Little Glee Monsterのハーモニーが武道館に響く!「東京オリンピック、そして世界」への第一歩【ライブレポート】

Little Glee Monster
LIVE in 武道館 ~はじまりのうた~
2017年1月8日@日本武道館

変幻自在の声色で一曲一曲、丁寧にその世界に入り込んでいく芹奈、聴く者を笑顔に変えていく天真爛漫なアサヒ、まっすぐな歌声にストレートな想いを乗せる麻珠、情の厚さが表現力へと結びつき様々な表情を見せたMAYU、歌声はもちろんステージに映えるアグレッシブなダンスでも魅了したかれん、最年少ながらグループを引っ張る意志の強さをのぞかせたmanaka。この6人で、ようやくたどり着いた日本武道館。悲しみの涙、悔し涙、そしてうれし涙……幾度となく涙を流してきた彼女たちが最高の笑顔で、日本武道館に立つ!

TEXT BY 藤井美保
PHOTOGRAPHY BY 三吉ツカサ(Showcase)


170118-YS-115502

Little Glee Monsterがデビュー以来ずっと目標にしてきた日本武道館。公演本編のラストにたどり着いたとき、360度を埋め尽くした観客にメンバーは最高の笑顔を向け、2000年生まれのmanakaはこう語った。

「みんなと約束してた今日を迎えられたました。でも、これは通過点。2020年の東京オリンピック、そして世界と、まだ大きな夢がたくさんあります。絶対にみんなの手を放さないようにします」

manaka

manaka

始まったのは「はじまりのうた」。大きなビジョンに一人ひとりのアップが映る。どの顔も感動でくしゃくしゃだ。“君と見つけた夢を 諦めない”。歌詞の最後の一行が、6人の強い決意となって伝わってきた。

芹奈

芹奈

一緒に未来を見たい。本気でそう思ったライブだった。ぐるりと囲んだ観客に応えられるよう作られたステージは、基本的にとてもシンプル。“歌声だけで人々をひとつにする”を目指してきたリトグリには、そのシンプルさこそが良い。オープニング、彼女たちが大事に歌ってきた「Seasons of Love」(ミュージカル「Rent」の主題歌)が流れ、一人ひとりのイメージカラーをあしらったそれぞれの立ち位置にドラマチックにスポットが当たった。そこにポップアップで登場。その勢いのままフロントに駆け降り、晴れやかな笑顔で集合したシーンは、リトグリのここまでの頑張りとここからの夢が出会う瞬間に見えた。

170118-YS-1155012

1曲目、いきなりタオルを振り回す「SAY!!!」で観客と“声”で繋がったのも彼女たちらしい。力一杯、まず3曲を歌い終えて「一瞬一瞬を見逃してほしくない」と芹奈。その言葉をガシッと受け取って、観る。いや、どの場面も目を見張らずにはいられなかった。

170118-YS-115504

リトグリのライブは今回で5度目。観るたびに進化は著しい。特にここ1年ほどは、ダンスを取り込んだパフォーマンスに急激な磨きがかかっていた。そんな場面がたっぷり味わえたのが、スパンコールの衣装に着替えて登場した「Catch me if you can」からのR&B色の濃い3曲だ。

170118-YS-1155011

椅子やロッドを用いた振りつけも実にかっこよく、クール&セクシーといった方向のあらたな魅力が開花。リトル・ミックスやフィフス・ハーモニーに代表される、いわゆる逞しき女性ボーカルグループとして世界を相手にできるはずと感じた。

麻珠

麻珠

そもそもそれぞれの歌唱力がズバ抜けている。本間将人率いるサポートバンドの鉄人たちと繰り広げた、楽器ソロとのフェイク合戦では、6通りの個性もめいっぱい発揮。そのミュージシャンシップに圧倒される。

かれん

かれん

アカペラメドレーからの中盤では、非常にドメスティックな親しみやすいポップ感を堪能。言葉の一つひとつが切なく伝わる「オレンジ」や、手に持ったボール球電飾が温かく幻想的な世界を作り上げた「小さな恋が、終わった」などの歌世界は、同世代だけじゃなく広く万人に届くもの。「上を向いて歩こう」のような誰もが知る不朽の名作を、リトグリが生み出す日も近いだろう。

170118-YS-115506

アサヒ

つまり、聴き手にとってLittle Glee Monsterは、世界レベルのギフトを持った憧れのスーパーガールズであると同時に、いつも隣にいてくれる友だちのような存在でもある。その2ウェイでどこまでも広がる可能性を、この武道館で、彼女たち自身が意思を持って示した気がする。manakaが語った「東京オリンピック、そして世界」という言葉が、リトグリの具体的な夢として至極腑に落ちたのだった。

MAYU

MAYU

何にも増して感動したのは、次の曲を待つときの観客の静けさだ。それこそ芹奈の願いの通り、一瞬一瞬を見逃すまいと耳を澄ましているのがわかる。これほどの集中力を聴き手に与えるリトグリの求心力に驚嘆しつつ、ああ、音楽はまだ大丈夫だと、実に、実にうれしく思った。

170118-YS-115503

意識的にか、そうでないのか、この日客入れのBGMにビートルズがかかっていた。彼らの初来日の武道館から50年でリトグリの初武道館。突然変異的な世代の台頭という意味でシンクロニシティを感じたのは、私だけではなかったはず。歴史的瞬間の目撃。音楽の未来をもう一度信じたくなった。

170118-YS-1155013

SETLIST

01.SAY!!!
02.放課後ハイファイブ
03.My Best Friend
04.私らしく生きてみたい
05.JOY
06.春夏秋冬
07.HARMONY
08.Catch me if you can
09.Feel Me
10.NO! NO!! NO!!!
11.アカペラメドレー
12.オレンジ
13.小さな恋が、終わった
14.永遠に ※ゴスペラーズ カバー
15.人生は一度きり
16.全力 REAL LIFE
17.Hop Step Jump!
18.Girls be Free!
19.好きだ。
20.はじまりのうた
[ENCORE]
01.君のようになりたい
02.Happy Gate
03.空は見ている
[ENCORE 2]
青春フォトグラフ


リリース情報

2017.01.06 ON SALE
ALBUM『Joyful Monster』
Sony Music Records

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事を書いた人