【イラストLIVEレポート】
絢香
絢香 “30 y/o” Tour 2018-2019
2019.04.14@東京国際フォーラム ホールA
客席に伝わる、絢香の“本物感”
絢香さんのライブって実は初めてでして。第一印象は、出てきた瞬間のオーラがすごかったですね。
ステージに出てきた時に「わぁ! うわぁ! 出てきたぁ!」という“本物感”っていうんですかね、それをすごい感じて。登場しただけで「あの絢香だ!」って客席に伝わるんですよね。
絢香の歌を完璧にサポートする、凄腕バックバンド
バンドメンバーがめちゃくちゃ渋い! ピアノ(塩谷 哲)、チェロ(結城貴弘)、ギター(古川昌義)、パーカッション(大儀見元)。「音数が少ないんじゃない?」と思いきや、そんなことないですね。
めちゃめちゃ激しい曲から優しい曲まで、完璧に演奏するサポート陣。そして、パーカッションをよく見ると、右手は音が柔らかく出るタイプのもこもこしたやつ(マレット)で叩きつつ、左手は素手でパーカッション類を叩くというスキル!(笑)
音に対する気遣い、絢香さんの歌を引き立たせるための配慮が素晴らしかったです。
人柄から溢れ出る感謝の気持ち
MCの時間になり、絢香さん自身がしゃべりだすと……もうねぇ、母でした。(絢香さんが)関西出身なのを忘れてたんで、「ホンマにありがとう」って言葉で、「あっそうだ! 絢香さん関西の人だ」って!(笑)
そしてなにより、感謝の言葉をたくさん述べていました。 “本当に「ありがとう」って思ってるんだろうな”ってお客さんみんなに対する想いに溢れてましたね。地道に頑張ってきた人の感謝って本当に強度が高いんだなと感じました。
聴き入らずにはいられない、その歌声
お客さんはみんな、絢香さんの歌に聴き入ってましたね。「わー!」というのではなくて、染み渡る歌を味わっている様子がすごく印象的でした。激しいのも良いですけど、そうじゃないカッコ良さもありましたね。
前半の、「おかえり」から始まって「三日月」に至るまでのセットリストでは、「体に歌が染み渡っていく~!」という風に、一曲一曲が素晴らしかったです。
会場にいるからこそ感じることができる、“歌手”としての絢香
少し細かいんですけど、歌い出しと歌い終わりがすごくて、それだけでゾクっとしたんです。息を吸い込む様子やその時々の所作に「歌うことに命懸けてるんだな」って思いました。
この振り幅こそ、絢香の真骨頂
後半になってくると、めちゃめちゃパワフルだし、界王拳(漫画『ドラゴンボール』に登場する技のひとつ)2倍、3倍みたいな!(笑)
前半はわりとバラードな感じでしたけど、ソウルな部分がすごく出てきてましたね。絢香さんの振り幅の広さよ!
集合写真の撮影タイミングに困惑(!?)
そして、めちゃくちゃ盛り上がってるタイミングで、撮影をするっていうね。僕が慣れてないだけなのかもしれないですけど、「えっ、今!?」って不思議なタイミングでびっくりしました(笑)。
周りを見渡すと……
さっきも軽く書きましたけど、ライブ後半は結構ソウルな部分が強く出たセットリストだったので、気づけばお客さん総立ちで音楽的な根っこの部分で共有して盛り上がっている感覚でした。
そして、パッと横を見ると、”全世代”がいるっていう。どの世代の人たちも置いていかない、激しい曲でもみんながちゃんとノれるという気持ちの良い空間でしたね。
絢香が作り出した空間に酔いしれる芦沢ムネト
アンコールの「Have fun!!」という曲で、お客さん全員で歌う部分があるんですけど、絢香さんが「練習ね~!」って言って、歌ったんですよ。でも、その「オッオオ オーッオーッオーッオー」が上手すぎました。
ライブを通して感じたことなんですが、絢香さんの魅力はめちゃくちゃ全方位的でした。心を引きつける歌、温かい人柄、大きな感謝の気持ち。圧倒的に幸せな気分になれるライブです!
イラスト & TEXT BY 芦沢ムネト
テキストまとめ:M-ON! MUSIC 編集部
LIVE PHOTO BY 岸田哲平

SETLIST
01.カラフル!!
02.ネオンライト
03.おかえり
04.コトノハ
05.あいことば
06.センチメント
07.幻想曲
08.三日月
09.ハートアップ
10.パマラ
11.Woman
12.ディジー
13.にじいろ
14.365
[ENCORE]
01.Have fun!!
02.サクラ
リリース情報
2018.11.14 ON SALE
ALBUM『30 y/o』
A stAtion