『ROCK AX Vol.2』初日公演で、マカロニえんぴつ、Official髭男dism、HYが豪華競演

■キュレーションの妙を感じさせる“ミクスチャーバンド”3組が集結した『ROCK AX Vol.2』初日公演!

4月18日、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて『ROCK AX Vol.2』初日公演が開催され、マカロニえんぴつ、Official髭男dism、HYの3組のミュージシャンが競演した。

『ROCK AX』は、“今、目撃するべき本物のライブを、体験”をコンセプトに掲げ、日本テレビが立ち上げた新しい音楽イベント。2019年1月に第1回が開かれ、今回は第2回となる。

■マカロニえんぴつ
『ROCK AX Vol.2』初日の最初に登場したのはマカロニえんぴつ。日本テレビの『バズリズム』「これがバズるぞ2019」で10位にランクインした注目の新人バンドだ。ボーカル・はっとりの「ROCK AX~!!」のシャウトと共に1曲目「鳴らせ」でスタートする。メンバー全員が音大出身ということもあり、アグレッシブな演奏にもかかわらず、アンサンブルが美しい。彼らは現在、初の全国ワンマンツアーの真っ最中。それゆえ、ツアーでの演奏の熱量や勢いがそのまま、この会場に持ち込まれていた。

2,500人で埋まった客席を見渡して、はっとりは「このキャパは初めて! 気持ちいいですね」と感慨深け。「これがバズるぞ2019」ランキング入りしたことを客席に報告し「でも、King Gnuみたいにかっこよくないから。やっぱりこのバンド名が足引っ張るのかなぁ……」と話し、場内を沸かす。

マカロニえんぴつの魅力は、なんといってもメロディアスなところ。その美メロを、はっとりのエモーショナルなボーカルが変化自在に歌い、卓越した演奏が支える。美しいピアノの音に、ハードロック系で使われるギター、フライングVが絡む。普通なら違和感ある組み合わせなのだが、それを見事に同居させる。爽やかなパワーポップ曲の「青春と一瞬」のアウトロで、サイケデリックなサウンドを潜ませるところなどは只者ではない。「two much pain」では、ルーズなギターリフに、ブルージィなボーカルを被せ、ポップでない一面ものぞかせる。

後半は自分たちがライブハウスで鍛えられたことを話し「ライブハウスでの熱量をここに持ち込みますよ!」と宣言し、勢いのあるナンバーを叩き込む。冒頭のSEで彼らはビートルズの「ヘイ・ブルドッグ」を使った。ルーズなピアノと激しいギターが絡むナンバーだがメロディアスでポップ。この曲を選曲したこそが、マカロニえんぴつの本質だろう。最後は「これからもこんな変なバンド名をよろしくお願いします! また会いましょう!」と客席に深々とお辞儀してステージを降りた。

■Official髭男dism
続いてはOfficial髭男dism。ゆったりとしたSEが流れる中、メンバーがおのおのの持ち場に着く。藤原聡が弾く激しいラテン調のピアノが響くや、アリーナから2階、3階席までオーディエンスが一斉に立ち上がる。オープニング曲は彼らの出世作となったドラマ主題歌「ノーダウト」。サポートに3本のブラス隊、キーボード、パーカッションが入った大編成で出す音はすさまじいまでの破壊力。ファンキーなナンバーを曲間なしで立て続けに3曲演奏し、冒頭から客席を圧倒する。

「こんな素敵なイベントに呼んでいただきありがとう! 心込めて音楽を届けていこうと思います」と、ボーカルの藤原はキーボードスタンドを離れハンドマイクで、バラード曲「LADY」を朗々と歌い上げると、客席から熱い拍手が送られる。

ファンクナンバーで幕を開け、ここでバラードで落とし込むという緩急自在なセットリスト。バラードで来たかと思うと、続いての「ブラザーズ」では、ベースの楢崎誠がバリトンサックスに持ち替え、ブラス隊が前に出てボーカル・藤原も一緒にステージを右に左にと動き回って客席を魅了。場内はダンスフロアに一転する。

さらに次の「FIRE GROUND」では、火を吹くようなギターリフが印象的な豪快なドライブロック。楢崎のベースはレッチリのフリーか? と見紛うばかりに激しくリズムを刻む。「Stand By You」ではベン・フォールズ・ファイヴのようなピアノの音色に、鮮やかなキーボード、ブラス隊のクラップが絡み、半端ないグルーヴ感を生み出す。「全身全霊で踊ってください! 最後に物すごいものをかまします!」と、ラストナンバー「異端なスター」に突入。これ以上ないほどに客席を盛り上げに盛り上げ、45分のステージを疾走した。

ブラックミュージックをベースにあらゆる洋楽エッセンスを貪欲に取り入れ、自分たち流に昇華させるOfficial髭男dism。サウンド面だけでなく、後半には魅せるパフォーマンスを繰り広げ、エンターテイナー性をも発揮。新人ながら貫禄のステージを見せつけた。

■HY
トリは、デビュー19年目を迎えたHYの5人。「あなたの心をHYに預けてくれませんか! 素敵な夜を作って行きましょう!」と叫んで、アメリカンハードロックを彷彿とさせる豪快な「隆福丸」、新里英之の三線で始まり徐々にヒートアップする「カチャーシーエヴリデイ」と続ける。

3曲めの「AM11:00」ではミディアムテンポでていねいに歌い、こちらも緩急自在な選曲で客席を翻弄。MCで新里英之は「皆さんと心の距離をもっと近づけたいんですよ!」と、アリーナ、2階席、3階席から沖縄の挨拶「ハイサイ!」を促す。キーボードの仲宗根泉は「最初ノリ悪いと思ってたら、みんな声出るじゃない!」と毒づき客席から笑いを引き出す。

「前の2つのバンドは、アーティストって感じで衣装もかっこいいじゃない。それに比べると、ウチらは古着さ~。華がないバンドだと覚えておいて!」と仲宗根節トークを炸裂。ここで新里はオーディエンスに三三七拍子を誘って客席を温めて「では、いーず(仲宗根)さん、どうぞ!」と振る。この無茶振りに仲宗根は「やりづらいわ~」とうそぶき、HYの名バラード曲「366日」を、こぶしを聞かせながら、情感込めて歌い上げる。彼女の美声に客席も、じっくりと聴き入った。

「素敵な曲ができました! 最高の七色の人生を一緒に作りませんか?」と呼びかけ披露したのは、新曲「no rain no rainbow」。宮里悠平のきらびやかなギターで始まり、仲宗根と新里のボーカルを掛け合うメロディアスなパワーポップ曲。「みんなの心に虹をかけるよ!」とラストに向かってグイグイと盛り上げ、オオサビは宮里も加わって3人で美しいハーモニーを響かせる。

ラストナンバーは「HYの始まりの歌です!」と、デビューアルバム『Departure』に収められた「ホワイトビーチ」。歌詞がわからくても一緒に歌ってくださいと、掲げた両腕を大きく左右に揺らして大熱唱。気がつけば、観客も共に腕を掲げて全員で大合唱。すっかりHYのペースに巻き込まれた格好だが、みな楽しそう。この一体にさせてしまうのが、彼らの魅力だ。新里も「今日は皆さんと繋がれたと思います」と感激。ステージが終わると「素敵な笑顔の持主の皆さんなので、写真撮っていいですか!」と、マカロニえんぴつ、Official髭男dismを舞台に呼び込み、客席をバックに記念撮影。「今日は素敵な出会いがたくさんありました! また会いましょう!」と挨拶し、名残惜しそうにステージを降りた。

この日に出演した3組のミュージシャンは、いずれも様々な洋邦の音楽をルーツに持つ、いわばミクスチャーバンド。ただ、同じミクスチャーでも、それぞれの解釈や方向性は違う。これこそが『ROCK AX』の持つキュレーションの妙だ。

2日めは藍井エイル、GRANRODEO、BLUE ENCOUNTが出演するアニソンファンも満足できる“ロック三つ巴”。『ROCK AX Vol.3』は『SUMMER SPECIAL』と題し7月8日・9日にZepp Tokyoで開催される。

なお、この日の模様は、5月31日深夜に日本テレビで放送。完全版はCS放送で6月29日21時より放送予定だ。

<セットリスト>
■マカロニえんぴつ
01.鳴らせ
02.girl my friend
03.レモンパイ
04.ブルーベリー・ナイツ
05.青春と一瞬9
06.two much pain
07.洗濯機と君とラヂオ
08.ハートロッカー
09.ミスター・ブルースカイ

■Official髭男dism
01.ノーダウト
02.Tell Me Baby
03.バッドフォーミー
04.LADY
05.ブラザーズ
06.FIRE GROUND
07.Stand By You
08.異端なスター

■HY
01.隆福丸
02.カチャーシーエヴリデイ
03.AM11:00
04.366日
05.no rain no rainbow(新曲)
06.エール
07.ホワイトビーチ

PHOTO BY 山内洋枝


番組情報

日本テレビ『ROCK AX Vol.2』
地上波:05/31(金)深夜
CS放送(完全版):
◇Day_1:06/29(土)21:00~
◇Day_2:06/30(日)21:00~
※放送時間は変更になる場合もございます。


『ROCK AX』OFFICIAL Twitter
@ROCKAX_NTV

『ROCK AX』OFFICIAL WEBSITE
http://rockax.jp


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