さくらしめじが提示する、何かに一生懸命頑張っている人への応援ソング【Part.4】

何かに打ち込んでいる人を応援したい! という純粋な気持ちから生まれた、さくらしめじ流の応援ソング「菌カツ!」をはじめ、アルバム『ハルシメジ』には彼らの想いが随所に散りばめられている。日々、成長を続けるさくらしめじが本作完成に何を思うのか?

【1万字インタビュー Part.4】
さくらしめじ

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いろんな人に支えてもらってるんだなって、身に染みた作品でもあります

──本作『ハルシメジ』では歌やギターだけでなく、楽曲制作から積極的に関わってきましたが、そのぶん苦労もあったのでは?

田中雅功 それがですね……すごく楽しかったんですよ! 勉強になったところがたくさんあって。曲作りに参加するようになってから、今まで歌ってきた曲も“こういう工夫がされてるんだな”ってポイントに気づけたり、自分だったらこうやろうって得るものがたくさんあったので、発見の日々でした。ずっとワクワクしながら制作することができたので、本当に楽しかったです。

髙田彪我 ずっと楽しかったよね! 僕たちふたりだけの力で出来たものじゃないって痛感して……いろんな人に支えてもらってるんだなって、身に染みた作品でもあります。

裏テーマとして、この一枚で一日の時間の流れを表している

──なるほど。楽しみながらできたのなら、これ以上の幸せはないですね。

雅功 はい! タイトルが『ハルシメジ』ということで、僕らの新しい面に出会ってほしいなとレコーディングしたんですけど、裏テーマとして、この一枚で一日の時間の流れを表しているんです。

まずは「スタートダッシュ」で登校、出社を表現していたり、「かぜだより」で昼間、「夕空小道」で夕方、「朝が来る前に」で夜になって、「えそらごと」「おもいでくれよん」は夢から次の朝へ……となっていて。どんな時でもずっとこのアルバムを楽しんでもらえたらと思っています。

彪我 最初から聴くことによって、アルバムの良さが実感できると思います。僕はクセといいますか、ランダム再生しちゃうんですけど……(汗)。

アルバムって最初から聴くことに意味があるんだってことに自分がこうやって制作したことで改めて思ったので、皆さんにも最初から聴いていただきたいですね。

母に聴いてもらった時に「これ、雅功じゃないの?」って言われた

──そんな裏テーマがあったとは! 今作の中でも、自分たち的に“ここがヤバイ”という推しポイントはありますか?

雅功 「ねこの16ビート」の彪我がヤバイです! 2Bの“ほらエサをおくれ”のこぶしの入り方がすごくて、レコーディング中もみんなで大笑いしてました。

とにかく楽しんでもらうために、まずは僕たちも楽しまなきゃいけないってことでわちゃわちゃと賑やかなレコーディングだったこともあり、今改めて聴いても“ほらエサをおくれ”はヤバイですね。

彪我 本当にアレを僕が歌っているのか疑問なところもあるんですけど……ってちゃんと歌ってますよ! でも、母に聴いてもらった時に「これ、雅功じゃないの?」って言われたんですよ。

「いや、これは僕だよ!」って言ったら、「こんな歌い方するんだね~」って。ちょっとしたことかもしれないですが、こういう変化もさくらしめじの進歩に繋がるのかなって思いました。

自分たち以外の人に伝わった、っていうことの喜びも大きかった

──彪我さんの“ヤバイ”ポイントは?

彪我 “ほらエサをおくれ”もヤバかったんですけど……僕は「菌カツ!」ですね。この曲はふたりで作詞作曲をした曲で。いちばん最初にふたりで作ったので、アコギと歌のみで、思いついたものを携帯に録音しながら制作しました。

それをアレンジャーさんにわたしてアレンジしてもらったんですけど、本当に感動しました! ブラスバンドの音とか、ドラムとか、ギターとか……すべてが「菌カツ!」のイメージにぴったりで。初めて聴いた時は、これが僕たちが思っていた応援ソングそのものだ! って感動しました。

雅功 あれはね、本当に感動したよね。僕たちが作った時はアコギだけだったので、編曲してもらった時に“おお~こうなるんだ!”って驚きました。もっと奥行きが出て、深みが増したといいますか。

テーマは“何かに一生懸命頑張っている人への応援ソング”です、ってことはお伝えしていたんですけど、事細かな指示はしていなくて。でも、歌詞や曲から僕たちの思いを汲み取ってくれて……自分たちで作った曲が自分たち以外の人に伝わった、っていうことの喜びも大きかったです。

僕らが思い描いているガツンとインパクトのある歌い出しから、最後のギターが終わるまで、イメージしていた応援歌……いや、それ以上になったのでありがたいなぁって感動しました。

──“「き」「の」「こ」”と一緒に叫びたくなる曲でした。

雅功 ライブでは、ぜひその部分を皆さんと思いっきり叫びたいなって思ってるんです!

みんなと一緒になれたらもっともっと楽しいだろうなって

──さくらしめじの楽曲はふたりで完結させるものから、観客参加型へと変化しているように感じるのですが。

雅功 僕たちだけが楽しむんじゃなくて、楽しいことは一緒に共有したくて。ライブでも思うことではあるんですけど、お客さんをどれだけ巻き込めるかっていうのを重視しています。

ただ観ててもらうだけじゃなくて、お客さんも巻き込んで、一緒になってライブを作ってもらえたらもっと面白いことになるんじゃないかなって。

なので、恥ずかしがらずに、ライブでは自由に楽しんでもらいたいですね。

彪我 今回のアルバムは特にコール&レスポンスのように、ファンの皆さんに参加してもらう箇所が多い楽曲を多数収録しているので、これからライブに向けて、もっとお客さんと一体になれるように歌っていきたいです。

制作期間中もずっと楽しかったので、みんなと一緒になれたらもっともっと楽しいだろうなって。

INTERVIEW & TEXT BY ジャガー
PHOTOGRAPHY BY 関 信行

Part.5へ続く


ライブ情報

さくらしめじ 菌育 in the 家(はうす)
04/22(日)静岡・浜松窓枠
05/13(日)北海道・札幌COLONY
06/16(土)大阪・UMEDA CLUB QUATTRO

さくらしめじ 菌育 in the 家(はうす)ファイナル!
「真夏の星空ピクニック」in 日比谷野外大音楽堂
07/28(土)東京・日比谷野外大音楽堂

詳細はこちら


プロフィール

田中雅功(たなかがく/2002年1月24日生まれ)、髙田彪我(たかだひょうが/2001年10月23日生まれ)からなるフォークデュオ。2014年6月14日に“雅功&彪我”として活動をスタート。同年11月24日にユニット名が“さくらしめじ”となる。2015年、1stシングル「いくじなし/きのうのゆめ」を全国リリース。

さくらしめじ OFFICIAL WEBSITE


リリース情報

2018.04.04 ON SALE
ALBUM『ハルシメジ』
SDR

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この記事を書いた人

  • ジャガー

    ジャガー

    「M-ON! MUSIC」の編集/ライター/小言を言う係。音楽フリーペーパー「music UP's(現okmusic UP's)」の編集を経て、音楽雑誌「ワッツイン」へ。前身サイト「DAILY MUSIC」 への参加をきっかけにWEBの人になりました。