「ここで流れるとか……泣く!」ドラマ挿入歌から生まれた “泣ける名曲” 10選

私たちリスナーの耳だけでなく、心に残る“名曲”。その曲を聴けば、「あの時あんなことやってた」「あの人のことが好きだったな」なんて記憶が一緒に掘り起こされることもある。そんな名曲の中には映像とセットで相乗効果を呼ぶ、ドラマ挿入歌も多い。

ドラマのいちばんの盛り上がりで、ふと入ってくる、あのメロディに何度感情を揺さぶられ、そして涙流したことか……。今回はドラマ挿入歌の中でも、泣きたい時にうってつけな10曲を紹介したい。

01.
Le Couple「ひだまりの詩」
フジテレビ系ドラマ『ひとつ屋根の下2』

江口洋介主演で1997年放送された『ひとつ屋根の下2』の挿入歌として、人気を集めた「ひだまりの詩」は、同年オリコン年間チャートで3位、ミリオンも記録。“会えなくなって”という歌い出しが印象的で、アラサー&アラフォーにとっては青春の一曲として、記憶に刻まれている方も多いのでは?

フランス語でカップルや夫婦を意味する、Le Couple(ル・クプル)は藤田恵美、藤田隆二からなる夫婦ユニットだったことでも有名。

02.
ベイビーレイズJAPAN「暦の上ではディセンバー」
NHK連続テレビ小説『あまちゃん』

作品内でたびたび使用された「じぇじぇじぇ」が流行語大賞にも選ばれた『あまちゃん』挿入歌は、架空のアイドル“アメ横女学園芸能コース”の楽曲として披露されていたが、ベイビーレイズJAPAN(当時:ベイビーレイズ/以下、ベビレ)と声優・水瀬いのりが歌唱を担当。

“EMOTIONAL IDOROCK”を掲げ活動していたベビレは、アイドルという枠組から大きくはみ出た活躍ぶりを見せていたが、2018年解散。ラストライブは、楽曲提供やレコーディングなど彼女たちを支える機会の多かったロックバンド・PENGUIN RESEARCHがバックバンドを担当。

03.
中島美嘉「ORION」
TBS 金曜ドラマ『流星の絆』

中島美嘉といえば、星、そして冬。という印象が決定づけられた曲と言っても過言ではない「ORION」は、東野圭吾原作、宮藤官九朗脚本、二宮和也、錦戸 亮、戸田恵梨香という豪華ラインナップで製作されたドラマの挿入歌。MVには、ドラマにも出演した戸田恵梨香が参加している。

最近では、フジテレビ木曜22時ドラマ『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』挿入歌として発表した「彩恋~SAI_REN~」を配信限定リリースした他、2019年1月には『雪の華15周年記念ベスト盤 BIBLE』の発売を控える、中島美嘉。年齢を重ねるごとに、歌声に深みが増している。

04.
ビッケブランカ「まっしろ」
日本テレビ系水曜ドラマ『獣になれない私たち』

本日最終回を迎える、新垣結衣と松田龍平主演の『獣になれない私たち』では、シンガーソングライターのビッケブランカが挿入歌「まっしろ」を歌っている。

ドラマの脚本を実際に読みながら書き上げたという歌詞には、ドラマに寄り添ったキーワードが散りばめられており、ドラマの展開が進んでいくほどに歌詞のひと言ひと言が胸に刺さる。懸命に何かに打ち込むほどに募るやるせなさも、現状を打破できないでいる自分自身に対するいら立ちも、すべて包み込んでくれる温もりを持ち合わせた同曲。ラストに向けて駆け上がっていくピアノの音色、ビッケブランカの美しいファルセットが涙を誘うことだろう。

ビッケブランカは両親の影響で、日本のフォークと洋楽にも慣れ親しみ、小学校高学年で作曲を始めた経歴を持っているからなのか、現在発売中の2ndフルアルバム『wizard』では彼のレンジの広さを感じさせるバラエティーに富んだラインナップが揃っている。ただ、ひとつ共通するのは洗練された中でも必ず滲み出ている “熱量”。 聴き手の感情を強く揺さぶる、この熱量にぜひ一度浸ってみてほしい。

05.
LEGO BIG MORL「Ray」
映画×連続ドラマ『赤い糸』

当時、“新人バンドが映画×連続ドラマ挿入歌に抜擢”と注目を集めた、タナカヒロキ(g)、カナタタケヒロ(vo、g)、ヤマモトシンタロウ(b)、アサカワヒロ(ds)の4人からなる、ロックバンド・LEGO BIG MORLの「Ray」(※当時のアーティスト名はすべて小文字で表記)。

当時、女子高生を中心に広まりを見せたメイのケータイ小説を題材した、同ドラマ。じわじわと熱を帯びていくバンドサウンドが、多感な時期に様々な想いを抱く中高生たちの青春群像劇を描いた『赤い糸』の世界観とマッチしている。

06.
Rihwa「Last Love」
フジテレビ系木曜劇場『ラスト・シンデレラ』

篠原涼子、三浦春馬出演で大人の恋愛模様を描いた『ラスト・シンデレラ』。挿入歌はシンガーソングライターのRihwaが“最後まで貫く愛”をテーマに全編英語詞で綴られた「Last Love」を熱唱。優しい歌声とストレートな愛情表現、そして意志の強さは圧巻のひと言。

Rihwaの出身は北海道・札幌だが、中学卒業後に単身カナダへの留学を決意し、高校生活3年間をカナダ・ベルビルに身を置いていたこともあり、彼女の歌う英語詞は自然と耳に入ってくる。近年発表される楽曲たちは、彼女が愛してやまないカントリーミュージックを基調にしたものが多く、「Last Love」とは違った表情を楽しむことができる。

07.
Little Glee Monster「Jupiter」
日曜劇場『陸王』

芹奈、アサヒ、MAYU,かれん、manakaの5人からなる、女性ボーカルグループのLittle Glee Monsterの魅力を最大限に発揮した、コーラスワークに反響が集まった「Jupiter」。事前告知を一切しないまま初回放送の劇中で使用され、SNSでは大きな話題に。その後も毎回感動的なシーンで使用され、配信チャートの上位を独占。ライブでも披露されるたびに大きな歓声を呼んでいた。

2019年1月16日に4thアルバム『FLAVA』の発売、そして2月には自身二度目の日本武道館公演(2デイズ)を控える彼女たちは、同世代だけでなく、多様化した現在では難しい誰もが知る“お茶の間”アーティストの道を着実に歩んでいる。

08.
MONDO GROSSO「偽りのシンパシー」
TBS系 火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』

吉岡里帆、桐谷健太、向井 理の共演で話題を集めた『きみが心に棲みついた』内で作品と寄り添いながらも、異彩を放ったMONDO GROSSO「偽りのシンパシー」。2017年に14年振りに再始動した大沢伸一のソロプロジェクト。同曲ではBiSHのアイナ・ジ・エンドがボーカル参加し、ハスキーかつ艶のある歌声で魅了した。

なお、前々から歌唱力に定評のあるアイナ・ジ・エンドは、2018年9月に「きえないで」でソロデビューを果たしている。同曲は、アイナ・ジ・エンド作詞作曲、亀田誠治アレンジ&プロデュース楽曲である。

09.
Uru「しあわせの詩」
日本テレビ系日曜ドラマ『フランケンシュタインの恋』

綾野 剛主演作で癒やしの歌声を響かせていたのは、2016年6月のメジャーデビューを果たしたシンガーのUru。聴く者に安らぎと癒やしを与える歌声が最大の魅力であり、毎週ドラマを観る楽しみのひとつに、同曲も大きく貢献していたのではないだろうか。

Uruは現在放送中の有村架純主演のTBS系火曜ドラマ『中学聖日記』主題歌「プロローグ」も担当中。

10.
宇多田ヒカル「初恋」
TBS系 火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』

TBS系ドラマ『花より男子2』でも「Flavor Of Life -Ballad Version-」で華を添えた宇多田ヒカルが、同作の続編となる『花のち晴れ~花男 Next Season~』でもイメージソングを担当。喜びも、嬉しさも、怒りも、悲しさも……すべて“初恋”が教えてくれたこと。感情が大きく動く、その瞬間を見事に切り取った一曲。

全6都市12公演を巡る、12年ぶりの国内ツアー『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』を完走したばかりの宇多田ヒカルだが、Skrillexとの共作楽曲「Face My Fears」(『KINGDOM HEARTSⅢ』オープニングテーマ)を2019年1月18日に発売すると発表。人の心に寄り添う、次なる名曲に期待したい。

今回はここまで! 冬の代表曲となったレミオロメンの「粉雪」や大塚 愛の「プラネタリウム」など、今もなお愛される名曲たちはまだまだたくさん存在するので、今の自分にいちばんすっと入ってくる曲を意識しながら、年末年始の休みを利用してドラマを観てみるのも有意義な休みの過ごし方かもしれない。

TEXY BY ジャガー

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この記事を書いた人

  • ジャガー

    ジャガー

    「M-ON! MUSIC」の編集/ライター/小言を言う係。音楽フリーペーパー「music UP's(現okmusic UP's)」の編集を経て、音楽雑誌「ワッツイン」へ。前身サイト「DAILY MUSIC」 への参加をきっかけにWEBの人になりました。