イギリス人DJ兼レコードバイヤーが語る。「桑田佳祐の音楽は国境を越える」

2018年も桑田佳祐はとまらない!

オリジナルアルバム『がらくた』が累計出荷35万枚を突破する大ヒットを記録し、5大ドームを含んだツアーは総動員数40万人、さらに年末の『紅白歌合戦』にも“様々な形”で出場……と話題に事欠かさなかった、桑田佳祐。

その勢いはとどまることを知らず、1月3日に発売されたソロ30周年記念ベストミュージックビデオ集『MVP』が1月15日付のオリコン週間DVDランキングならびにBlu-rayランキング、週間総合ミュージックDVD、Blu-rayランキングにてすべて1位を獲得。新春早々3冠獲得という快挙を達成。活動30年にして、つねに日本の音楽シーンの中心にいるすごさは計り知ることができない。

さらに、音楽シーンの中心で日本人を魅了し続けている桑田の作品は海外の人の心も揺さぶっている。ロンドン在住のDJ/レーベルオーナー/バイヤー、ヒュー・ボウルズ氏からこんな話を聞いた。

“私がDJする時に、ここぞという時にプレイするのがサザンオールスターズの『10ナンバーズ・からっと』に収録されている「奥歯を食いしばれ」なのですが、このグルーヴは英国のダンスフロアでも通用しますしね。

一度フィンランドの方から桑田佳祐作品のレコードをひと揃え欲しい頼まれたこともあるんです。良質な音楽とミュージシャンのソウルに国境はありません”

今回、大ヒット中の『MVP』をヒュー・ボウルズ氏に観てもらい、推しの4曲を挙げてもらった。国境を越えて、推したい楽曲とは?

 

推し曲その1:「月」

“クラシックなフォークロックブルースで、シンプルなアレンジが印象的ですね。桑田佳祐の生まれついてのソングライティングの資質を表していると思います。残念ながら、(日本語の)歌詞は理解できませんが、彼の歌唱に力強いソウルがあることはわかります”

 

推し曲その2:「ダーリン」

“アップビートなフェンダー・ローズがシティポップ調のメロディをリードしているのが良いですね。この70年代の刑事ドラマ調の映像は横浜港で撮られたものか、聞いてみたいです(笑)”

 

推し曲その3:「銀河の星屑」

“フィドルが跳ねているよう。桑田佳祐流のアイリッシュフォークロックブルースを感じます。そして、どの曲にも言えますが、桑田佳祐はどんな音楽のスタイルにも対応できる素晴らしい声を持っています。たとえ日本語がわからなくても、その声の魅力は伝わってきます”

 

推し曲その4:「Yin Yang(イヤン)」

“映像クリエイターたちはいくつかの面白いアイデア……ドラマチックで魅力的なシーン、昭和の時代の影響を感じさせる演出、シティポップの時代の影響など、様々なテーマを成立させていますが、なかでもこの曲は良い。彼のソロワークの中でも大好きな曲です。グレイトなホーンサウンドとキャッチーなコーラスなど、60年代の歌謡曲の影響が強く感じられますね”

 

本作観賞後、“シンガー、ライブ・ショーマン、演奏者、ソングライター、どれだけ多才かを示している”と『MVP』をたたえた、ヒュー・ボウルズ氏。最後に、「レコードバイヤーとして、ロンドンで紹介するならどう作品の魅力を伝えるか?」という質問すると、以下のように返してくれた。

“日本の偉大な歌手のひとりである桑田佳祐の様々な面と才能を知ることができます。バラード、ショー、クラシックロックンロール、シティポップ、80年代クラシックポップロック、そして伝説のホール&オーツとのコラボレーションなど、幅広いスタイルのクロスセクションがあります。そして、あえて4曲の中には挙げませんでしたが、最新作がどれも素晴らしいんです。

カジュアルな視聴者であっても、好きなものを見つけて、桑田佳祐の音楽をもっと探っていきたくなるでしょう。サザンオールスターズ(バンド)とはまた違った側面を見せるソロワークが、どのように変化し、そして発展したかの軌跡を知る絶好の機会です。

彼の音楽と映像はすごくうまくシンクロしていると思います。この『MVP』を手にして観るだけで、様々な日本の風景や情緒を味わうことができるはず。日本行きの飛行機のチケットは必要ありませんよ(笑)! 今後もソロ、そしてサザンオールスターズとして彼のファンと共に旅を続けることでしょう。音楽は彼の一生であり、その情熱は続いていくはずです”


リリース情報

2018.01.03 ON SALE
Blu-ray & DVD『MVP』


サザンオールスターズ OFFICIAL WEBSITE
スペシャルサイト

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