数ある作品のなかからマーベルのあの作品が!アーティスト5人が選んだ2018年のベスト映画

バンド界で一二を争う映画論客とも言われるBase Ball Bearの小出祐介が部長となり、ミュージシャン仲間と映画を観てひたすら語り合う課外活動連載。

大晦日から元旦にかけてJ-WAVEで放送されたハマ・オカモトがMCを務める特別番組内での内容を記事化。メンバー各々が2018年のベスト作品を発表し合いました。みんなバラバラ……。

みんなの映画部 特別活動[後編]
「2018年ベストムービー」

参加部員:小出祐介(Base Ball Bear)、福岡晃子、世武裕子、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)

小出部長と、あっこちゃんの
2018年ベストムービーはこちら

松坂桃李がめっちゃ好きになりました。

ハマ 次はオカモトレイジの2018年のベストムービー、発表よろしくお願いします。

レイジ ベストは……迷いましたね。『孤狼の血』かな。

小出 俺も大好きです。2018年に観た邦画で相当好きだね。

レイジ 松坂桃李がものすごく好きになりました。めちゃくちゃ良い役者さんだなと思いました。本人のパーソナルな部分から滲み出ちゃっている真面目そうな感じが、すごく真面目でルールに従って仕事を進めていくような新人刑事で、ハマり役すぎでした。で、最後キレちゃうみたいな。

小出 映画観てる間ずっと「松坂桃李キレろ、キレろ、キレろ」みたいな。

レイジ そう。いつまで耐えるんだろう、っていう。

小出 早くキレろ、キレろ……キレたー! っていう(笑)。

レイジ そうそう。ミニマルテクノ感が良かったですね。あと、わけのわからない年代感、いつの時代の映画を観ているのかわからなくなってしまうような感じも。

小出 テイストが70年代なんだけど、舞台は80年代なのかなあと。

レイジ だから、出ている人は松坂桃李なんだけど、昔のイケメンを見てるような気持ちになっちゃう。終わり方も最高でしたし。

 

もうほんとに衝撃的な作りでした。よくあの2時間40分のなかに……

レイジ 2018年はハマくんがいちばん観てなさそうだね。

ハマ 25本ですね。ベストとは別で言っておかないといけないことがありまして、好きが高じて、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の吹替を、本当にひと言だけでしたがやらせてもらいまして。まさか中に入れるとは思わなかった。

福岡 すごいことだよ。

ハマ そういう意味でこれは心のベスト1位です。『ボヘミアン・ラプソディ』は3回観たし、でもいちばん観たのは……『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でした!

全員 あははは。

ハマ こいちゃんもMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を選んでいなかったので、僕はここをベストと言っておこうと思って。(編集部注:小出部長とハマくんは原作コミックを含めたマーベル好き)

小出 そうだね。いや俺ね、『ブラックパンサー』もちょっと悩んでるのよ。

ハマ わかります。

福岡 めちゃめちゃ良かった。

世武 面白かった。

ハマ 『デッドプール2』も。

小出 2良かった。

ハマ ですよね。みんなの映画部でも『スパイダーマン:ホームカミング』を観ましたよね。物語は年々佳境にどんどん近づいていって、単作ではバラエティー色の強いものが多くなってきましたけど、『アベンジャーズ』として終結する作品として曇り空なテンションになってきて、『インフィニティ・ウォー』は、果たしてこれはヒーロー映画なのかっていうところに……。

『スパイダーマン:ホームカミング』の人気もすごいですし、アイアンマンも出るんだったら観に行きたいっていうキッズはもう世界中にいたと思うんですよ。その全世界のキッズたちが『インフィニティ・ウォー』を観てどんな顔で映画館を後にしたのか。もう本当に衝撃的な作りでしたし、あれだけ広がり倒している各々の作品をよくあの2時間40分のなかに……。

小出 よくまとめたよね。

ハマ あんなにわかりやすくまとめたというのは偉業だなと思って。毎年言ってると思いますけど、まだまだ間に合うのでこのMCUが映画館で観られる時代に、皆さんぜひ観に行ってほしいです。

 

ベストムービーに食い込んでくる作品はサントラも良い

ハマ 残すは世武さんになりました。

世武 私が最後だと締まりが悪いんですけど。2018年は映画館で観たのが49作品しかなくて。

小出 多い多い。

世武 でも昔にくらべたら半分ぐらいになってるから。やっぱりネットフリックスとか観ちゃうからね。

小出 わかりますよ。

世武 『黙ってピアノを弾いてくれ』も好きだったし、『レッド・スパロー』も。最後に観たのが『彼が愛したケーキ職人』だったんですよ。これもタイトルがまたそういうの? って感じだけど映画自体は良くて。

小出 タイトルでちょっとどうかなと思っちゃうよね。

世武 でもこれって『君の名前で僕を呼んで』に近いところがあるというか。男の人と女の人、どっちが好きかみたいな話じゃない。もっとグラデーションの話だったりする。今って社会がそういう感じだよってなってきてるから、映画ってやっぱりそういうのをいちばん掴んでくるじゃない。話戻すと(笑)、自分のなかでベストムービーになりそうなやつを観てないんですよね……。

レイジ なんですか?

世武 『ハッピーエンド』です。私、ミヒャエル・ハネケ監督が大好きなのに観てないからなぁというのはありますが、観たなかだと『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』ですね。

小出 ああ!

世武 (ヨルゴス・ランティモス監督の前作)『ロブスター』が苦手だったの。だからマジで無理かもって思ったけど、もしかしたらワンチャンあるかもと思って行ったら……。

全員 あははは。

小出 チャラいなあ(笑)。

世武 『聖なる鹿殺し』にワンチャンかけたら良かった(笑)。このあとに『The Beguiled/ビガイルド 欲望の目覚め』(ソフィア・コッポラ監督作)を観たんですけど、それとキャストが一緒だったんですよね。ニコール・キッドマンとコリン・ファレルの組み合わせ。日本公開した時期が近くて、なんか映画として妙に比較してしまって。その結果、『聖なる鹿殺し』が余計にすごいな! なりました。サントラの挿し込んでくるところも良いわけですよ。

ハマ なるほど、そういう目線でもね。

世武 ベストムービーに食い込んでくるような作品はサントラも良いんだよ、やっぱり。入れ方も。

小出 それもわかるわ。

世武 『彼が愛したケーキ職人』はほとんどピアノ曲だった。で、結構最後まで飽きずにバーっと観られるんだけど、演技がうまかったり脚本や編集の間合いが良かったら、ずっとピアノでもクライマックスはちゃんと作れている。しかもピアノの録音がめちゃくちゃ良いわけでもないのに、すごいと思った。

だから、めっちゃ弦で盛って、足し算ばかりするもんじゃないなって改めて思ったし、自分もその業界の中にいるからなんとも言えない気持ちにもなるんですけど、日本の映画はちょっといろいろな不具合を音楽でなんとかしようとしてうるさくなりすぎている案件がちょっと多い。

小出 ブーストしてくれと。

世武 そういうのにちょっと思うところあります。

レイジ 私全然しゃべれないって言ってたけど、めっちゃ的を得た話をずばずばしゃべってる(笑)。

ハマ 前回も世武さんでオチてるのよ。それもあってさすがです。

小出 『ネオン・デーモン』でオチたんだ

ハマ 去年もキレてました(笑)。

 TEXT BY M-ON! MUSIC編集部

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