“10代目ピーターパン”吉柳咲良、DA PUMP・ISSAの優しい言葉に「泣きそうです」

■ウェンディ役を務める元AKB48・河西智美は自虐!?「もういい年でツインテールもつらいなと、今日鏡を見て思った(笑)」

ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』の制作発表が7月4日、都内で行われ、ピーターパン役を演じる吉柳咲良をはじめ、ISSA(DA PUMP)、元AKB48の河西智美ら出演者が登壇した。

世代を超えて愛され、今年38年目を迎えるブロードウェイミュージカル『ピーターパン』。これまでピーターパン役は榊原郁恵(初代)、笹本玲奈(5代目)、高畑充希(8代目)、唯月ふうか(9代目)らが務めてきた。

今年は、7月21日から8月1日まで東京・東京国際フォーラム・ホールCにて上演。その後、8月12日に大阪・梅田芸術劇場メインホール、8月22日・23日に石川・金沢歌劇座、25日・26日に愛知・御園座でも上演される。

イベントには、新人ながらも昨年、圧倒的な存在感で観客を魅了し好評を得た10代目ピーターパン役の吉柳咲良、昨年、DA PUMPデビュー20周年を迎え、歌手だけでなく役者としても活躍中のフック船長/ダーリング氏役のISSA、元AKB48で現在は舞台やミュージカルに多数出演しているウェンディ役の河西智美、タイガー・リリー役の莉奈、ダーリング夫人役の入絵加奈子、ライザ役の久保田磨希、演出を手がける藤田俊太郎が登壇した。

また、イベントでは吉柳が劇中歌「Im flying」を披露した。

<イベント・レポート>
Q:ひとことずつご挨拶をお願いします。
藤田俊太郎:素晴らしい原作、素晴らしい台本、素晴らしい音楽、素晴らしいキャストの皆さん、そして素晴らしいスタッフの皆さん。昨年から引き続きの演出ではありますが、座組が変われば演出はまるで変わります。新鮮な気持ちで、新作のつもりで挑戦しております。今メディアやニュースを見ると目を覆いたくなるような、耳をふさぎたくなるようなそんな出来事が溢れていますが、そんな今だからこそ、わくわくする永遠に続く美しい世界を、この座組で描いていければと思います。そのピーターパンの夢を守り続けたいと思います。20世紀初頭から世界中で上演されている、ピーターパンの上演史の1ページを刻めるような、そんな作品をお客様に届けたいと思っています。ね、咲良さん?」
吉柳咲良:はい(笑)!頑張ります! 去年は自分のことでいっぱいいっぱいになっていたのですが、今年はまた違ったプレッシャーや、座長の重みを感じつつ、技術面や台詞の読み解き方なども2年目になって変わってきたなと思っているので頑張りたいと思います。
ISSA:このお話をいただいたときに「俺でいいのかな」と思いました。やるにあたって受けた仕事は皆さんの思っている以上に返すのが自分の役目だと思っていますので、一生懸命やらせていただきたいと思います。メイクをしたり、衣裳を着たりするとスイッチが入るものだなと思いまして、本番までみんなで作品力を上げて挑みたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
河西智美:毎年夏はこの作品を、お客さんの目線で楽しみにしていました。何年も、本当に毎年のように見てきた作品で、ずっと事務所の人にも「ウェンディ、やりたいです」と言い続けて、やっと今年こうしてお話をいただけて、ウェンディの衣裳を着て、ウィッグをかぶらせていただいて、こんなに素敵なキャストの皆さんと一緒にステージに上がらせていただけて、やっと実感がわいてきたなという感じがあります。観ているときにいつもわくわくして、ハッピーをたくさんもらっていたので、今年は私がそれをお客様に届けたいです。もういい年でツインテールもつらいなと、今日鏡を見て思ったんですが(笑)、1ヵ月でそういうメンタルも鍛えて……あの、みんながすごく励ましてくれるのが逆に辛いんですが(笑)、そこも含めて頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
莉奈:私は実は昔からタイガー・リリーという役に憧れていたんですが、まさか自分が演じさせていただける役だとは思わず、縁がないと思い込み、その願いは誰にも言わずに胸にしまっていました。だからタイガー・リリー役に決まったときは驚きと喜びで胸がいっぱいで、その喜びとともに歴史ある素晴らしい作品に出させていただく責任感やプレッシャーなども感じつつ、毎日稽古しております。私は9割方劇中で死ぬ役ばかり演じてきたので(笑)、最後まで生き残るどころか、戦いに戦い抜く、この生命力あふれた役というのは「こんなに疲れるんだ!」という思いでいっぱいで、いまも稽古場の机の上にはアミノ酸などをいっぱい置いて、日々飲みながら戦うタイガー・リリーを演じています。本番もたくさんアミノ酸を飲んで、ちゃんとお子様にかっこいいって思ってもらえるタイガー・リリーを演じたいと思います。
入絵加奈子:去年に引き続き、ダーリング夫人役としてこのピーターパンに携わることができ、皆様本当にありがとうございます。昨日通し稽古をやり、初めて2018年のピーターパンの全容をみました。……素晴らしいです! 今年はさらにバージョンアップしています。藤田さんの演出もさらにブラッシュアップされていて、キャストの皆さん一人ひとりの役がぴったりなんです。役がぴったりって、とっても大事なことなんです。それは今回のピーターパンのさらに大きな力になっていると思います。かく言う私ですが、藤田さんより「高貴なグレース・ケリーでお願いします」と言われています。私がグレース・ケリーかどうかは……。役というのは心で演じるものでございます。一生懸命、心で演じてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
久保田磨希:去年に気続き、私も大好きなピーターパンの世界に戻ってこれたことをうれしく思います。昨日通し稽古の後、藤田さんが目指しているのは世界レベルのピーターパンだ、という大きな言葉を言ってくださいました。ブロードウェイミュージカルでありながらファミリーミュージカルである、というのは子供にも作品をわかってもらい、かつ世界レベルの完成度を目指すという、実は難しいんじゃないかなということに、私たちピーターパンカンパニーは挑戦しています。去年からブラッシュアップされて変わったところですが、今年は、ライザの目線を通して見たピーターパンの世界になっています。ライザがお客様の目線に立って、お客様を誘導しながら、どれだけピーターパンの世界を楽しんでいただけるかという責任感を背負ってピーターパンを見つめています。毎日みんなと一歩離れたところから稽古を見ていて、日々変わっていく咲良を見て私自身が泣いたり、そんな場面もあったりして、去年とは2倍、3倍、10倍、100倍も違う新しいカンパニーになっています。

Q:演出家から見た ISSAさん、河西さん、莉奈さんら新キャストの印象は?
藤田:ISSAさんは、話すと長くなっちゃうんですが……。歌とダンスはもちろん素晴らしいのですが、僕はISSAさんの芝居を見てほしいなと思います。なんてリアルで、なんてありのままの、感じたままの芝居ができるんだろうと驚きます。こんなにナチュラルに芝居ができる人はいないんじゃないかな。毎日変わっていくので楽しみです。
河西さんはもちろんかわいらしいのですが、稽古していてわかったことは、ひとつのきっかけを10くらいに膨らませてくれます。ひとつの種を渡すと、10個くらいの花を咲かせてくれるという方なので、一緒に仕事をしていて楽しいです。
莉奈さんは、ご一緒するのは『ビューディフルゲーム』に続いて2度目ですが、ずっと思っているのは、僕らの尺度を越える規格外の美しさを持っていて、日本を飛び出るくらいの魅力をにあふれている方だと思います。タイガー・リリーとしてはつらつとして元気で美しく、ぴったりだと思いますし、莉奈さんが舞台上で輝けないなら、それは演出家の責任だなと思うような方です。

Q:ピーターパン2年目として取り組んでいることは?
吉柳: 藤田さんからいただいた言葉ですが、「ピーターパンは永遠に少年のままだけど子供のまま成長している」と。確かにそうだなと思い、私はこの1年間でいろいろレッスンを積んできて、技術面も台詞の読み解き方も全然変わってきたなと思うので、永遠に少年のままだけど成長しているというのは1年間を通して成長した私が見せられるところじゃないかなと思っています。

Q:去年の演出との違いは?
藤田: シンプルに言うと、セットを減らしました。役者が魅力的なので、セットで説明しすぎることもないし、キャストが躍動する場所や歌が美しく響く場所をつくりたい、踊りがたくさん踊れる場所を作りたいと思いました。先ほど久保田さんから、今年はライザの目線を通してお客様に届けるというお話がありましたが、飛び出す絵本ならぬ、飛び出す舞台のように、人物たちが飛び出してくる。その本を開いて閉じて、物語を始め、終わらせるのがライザです。その仕掛けに気づいた人はきっと大人、気づかない人は子供、あえて気づかないふりをしているのは子供のままで生き続ける人。そんなお客様の目線を久保田さんに誘導してもらいたいです。

Q:ISSAさん、河西さんのおふたりから見た吉柳さんは?
ISSA: ひと言で言うと頑張り屋さんなので、自分がやらなきゃと考えているし、いつどの場面でも一生懸命なので、そこまで気張らなくていいんじゃない? と思います。稽古場でも、咲良がひとりで考えないようにするのが僕の仕事かなと考えながら、笑いながら楽しくやっています。座長というと荷が重過ぎると思ったりするんですが、責任感が強い子なので、そればっかりでなくみんなをちゃんと頼れるようにフォローしていければと思います。
(MC:ISSAさんに支えてもらっている?)
吉柳:そうですね……。すごく支えてもらっていて……(涙)。本当にその言葉を聞いて泣きそうです。
河西: 去年お客さんとして咲良ちゃんのピーターパンを観させていただいて、そこに本当にピーターパンという男の子がいるなと思ったのですが、今年歌稽古で初めてきちんと会って、私なんかが言うのはあれですが去年より成長というか、歌とかお芝居もすごく上手だなと思い、勉強になることが多くて、1年間たくさんレッスンして、すごく努力したんだなと思いました。咲良ちゃんの年齢がちょうど自分が芸能界に入った年と同じなので、こんなに責任感を強く持っているのはなかなか普通はできないなと。私もセンターに立つ重圧を感じている子たちを近くで見てきたつもりではいるので、とっても大変なんだろうなと思います。今日もすごく緊張していて、「大丈夫、みんなをジャガイモとか人参だって思いなよ」って言ってたくらいで。できる限り、ウェンディとして、横で支えられたらいいなと思うし、それを思わせてくれる女の子であり、ピーターパンという少年なのかなと思いました。……まる(笑)。
吉柳:これ以上聞くと涙が止まらなくなりそうです……。期待に応えられるように頑張ります。

Q:最後にお客様へメッセージを。
吉柳: このピーターパンという作品が長年愛され続けているのは、歴代の方々のピーターパンを観ると「そりゃそうだ」と納得する感じがします。私がピーターパンという役をやって、この歴史をどんどん続けていきたいと思います。今年もグレードアップしたピーターパンを観に来てください!


ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』公式サイト
http://hpot.jp/stage/peterpan


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