超特急は“誰も置いていかない”。 昔も今も、そしてこの先も変わらない優しさと増幅した逞しさ

“黄金時代”を意味する、『GOLDEN EPOCH』と名付けた最新アルバムをリリースしたばかりの超特急。今年1月に現体制となり、6人の新しいスタイルを早々と確立。同会場でのワンマンを目標に掲げ、文字通り“超特急”で走り抜けた2018年の集大成となる本公演。開演時間となり、大会場に響く2万3千人の歓声に包まれて、ステージに登場した6人。僕はその姿に早くも感動していた。そこにはこの一年で明らかに逞しさを増し、光り輝くスター性を帯びた彼らがいた。

【ライブオトネタ】
超特急

BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH
2018年12月7日@さいたまスーパーアリーナ


超特急がキラキラ輝く黄金時代の幕開けを宣言

「No.1」を歌いながら、ステージ上方から夢の舞台へ。8号車に手を振りながら、夢のかけ橋といえるスローブを降りる。「今日は最高に楽しんで行くぞ!」とユーキ(5号車、MAIN DANCER、ドジっ子担当)が気合い十分に叫び、「Believe × Believe」に会場中が振り付けや声を合わせると、笑顔やアドリブを挟むメンバーの余裕さえ感じられた。

ユーキ(5号車、MAIN DANCER、ドジっ子担当)

「BREAK OFF」ではトロッコに乗って8号車(ファン)に限りなく近い場所まで行き、一人ひとりと気持ちを重ねていく。距離の近さも魅力の彼らは、どんなに大きな会場でだって、いちばん後ろの席まで、決して誰も置いてけぼりにはしない。

パラパラ風のダンスが楽しい「PUMP ME UP」、色気あるダンスで魅せた「Booster」とアルバム収録の新曲が続き、8号車も振り付けを合わせて初披露とは思えない盛り上がりを見せると、「目標に掲げてた舞台に立つことができました!」とリョウガ(3号車、MAIN DANCER、ガリガリ担当)が喜びを語り、「最高に楽しもうぜ!」とタクヤ(4号車、MAIN DANCER、筋肉担当)が煽る。

リョウガ(3号車、MAIN DANCER、ガリガリ担当)

タクヤ(4号車、MAIN DANCER、筋肉担当)

超特急の歴史を過去楽曲で綴った前半戦を終え、「今日も何年か経った時に良い思い出になるようにしたいよね」とカイ(2号車、MAIN DANCER、神秘担当)。ここでメンバーから会場を埋め尽くすペンライトの光を消すようにアナウンスが入ると、「Fashion」からバラードソングが続く中盤戦へ。

カイ(2号車、MAIN DANCER、神秘担当)

背伸びすることなく、少し大人になった超特急の現在を表現。グランドピアノに座る姿にどよめきが起きたリョウガのピアノの調べに乗せて、たっぷり感情を込めたタカシ(7号車、BACK VOCAL、末っ子担当)の歌声、歌詞世界や感情を全身を使って表現するダンスで会場中を魅了した新曲「霖雨」。

タカシ(7号車、BACK VOCAL、末っ子担当)

僕が『GOLDEN EPOCH』を聴いて印象に残ったのは、「霖雨」など大人っぽい表情が見える曲だった。過去曲から最新曲まで、すべての歌をひとりで担い、この一年でボーカリストとして大きく成長したタカシ。

グッと大人になったタカシの歌表現が、超特急の振り幅をさらに広げていると感じたのだが……リョウガのピアノやダンスも加わったライブでの「霖雨」に新しい魅力が見えたし、こういう楽曲があることで、明るく楽しい曲がより映えて見えることもわかった。

ペンライトの光が再び会場を埋め、盛り上がり必死の定番曲でクライマックスを生むと、「時代を超えて、僕らと一緒にあらたな時代を築き上げましょう!」とタカシが力強く告げ、本編ラスト「Time of GOLD」へ。

特効の火花彩るステージで、力強いビートに乗せた伸びやかな歌声と堂々としたパフォーマンスを披露した6人は、颯爽とステージを去っていく。その背中は実に逞しく、ここからの希望しか見えなかった。

「You know, I know」で明るく始まったアンコールでは、ユーキが「あらたな超特急の可能性を感じて、2019年を楽しみにしてくれたらうれしい」と語るなど、それぞれが今日の感想と明るい未来を笑顔で語り、「Party Maker」「走れ!!!!超特急」で賑やかに締めくくる。

しかし、これで終わらないのが超特急。ダブルアンコールで再びステージに飛び出すと、ユースケ(6号車、MAIN DANCER、元気担当)作詞作曲の「超特急です!!!!!!!!」を初披露。とにかくハイテンションでキャッチーな同曲に、会場中がバカ騒ぎ! ユースケの「超特急が好きだからぁぁぁぁ!!!!!!!!」の叫びに8号車が両手を上げて歓声を送った。

ユースケ(6号車、MAIN DANCER、元気担当)

「神曲じゃん!」とメンバーに褒められ、満足そうなユースケ。前向きなこの曲の歌詞の通り、“黄金時代”を突っ走って行きたいと語る、リョウガ。「ついて来てくれますか?」の呼びかけに8号車が再び両手を上げて応える。

さらに「ひとりでも欠けてしまったら、今の超特急ではなくなってしまう」と語ったリョウガ。これは8号車に向けて、“誰ひとり置いていかない”という言葉だろうが、互いを支え合うというより、それぞれが主役として輝いていたこの日のステージを見て、僕は超特急に同じことを思っていた。

ここからの光り輝く黄金時代を駆け抜けるためには、誰ひとり欠けるわけにはいかない。超特急の黄金時代は幕を開けたばかりなのだから――。

TEXT BY フジジュン
PHOTO BY 米山三郎、深野照美、冨田 望、山下陽子


ライブ情報

BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH
12/26(水)大阪・大阪城ホール
12/27(木)大阪・大阪城ホール

BULLET TRAIN SPRING/SUMMER TOUR 2019 EUPHORIA 〜Breakthrough, The Six Brave Stars~
[2019年]
04/20(土)千葉・松戸・森のホール21 大ホール
04/21(日)千葉・松戸・森のホール21 大ホール
04/28(日)神奈川・カルッツかわさき ホール
04/29(月・祝)神奈川・カルッツかわさき ホール
05/02(木)大阪・大阪国際会議場 メインホール
05/03(金・祝)大阪・大阪国際会議場 メインホール
05/05(日・祝)大阪・大阪国際会議場 メインホール
05/11(土)鳥取・とりぎん文化会館
05/12(日)島根・島根県民会館
05/17(金)福岡・福岡サンパレス
05/18(土)長崎・長崎ブリックホール
05/25(土)愛知・愛知県芸術劇場大ホール
05/26(日)愛知・愛知県芸術劇場大ホール
06/01(土)神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール
06/02(日)埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
06/08(土)広島・上野学園ホール


プロフィール

チョウトッキュウ/カイ(2号車、MAIN DANCER、神秘担当)、リョウガ(3号車、MAIN DANCER、ガリガリ担当)、タクヤ(4号車、MAIN DANCER、筋肉担当)、ユーキ(5号車、MAIN DANCER、ドジっ子担当)、ユースケ(6号車、MAIN DANCER、元気担当)、タカシ(7号車、BACK VOCAL、末っ子担当)。2011年12月25日に結成された、メインダンサー&バックボーカルグループ。

超特急 OFFICIAL WEBSITE


リリース情報

2018.11.14 ON SALE
ALBUM『GOLDEN EPOCH』
SDR

2019.01.23 ON SALE
Blu-ray『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2018 Sweetest Bttlefield at Musashino Forest Sport Plaza Main Arena』
SDR

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