も感じさせるなかで21日のMステに登場したのが日韓合同のアイドルグループのIZ*ONE。

48グループからは宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美の3人が参加していますが、“48グループを飛び出した面々が”“本来48グループが世間的に目立つタイミングだったはずの6月のMステに出演する”というこの状況に少し皮肉っぽい因果も感じます。

この日披露された「Buenos Aires」はサビでタイトルを繰り返すフレーズが印象的で、12人の妖艶なダンスもテレビ映えばっちりです。ただ、やはり「La Vie en Rose」「Violeta」といった韓国向けに制作された楽曲と比べると、“日本限定感”も否めないなと思ってしまいます。“グローバルグループ”を志向するのであれば、日本向けの活動にももっとその色を出してほしいところです。

ちなみに、このグループは2021年3月までの期間限定で活動するということが結成時点で発表になっています。IZ*ONEが終了する際に、48グループは一体どうなっているのでしょうか。

 

次回のMステは7月5日の2時間スペシャル。最近新曲もリリースしたTWICEのパフォーマンスに注目したいと思います。それでは来月もよろしくお願いします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

 

【2019年6月7日放送分 出演アーティスト】
GENERATIONS from EXILE TRIBE「Brand New Story」
V6「ある日願いが叶ったんだ」
MAN WITH A MISSION「Remember Me」
Superfly「Ambitious」
カーリー・レイ・ジェプセン「I Really Like You」「Now That I Found You」
平井 堅「いてもたっても」

【2019年6月14日放送分 出演アーティスト】
Foorin「パプリカ」
King & Prince「シンデレラガール」「君に ありがとう」
sumika「イコール」
NEWS「トップガン」
GENERATIONS from EXILE TRIBE vs THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「SHOOT IT OUT」
aiko「milk」

【2019年6月21日放送分 出演アーティスト】
IZ*ONE「Buenos Aires」
山下智久「CHANGE」
ゆず「SEIMEI」
サカナクション「忘れられないの」
高嶋ちさ子「彼こそが海賊<パイレーツ・オブ・カリビアン>」
中村倫也&木下晴香「ホール・ニュー・ワールド」
德永英明「レイニー ブルー」

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