『3年A組』出演で人気急上昇! 福原遥、オリジナルショートアニメ『そばへ』製作発表記者会見に登壇

2019.03.11

■そもそもはセリフを入れることを想定していない作品だったが、セリフを足すことでさらに作品の奥行きが出るかもしれないと思い、福原遥さんにお願いさせていただきました」(石井俊匡監督)

丸井グループと東宝のタッグによるオリジナルのショートアニメーション『そばへ』がWEBにて公開されることになり、3月7日に東宝本社にて製作発表記者会見が開催。声を務めた福原遥、石井俊匡監督、株式会社丸井グループ執行役員・青木正久氏、東宝株式会社取締役・大田圭二氏が出席した。

青木役員は“インクルージョン(=包摂)”をテーマにした今回の作品の企画のなりたちについて、丸井グループがめざす「すべての人が“しあわせ”を感じられるインクルーシブで豊かな社会の実現」というコンセプトに言及。「この考えを石井監督の美しいアニメの力を借りて世に広めたい。単なるアニメCMではなく、石井監督、東宝さんと一緒に作り上げるアニメ作品になると考えました」と説明した。

東宝とのタッグはコンペティションによって決定されたそうで、大田役員は「コンペで勝ち上がって選ばれたことは素直にうれしいです」と喜びのコメント。東宝のアニメレーベルであるTOHO animationの設立から約6年となるが「つねに次世代のアニメ業界を担う若い才能を追い求めています。31歳の石井監督とご一緒できてうれしく思います」と語った。青木役員も「第2弾、3弾と継続し、若手アニメーション監督の登竜門として、両社の取り組みを発展できたら」と今後のさらなる継続への期待を口にした。

『そばへ』は、『宝石の国』などのCGアニメーションで知られるオレンジが制作を担当し、細田守監督作品『未来のミライ』で助監督を務めた石井監督の初監督作となる作品。とある雨の日、帰路につこうとした統(おさむ)は、紗友(さゆ)からプレゼントされた傘がなくなっていることに気づくが、そんな傘がやがて少女となって、雨に濡れた街を走り回るという2分のショートムービーで、福原は本作の声を演じている。

オレンジから今回のオファーを受けたという石井監督は「“インクルージョンをアニメに”というのは難しいなと思いましたが、初めて“監督”という肩書で作品が作れるということで、頑張ってみようと思いました」と振り返る。

タイトルの『そばへ』(※発音は『そばえ』)は漢字で「日照雨」と書き、「狐の嫁入り」とも称される、日が差しているのに雨が降ることを指す言葉。石井監督は「オレンジのCGアニメーションという強みを生かすために、自然現象を使うのがいいんじゃないか? と提案をいただき、雨を選びました。雨という言葉を使ったきれいな言葉を探すなかで、『日照雨』という言葉を見つけ、言葉のきれいさ、作品の感じにも合っていると決めました」と明かした。

またインクルージョンというテーマについても「最初に“インクルージョンとは何か?”と考え、相互理解ではないかと思いました。相手が好きなものは好きでいいし、嫌いなものもそれでいい。相互理解し、わかったうえでうまく付き合う――そこで雨が好きな女の子と苦手な男の子、雨が好きな妖精と雨が苦手な猫という形に落とし込めればと。好きな人と苦手な人は、どう寄り添っていけるか? ラストのきれいなカットで、雨が苦手だった人も、傘を通して雨を見ることで見方が変わってくれればと思いました」と説明した。

本作でただひとりの声優に福原を起用した点について、石井監督は「音楽を担当して頂いた牛尾(憲輔)さんとの話で、だんだんいろんな音が集まっていって、最後に盛り上がるのがいいんじゃないか? という話が出て、その中に声も楽器のひとつとして入れてみようと。そこから、そもそもはセリフを入れることを想定していない作品だったが、セリフを足すことでさらに作品の奥行きが出るかもしれないと思い、どちらもできる可能性がある方として福原さんにお願いさせていただきました」と明かす。

ちなみに、監督自身は「雨が苦手だった(苦笑)」とのことだが、一方の福原は「雨は好き。小さい頃は、傘をささないでビショビショになりながら走り回ってました(笑)。最近は、大切な方からオシャレな傘のプレゼントをいただき、そういう傘を雨の日にさしたいという楽しみもあります」とニッコリ。期せずして、“インクルージョン”を体現するコンビによる作品となった。

福原はアフレコを振り返り「ガチガチに決めずに、映像を観て、現場に行って自然にやってみようと思っていました。セリフが少ないぶん、そこに込める思いを強くしないといけないと思い、いただいた画とずっと会話をしながら、あとは自然にやらせていただいたのですが、あっという間でした」と明かす。石井監督は「まず声のかわいさがあるんですが、そのかわいさが地に足が付いている感じがある声だと思いました。息遣いや間の取り方に関してはお任せしました」と称賛を送る。

また、福原は「自身にとってのインクルージョンとは?」という問いに「愛情や笑顔は、インクルージョンだなと思います。自分が愛情を与えたり、いただいたり、みんなが大切にしたら、きっと幸せになると思います」と笑顔で語っていた。

今回は2分の短い作品だったが、石井監督は「ていねいに作らせていただいて“こういうことができます”という、自分にとって名刺代わりの作品になると思う」と語り、その言葉に大田役員から「長編をご一緒したいです!」と早くもラブコールが寄せられていた。


作品情報

オリジナルショートアニメーション『そばへ』
声:福原遥
監督:石井俊匡(『未来のミライ』助監督)
音楽:牛尾憲輔(『聲の形』『DEVILMAN crybaby』『リズと青い鳥』『モリのいる場所』)
キャラクターデザイン:秦綾子(『未来のミライ』作画監督)
コンセプトアート:長砂賀洋(『ダム・キーパー』『ムーム』)
制作:オレンジ(『宝石の国』)
制作プロデューサー:和氣澄賢(『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』)
プロデューサー:武井克弘
製作:丸井グループ
(C)2019 MARUI GROUP CO., LTD.


『そばへ』公式サイト
https://www.0101.co.jp/sobae/

福原遥 OFFICIAL WEBSITE
http://www.ken-on.co.jp/haruka/


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