ロックとオーケストラの融合!クイーン・シンフォニックの初来日公演に5,000人が熱狂

■クイーンの名曲がオーケストラアレンジで甦る!「ボヘミアン・ラプソディ」では会場総立ちに

初来日を果たしたクイーン・シンフォニックの初日公演が昨日5月10日、東京・東京国際フォーラム ホールAで開催された。

クイーンの曲をオーケストラアレンジで聴かせるお上品なコンサート。そう思っていた。そんな勝手な思い込みは見事に打ち砕かれた。まず、この日に演奏された28曲のうち、いわゆるインストゥルメンタルは2曲のみ。他はすべてボーカルナンバーだ。

コンサートはズンズンと響くベース音で始まった。おっ! これは「FLASHのテーマ」だ。そこへオーケストラが加わり「ラブ・オブ・マイ・ライフ」「オウガ・バトル」と奏でていく。このOVERTURE、ちょっとしたクイーン組曲になっていて、今日のコンサートはこんな感じで構成されるんだろうなと思っていたら、次の曲からはボーカリストが入ってくる。

この日のコンサートのボーカルは男女2人ずつの4人。いずれもクイーンのミュージカル『WE WILL ROCK YOU』のメインキャストを務めたメンバーだけに、その実力はお墨付き。基本は各曲ごとに、ひとりずつがリードボーカルを担って進行していくが、全員がとにかくうまい! さらにギター×2、ベース、ドラム、キーボードの5人編成バンドの演奏の力量も並々ならぬ実力。言ってしまえば、この4人のシンガーとバンドは超一流のクイーントリビュートバンドでもある。クイーン・シンフォニックのすごいところは、このバンドにフルオーケストラの迫力を加えたところ。

「ONE VISION」や「ショウ・マスト・ゴー・オン」でのオーケストラの爆音とバンド&シンガーの競演はすさまじいのひと言。もしかしたらクイーンは、これらの曲でオーケストラとの共演も考えていたのでは? と思わせるほどだ。曲によってはオーケストラは演奏せず、バンドとシンガーだけで構成されるナンバーもある。こんな柔軟な発想ができるのは、クイーン・シンフォニックの音楽監督であり指揮者でもあるリチャード・シドウェルの鬼才の賜物。

曲ごとにシンガーから解説が入り(スクリーンに日本語訳が出ます)、曲によっては歌詞も映し出され、映画『ボヘミアン・ラプソディ』での応援上映に慣れたファンにとってはうれしい配慮。また、日本でのみヒットした「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」や、日本語曲の「手をとりあって(Let Us Cling Together)」も演奏され、5,000人のお客さんも大喜び。

「ボヘミアン・ラプソディ」では、冒頭のコーラスから、中間部のオペラコーラスまでも4人のシンガーが歌う。ブライアン・メイが選出したシンガーだけに、その再現度はパーフェクト。後半の「ドント・ストップ・ミー・ナウ」では男性シンガーのジョン・ボイドンが客席に降りて会場を煽ると、全員総立ちとなって盛り上がる。もはや、クラシックのコンサートではなく、完全にロックのライブ。

クイーン シンフォニックは公演のサブタイトルに「ロック&オーケストラ エクスペリエンス」とあるが、まさにロックとオーケストラの融合を体験させてもらった。想像以上の形で。クイーンの曲をオーケストラできれいに演奏する、なんて思っていたら大やけどする。それぐらいの破壊力あるコンサートだ。

また、ロビーにはクイーン関連グッズの物販コーナー、クイーン等身大パネルやブライアン・メイ愛用のVOX AC-30アンプなどのフォトスポットも設置され、クイーンファンで賑わいを見せていた。

クイーン・シンフォニックの公演は本日5月11日にも同会場で昼・夜2回行われる。当日券も若干あるようなので、クイーンファンは機会設けられれば、絶対観るべきだ。

TEXT BY 石角隆行(クイーン研究家)
PHOTO BY 星野麻美


ライブ情報

クイーン シンフォニック -ロック&オーケストラ エクスペリエンス-
05/11(土)東京・東京国際フォーラム ホールA 13:00 / 17:30

指揮:リチャード・シドウェル
シンガー:ジェナ・リー・ジェームス、レイチェル・ウッディング、ジョン・ボイドン、ピーター・エルドリッジ
バンド:ギター×2、ベース、ドラム、キーボード
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団


当日券受付URL
https://www.diskgarage.com/artist/detail/no012252

クイーン・シンフォニック OFFICIAL WEBSITE
http://www.promax.co.jp/queensymphonic/


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