「あと一日、もうあと一日」を続けてほしいと語る、BEAT RECORDS・BEGGARS JAPAN プロダクトマネージャー田中木里子【舞台の袖から】

ステージの“袖”で活躍する人々に迫る、ドキュメンタリー『舞台の袖から』。第5弾は、BEAT RECORDS プロダクトマネージャー・田中木里子。幼少期から“まわりとは少し変わった”音楽が好きだった田中の、回り道をしながらもたどり着いた、生きがいについて聞いた。

初めてライブを観に行った時、舞台の上の大好きなアーティストが大好きな曲を演奏していた。このフェンスの向こう側へ行きたい。そう思った瞬間、客席とは別の場所から舞台を見る人の存在に気づいた。これは、客席からではなく、袖から舞台を見つめる者たちの物語。


【舞台の袖から】
BEAT RECORDS・BEGGARS JAPAN プロダクトマネージャー・田中木里子

東京都出身。小学校低学年でTVで放送された映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の中で、マイケル・J・フォックスの演奏する「Johnny B. Goode」に影響を受ける。学校卒業後はアパレル、クラブ店員を経て、音楽業界に転身。


音楽の目覚めは、映画やCMの中で流れるBGM

子どもの頃は、男の子っぽい女の子でした。音楽に目覚めたのも小学校低学年の頃。テレビで放送されていた映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマイケル・J・フォックスが演奏する「Johnny B. Goode」を観て、お父さんに「このカッコ良い曲、なんていう曲?」って言って原曲を教えてもらって、興味を持ったのが最初でしたね。

その当時で言うと、同年代が好きな音楽はTRFとか広瀬香美さんが流行ってたと思うんですけど、そこには馴染めず。

それと、たしか車のCMでめちゃくちゃカッコ良い曲が使われたんですけど、小学生だからクレジットの英語が読めないじゃないですか? だからそのCMをビデオに録って、のちにそれがFatboy Slimだって知るみたいな感じだったし、親にエルビス・プレスリーのすべてのCDをねだるような感じの子だったので、友達はいませんでした(笑)。

そこからは、父親がブルースとかジャズが好きだった影響もあってか、R&Bとかブラックミュージックに傾倒していって、ダンス、ヒップホップにも興味を持つようになりました。高校の3年間はダンススクールにも通ってました、流行っていたので(笑)。

 

明確な目標はなかったけど、ラジオのDJにはなりたかった

特に将来こうなりたい! っていう夢みたいなものはなかったんですけど、私たちの高校時代ってラジオを聴きながら勉強してた世代なので、ラジオのDJにはなりたかったですね。ホントにハマって聴いていたので、深夜までずっとラジオを聴いて次の日学校行かないみたいな。特にそのための学校とかに行こうって思ってたわけではないんですけど、とにかくずっとしゃべってました(笑)。

学校を卒業して最初に就職したのは、大手のアパレル会社。それも「なんかちょっとカッコ良いかな?」くらいの感じでだったと思います。

あと、お酒も好きだったのでバーテンダーになるための勉強もしていたんですけど、途中からクラブに遊びに行くようになって。テクノやハウスミュージックに出会って、毎週遊びに行くようになったんです。

「こんなに頻繁に行くなら、そこで働いちゃえばいいんじゃないか?」と思い始めて。その後人の紹介で小さなDJバーで働くようになり、昼夜働く生活で体を壊しまして(笑)。

日中働く仕事で、自分の欲求を満たしてくれる職場はないか? と模索しているうちに、人の紹介で今の会社で働くようになりました。

 

華やかなイメージとは真逆の“音楽業界”。でも地道な仕事が未来に繋がっていく

レーベルの仕事に就くにあたっては、紹介だったり、もしくは普通に求人も出てますから、入口はいろいろだと思います。特に必要な資格があるわけでもありません。私の場合は音楽が好きだったのと、面接の時に「人と話すことには自信があります!」だったので(笑)。

でも会社に入った当初はホントに何もわからなかったし、ただやれって言われた仕事をこなすだけの毎日。

一般的に音楽業界といえば、華やかなイメージがあると思うんですけど、実際は地道な作業が続くのでギャップは感じるかもしれませんね。

この会社での私のスタートは営業部でした。タワーレコードやHMVなどのレコード店に直接行ったり電話をかけたりして、「今度こういうアーティストのリリースがあります」って言ってお店にCDを置いてもらうための営業。

その後はプロモーションですね、テレビやラジオ、雑誌の媒体にアーティストを紹介する仕事。

今はプロダクトマネージャーという立場で、来日アーティストのケアやアテンドとか、スケジュールの管理、一緒にご飯を食べにいったりもそうです。もちろんレーベルなので、CDを出す時のタイミングや宣伝に必要な素材集めやアートワーク、予算管理、来日時の会場ブッキング、皆さんにアーティストを知ってもらうための方法を企画などを包括的にやっています。これまでやってきた地道な仕事がここにつながるんだなって、今は実感できます。

 

あと一日、もうあと一日を続けてほしい

担当しているアーティストのライブを舞台の袖から観ることもありますが、客席で観ることのほうが多いんです。それは、舞台袖にいても客席にいても感じることが同じだからだと思うんですけど。

例えば、自分がPRしていた曲でオーディエンスが盛り上がっていたり、サビを一緒に歌っているところを見ると毎回鳥肌が立つくらいの感動があります。それは今の立場になったからではなくて、仕事を始めたばかりの頃も同じでした。あの時ポストに投函したチラシやCDが、誰かの手に届いて。毎日地味で退屈だと思っていた仕事の答えが、ライブ会場にあった! って。

正解がないから悩むことも多いと思いますが、辞めようと思ったときに「あと一日、もうあと一日」を続けてほしいって思います。


番組情報

舞台の袖から #05 田中木里子

02/28(木)10:00/13:15/17:00/23:00
03/01(金)11:00/14:15/17:30/23:30
03/01(土)18:00/24:00
03/03(日)18:30/24:30
03/04(月)10:00/17:30/21:00
03/05(火)11:15/17:15/
03/06(水)06:30/11:00/18:30
03/07(木)06:00/15:30
03/08(金)08:00/14:00/22:15
03/09(土)06:15/14:30/22:15
03/10(日)13:30/17:45

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    「1人(ひとり)」は良いけど、「孤独(ひとり)」は嫌! ヒトとの繋がりを 適度に感じられる、音楽風味 なチャンネルを2018年1月30日AM10:00より『dTVチャンネル(TM)』にて開局。