乃木坂46 生駒卒業。人気YouTuberフィッシャーズも登場した4月のMステはこんなだった!!

知らない人はいないであろう音楽番組『ミュージックステーション』を、音楽ブロガー・レジーが定点観測する連載コラム「月刊 レジーのMステ定点観測」。

4月のMステは通常の1時間プログラムが2回(20日、27日)というやや寂しい感じでした。前後編なし一本勝負でお届けする今回、まずはそれぞれの節目を迎えつつあるこの人たちの話題からどうぞ。

 

新しいフェーズへ:乃木坂46、きゃりーぱみゅぱみゅ

4月27日に出演した乃木坂46は新曲「シンクロニシティ」を披露。この曲はグループのデビュー時から先頭に立って乃木坂46を牽引してきた生駒里奈の卒業シングルです。

ここ最近グループとしては“卒業シングルでセンターを務める”というのが通例になっていましたが、今回生駒はこの先の乃木坂のことも考えてその打診を断ったとのこと。最後までグループの行く末を気にかけながら卒業していく彼女に対しては多くのメンバーが感謝と愛情をもっているようで、パフォーマンス終了後にはみんなで生駒に抱き着くような光景も見られました。

引き続き絶大な人気を維持している乃木坂ですが、生駒里奈という世間的にはシンボルとして機能していた存在がいなくなるということが何かの転機になるのか注目していきたいと思います。

乃木坂46と同様にあらたなステージに突入していくのかな、と思わせたのが同じく27日に出演していたきゃりーぱみゅぱみゅ。

新曲の「きみのみかた」は最近の中田ヤスタカがトライしていると思われるトロピカルハウスっぽい音をどうJ-POP的に解釈するかというような流れに類する楽曲で(Perfumeの「宝石の雨」「Everyday」といった楽曲にも通ずるものがあります)、ビジュアルコンセプトも含めて彼女らしいかわいらしさがありつつそこに大人っぽさが付与されています。

年齢を重ねていくなかで、あらたなアーティストイメージを作ろうとしているのでしょうか。個人的にはこの方向性は好きです。この日はミュージックビデオと同じくタブレットを駆使したパフォーマンスを披露し、最後にはそのタブレットに「次はKAT-TUNのみなさん」と表示して次のステージに繋げていました(KAT-TUNの亀梨和也もそれを見て軽く会釈していました)。

 

多様化するスター像:あいみょん、Fischer’s

4月20日のMステに出演したあいみょんは、新曲「満月の夜なら」を披露。今回が2回目の出演となる彼女ですが、この日の放送では前回出演後にツイッタートレンドで1位となったことや全国ツアーが全公演ソールドアウトになったことなどを踏まえて“大ブレイク中”と紹介されていました。

前回連載でも少し触れましたが、『関ジャム 完全燃SHOW』でピックアップされて音楽ファンの支持をたしかなものにし、そこからMステに出て広い知名度を得る、という現代のブレイク街道をひた走っています。

「満月の夜なら」はトレードマークであるアコギの音色を生かしながらR&B~ヒップホップ的な手法も取り入れたポップなトラックが印象的で、エロティックに読める歌詞が随所に登場しながらもその聴き心地は非常にマイルド。

この楽曲を機にさらにファンを増やしそうな予感もあります。この先、高い音楽的クオリティと幅広い人気を両立する存在になっていくのではないかと期待大です。

あいみょんはマスメディアの影響を比較的大きく受けながらブレイクした存在ですが、今の時代は様々なルートから人気者が生まれています。そんなことを改めて感じさせてくれたのが、27日のMステに出演したFischer’s(フィッシャーズ)。YouTubeへの動画投稿を介して人気者になった男性7人組です。

最近のMステにはHIKAKINも出演するなどYouTuberを取り上げる流れができつつありましたが、そんななかで今回Mステ初登場となりました。

この日出演していた乃木坂46の生駒里奈も彼らの動画を見たことがあるそうで、「手軽にスマホで見れるので、いつも頑張ってるなーと思って癒されながら見ている」と、スマホによって“身近なスター”が生まれやすい世の中になっていることを示すエピソードを話していました。

この日披露された「虹」は懐かしい青春パンク調の展開からミクスチャーロック風のラップに繋がるという2000年代初頭っぽい音楽性が組み合わされており、さらにはブレイクダンスのパートもあるなど、“短い時間にキャッチーなものを(脈絡がなくても)詰め込む”という多分にインターネットに最適化された構成になっているのが面白かったです。

正直楽曲のクオリティやパフォーマンスレベルとしてはこの日共演していたミュージシャンの面々に比べると……とYouTuberの世界にあまり馴染みのない自分からすると思ってしまうのですが、単純な品質とは違う指標、たとえば“いつもの仲間が楽しそうにやっている”ということの価値がより高まっていっているということなんでしょうか。

この辺は今後日本のポップミュージックというものが社会においてどんな存在になるか考えるうえで、外してはいけない視点になるのかもしれません。

次回のMステは5月11日。初登場となる女性4人組バンドのCHAIに注目です。それでは来月もよろしくお願いいたします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

 

【2018年4月20日放送分 出演アーティスト】
Kis-My-Ft2「Super Tasty!」
西野カナ「アイラブユー」
あいみょん「満月の夜なら」
GENERATIONS from EXILE TRIBE「F.L.Y. BOYS F.L.Y. GIRLS」
コブクロ「ONE TIMES ONE」
Mrs. GREEN APPLE「WanteD! WanteD! 」

【2018年4月27日放送分 出演アーティスト】
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「Fandango」
きゃりーぱみゅぱみゅ「きみのみかた」
KAT-TUN「Ask Yourself」
Fischer’s「虹」
乃木坂46「シンクロニシティ」
04 Limited Sazabys「swim」

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