星野 源、三浦大知、ピコ太郎……ミュージックステーションで2016年のJ-POPを振り返る

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。

[前編]では48・46グループとPerfumeのお話をお届けしましたが、[後編]では思わぬところから生まれた2016年を代表するヒット曲についての話題からどうぞ。

 

お笑いと音楽の相性:RADIO FISH、ピコ太郎

23日のスーパーライブにて立て続けに登場したRADIO FISHとピコ太郎。パフォーマンス前には並んでのトークがありましたが(生放送での共演は初めてだったとのこと)、そこでの「(ピコ太郎は)2016年をパーフェクトな年にしようとしていた私のプランを潰した」という中田敦彦のコメントが冗談に聞こえなかったのが気になりました。

RADIO FISHが「PERFECT HUMAN」を特効なども交えた「クリスマスバージョン」として披露して会場を盛り上げると、直後に登場したピコ太郎は「さっきのバーン!(特効の音)で首を痛めました」ととぼけた空気を作り、そこから「ペンパイナッポーアッポーペン」とそのアンサーソング(?)の「カナブンブーンデモエビインビン」で再び観客を沸かせました。

ちなみにこの2組、そのあとに放送された「爆笑問題の検索ちゃん」にも揃って登場しており、そちらではより笑いに寄せたパフォーマンス、というかネタを見せていました。

H Jungle with t「WOW WAR TONIGHT」などを例に出すまでもなくお笑いと音楽の愛称は昔から良いわけですが、こういった「お笑い発のヒット曲」が出てきたところに2016年の音楽シーンの元気さを感じます。大晦日の紅白でも息の合った絡みを見せていたこの2組、2017年は継続的な展開があるのでしょうか。

2016年のブレイク大賞:星野 源、三浦大知

23日のスーパーライブで「恋」を披露した星野 源。この日はなんと歌番組では初めてとなるフルサイズでのパフォーマンスという最高待遇。しかも放送前には「テレビ初バーションを披露!」と煽りがあり、明らかに「番組の目玉」として扱われていました。

数年前まで「サブカル村の人気者」だった人があっという間にお茶の間のスターになってしまったわけで、そのスピードには目を見張るものがあります。曲の間奏で星野 源が“恋ダンス”を踊りだした瞬間の黄色い歓声にはさすがにびっくりしました。2017年も体調管理にだけは気をつけて、J-POPのあり方を更新していってほしいです。

2日の通常放送に出演して「(RE)PLAY」を披露した三浦大知。例によってハイレベルなダンスで大きなインパクトを残しました。

2016年は星野 源がお茶の間レベルで大ブレイクを果たした年として記憶されることになるかと思いますが、実は「裏ブレイク」を果たしたのが三浦大知だったのではないでしょうか。Mステでは2度の“アカペラダンス”で大きな話題を呼び、12月14日の「FNS歌謡祭」でもMIYAVIとのコラボステージでレベルの違いを見せつけるなど、いよいよその実力が世間に「見つかった」感があります。

そういえば「トットてれび」での満島ひかりとの共演も2016年でしたね。2017年のさらなる飛躍を期待したいです。

 

どこでもエンターテイナー:ゴールデンボンバー

これまで紅白に出演したアーティストの話題を[前編]から複数お届けしてきましたが、ここで紅白落選組にも触れたいと思います。

23日のスーパーライブで「女々しくて」を披露したゴールデンボンバーは、2012年から続いていた紅白出場を逃しました。毎年「女々しくて」をいろいろな演出とともに歌うのが紅白におけるゴールデンボンバーの恒例パフォーマンスでしたが、2016年はそれが叶わなかったということで、この日の演奏前には「全然気にしてないですよ! 全然。その女々しさが出ないように歌います」と気丈に語っていました。

が、これはどうやらフリだったようで、曲中のステージバックのスクリーンは赤と白に染まり、メンバー自身もその2色が使われた衣装を着用(胸には「紅白」の文字)、さらには“女々しくて”を“NHK”と替え歌にし、挙句の果てに曲の最後には大勢のチアリーダーのポンポンで「NHK♡」という文字を作る始末(おまけ程度に「テレ朝も♡」と付け加えられていました)。こんなに悲しんでいるわけで、今年の紅白にはぜひ呼んであげてほしいと思います。

1月のMステは20日の2時間スペシャルからスタート。2017年もたくさんの名場面が生まれることを楽しみにしています。それでは来月もよろしくお願いいたします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

 

【2016年12月2日放送分 出演アーティスト】
高橋 優「明日はきっといい日になる」
欅坂46「二人セゾン」
関ジャニ∞「NOROSHI」
三浦大知「(RE)PLAY」
JUJU×沢村一樹「believe believe」

【2016年12月23日放送分「MUSIC STATION SUPERLIVE 2016」出演アーティスト】
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「Welcome to TOKYO」
SEKAI NO OWARI「Hey Ho」
上白石萌音「なんでもないや」
ジャニーズWEST「人生は素晴らしい」
Sexy Zone「Sexy Summerに雪が降る」
欅坂46「サイレントマジョリティー」
乃木坂46「サヨナラの意味」
back number「クリスマスソング」
きゃりーぱみゅぱみゅ「もったいないとらんど」「つけまつける」
Kis-My-Ft2「Gravity」「Thank youじゃん!」
Hey! Say! JUMP「Give Me Love」
小室哲哉+HYDE「DEPARTURES」
GENERATIONS「AGEHA」
E-girls「E.G. summer RIDER」
スキマスイッチ×奥田民生「全力少年 produced by 奥田民生」
西野カナ「あなたの好きなところ」
ポルノグラフィティ「LiAR」
藤原さくら「Soup」
関ジャニ∞「NOROSHI」
NEWS「恋を知らない君へ」
AI「ハピネス」「ハッピークリスマス」
いきものがかり「じょいふる」
AKB48「365日の紙飛行機」「LOVE TRIP」「ハイテンション」
星野 源「恋」
桐谷健太「海の声」
DAIGO「K S K」
ゴールデンボンバー「女々しくて」
TOKIO「愛!wanna be with you…」
絢香「I believe」
大黒摩季「ら・ら・ら」
森山良子×森山直太朗「さくら」「聖者の行進」
RADIO FISH「PERFECT HUMAN クリスマスバージョン」
ピコ太郎「ペンパイナッポーアッポーペン〜カナブンブーンデモエビインビン」
EXILE THE SECOND「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」
JUJU×沢村一樹「believe believe」
THE YELLOW MONKEY「BURN」
aiko「もっと」
平井 堅「魔法って言っていいかな? Mステスペシャルバージョン ピアノ:松下奈緒」
コブクロ「未来」
ゆず「見上げてごらん夜の星を 〜ぼくらのうた〜」
Perfume「FLASH」
L’Arc〜en〜Ciel「Don’t be Afraid」
X JAPAN「Silent Jealousy」「La Venus」
嵐「Daylight」「迷宮ラブソング」「I seek」
桑田佳祐「君への手紙」「ヨシ子さん」

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