EXILE/三代目JSB・岩田剛典、J・ビノシュの「日本の息子」発言に「僕もビノシュさんをフランスのお母さんだと思っています」

■ジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏、夏木マリ、岩田剛典ら豪華キャストが集結した、河瀬直美監督の最新作『Vision』

映画『Vision』の公開記念舞台挨拶が、本日6月9日に東京・新宿ピカデリーにて開催され、キャストのジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏、夏木マリ、岩田剛典(EXILE、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)、美波、監督の河瀬直美が登壇した。
※河瀬直美の「瀬」は旧字体が正式表記

河瀬監督の生まれ故郷である奈良で全編が撮影された本作は、幻の薬草“Vision”を探すフランス人エッセイスト・ジャンヌと、吉野の山守・智(トモ)が言葉や文化の壁を超え、心を通わせていくさまを描く物語。ジャンヌ役をジュリエット・ビノシュ、智役を永瀬が務め、不思議な力を持つ老女・アキを夏木、智の目の前に突然現れる山守・鈴(リン)役を岩田、ジャンヌのアシスタント・花を美波が演じた。

映画の余韻が残る空気の中、今かと待ちわびた観客たちからの大きな拍手とともに、1年ぶり4回目の来日を果たしたジュリエット・ビノシュと、永瀬、夏木、岩田、美波、そして河瀬監督が登場。

淡いピンクのドレスで登場したビノシュは、この日のために覚えたという日本語で「コンニチハ、ミナサン。アイシテマス」と挨拶し、周囲を驚かせた。一方で永瀬が「ボンジュール、皆さん」と挨拶し、客席から笑いが。続いて夏木も流暢に「ボンジュール、ジュリエット・ビノシュです」と挨拶し、さらに観客を沸かせた。

岩田も「皆さん、ボンジュール。今回初めて河瀬監督の作品に参加させていただきました。日本の美しさが表れている作品です。多くの方に届くよう盛り上げていきたい」と挨拶すると、美波も「ボンジュール、この映画で日本全体が吉野の森に包まれて、不思議な現象が起きるのではないかと期待したい」と作中のような独特の雰囲気をまとってコメント。

本作が記念すべき劇映画の第10作目となった河瀬監督は、全国130館で同時に実施されているライブビューイング会場に向けて手を振り、「全国の皆さんありがとうございます」と呼びかけた。「本当は一人ひとり挨拶をしたいけれど、想いは皆さんと一緒にいます。この深い森の中の出会い、絆を皆さんに届けたいです」と満席の観客に感極まった様子だった。

前日に行われた関西での舞台挨拶について、「平日だったけど、地元の奈良では多くの人にこの作品の誕生を祝ってもらえました。この映画の冒頭では、ビノシュが近鉄電車に乗って奈良に向かう途中で涙を流すシーンがあるんです。台本には涙を流すということは書いていなかったけれど、その涙の意味を考えると心が震えました」という河瀬監督に対して、「あの涙は予感だったのかもしれない」とビノシュは回答。「この映画で本当に素晴らしい体験をさせてもらいました。日本に来ると、東京や大阪、京都と都会ばかりでしたが、今回吉野で大切なものに触れたと思います。河瀬監督は詩人だと思います」と日本と本作で初タッグとなった監督への想いを明かした。

本作を最初に観たときに眠れなかったという永瀬は「今も眠れません。ずっと震えっぱなしです。今日ビノシュと一緒にいることでさらにその気持ちがよみがえってきました」といい、撮影中に奈良の談山神社でビノシュとデートをしたことを告白。「ビノシュはずっと“美しい”と言っていて、その姿は彼女が演じるジャンヌとすごく重なりました」と思い出しながら語った。

ビノシュも「あの森では空気や風、色彩や虫などすべてが生きていることを感じた。街にいると自然と離れているけれど、人は自然に還ると思っているので、森の中に身を置くことで落ち着きましたし幸せでした。特に今回はひとりではなく、監督たちと一緒で、そういう気持ちが倍増しました」と情感たっぷりに語り、撮影の時の気持ちを思い出したようだった。

撮影については岩田も「台本を読んだ時に英語で話すシーンがあって、最初はどうしようかと思いました。撮影中は奈良で生活しながらで、その間も自分のセリフとかアドリブとか努力していたんですが、いざ撮影に入るとビノシュさんの包み込むような母性にすごく助けられました。目と目が合うだけで伝わるものがあるんだと感じましたね。微妙な表情の違いなども伝わってほしいです」というと、河瀬監督から「冒頭でビノシュが泣いたように、彼もご飯を食べながら泣くシーンがあるんです。それは台本にはなかった」と思わぬ暴露が。岩田は「日常生活を切り取っているような感じで撮影していたので、鈴の気持ちになったら自然に出てきたんです」と明かした。

岩田の涙についてはビノシュも「今回初めて会ったのに、深いところでつながっている気がしました。まさか日本に息子がいるとは思わなかった」と会場を驚かせると岩田も「僕もビノシュさんをフランスのお母さんだと思っています」と本作の撮影で深い絆が出来上がったことを思わせた。ビノシュのコメントについては、通訳が聞き逃してしまうひと幕もあったが、本作で通訳役として登場する美波が劇中同様にサポートするという通訳ぶりを発揮していた。

ビノシュから作中で披露するダンスについて振られた夏木は「(岩田や森山未來など)本作はダンサーがたくさん出演していて、その中で踊って言って言われたので、ちょっと時間がかかりました」と少し照れた様子。しかし、河瀬監督からは「本当に山の主のようでした。あの日はきれいな光が森に降り注いでいて、まるで“vision”だった。映画史に残る美しさだったと思います」と太鼓判。

美波はビノシュとの共演について「役者としてのスタイルを盗もうって思いながら現場に入ったんです。でもビノシュは古事記や空海のことなど、日本のことを徹底的に勉強してこられて、恥ずかしながら私がぜんぜん答えられなかったんです。自分の想像よりはるかに日本というものを知ろうとしていて、日本の文化とフランスの文化が溶け込んでいくことにゾクゾクしました」と語ると、永瀬からもビノシュが「一流とは努力すること」と言っていたことが明かされ、一同は納得の表情。

また、「私は人々がどんなことを感じで、考えているのかをシェアすることが大事だと常に思っているの。今回のように映画を通して日本を深く知ることができて、すごく幸せだった」と笑顔で語るビノシュに、永瀬から特別に吉野の森をイメージしたという和傘がプレゼントされた。和傘を開いて見せたビノシュは「アリガトウゴザイマス。メルシーメルシー」と大喜びだった。

最後に、永瀬が「この映画の中で僕はジャンヌとアキと鈴とコウを愛していて、愛が詰まっている作品です。この映画を観て、愛しい人のことを想って、その愛情を再び劇場にもってきてほしい」と語ると、ビノシュは「誰もが暗い部分に落ちこんだときに、自分と向き合わなきゃいけない。そうやって成長していく可能性を感じさせてくれる、まるで神話のような作品」と観客を包み込むかのようにやさしく表現した。

河瀬監督も「去年のパルムドールでプレゼンターを務めたビノシュが『映画は光』と言っていました。光がなければ私たちは存在しないんです。そういう原点に返ってこの映画を作りました。ぜひ皆さんに『万引き家族』も『vision』も観てもらえるようにお願いします」と会場に語りかけ、イベントは本作の雰囲気と同じように和やかに終了した。

映画『Vision』は絶賛公開中。

映画情報

『Vision』
絶賛公開中!
出演:ジュリエット・ビノシュ 永瀬正敏 岩田剛典 美波 森山未來 田中泯(特別出演)・夏木マリ
監督・脚本:河瀬直美
企画協力:小竹正人
エグゼクティブプロデューサー:EXILE HIRO
プロデューサー:マリアン・スロット 宮崎聡 河瀬直美
配給:LDH PICTURES
(C)2018『Vision』LDH JAPAN, SLOT MACHINE, KUMIE INC.


映画『Vision』作品サイト
http://vision-movie.jp/


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