フレデリックが「ナイトステップ」のMVで魅せるあらたな一面【密着レポート】

フレデリック

10月19日、ついに1stアルバム『フレデリズム』をリリースしたフレデリック。1stシングル「オンリーワンダー」のミュージックビデオ(以下、MV)撮影、7月に行われたツアーファイナル『フレデリズムツアー2016~オンリーワンダーランド~』とM-ON! MUSICが彼らに密着するのももう3度目になる。

今回は「ナイトステップ」のMV撮影に独占密着し、今までとは違った一面を見せた今作に迫る。

TEXT BY 佐藤愛美


9月最終日、前日まで暑い日が続いていたのが嘘のように風が涼しくなり、すっかり秋めいている。夜の撮影ということもあり、17:00に現地到着したメンバーも「さむ~」と肩をすくめていた。

楽屋入り後、それぞれメイクルームへ向かうなど準備開始。三原健司(vo、g)は「このジャケットのデザインかわいいんですよね」と新しい衣装に袖を通す。

そんななか楽屋に置かれた絵コンテを見ると、60シーン以上にも及ぶ場面イラストが並んでいて驚く。今回「ナイトステップ」のMV監督はフジモトカイ氏。インパクトある違和感を演出しながらもスタイリッシュさを醸し出す映像を創り出す。

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それぞれ楽器の準備をするメンバー

メイクの合間、作詞・作曲を担当する三原康司(b、cho)に今作への想いを聞いた。

「フジモト監督は、大学生時代からバンド友達と“面白いMV作品を作る監督がいる”と話していた方なんです。それが3年くらい前なんですけど、こういう形で繋がってご一緒できるなんてすごい、運命だなと!

フレデリックの曲でも今までにないサウンドになっているので、曲とマッチングした映像を観るのも楽しみだし、ファンのみんなにも楽しんでもらえたらなと思ってます。どうなるか実に楽しみです!」

三原康司(b)

三原康司(b、cho)

今回はキャスト陣のみの事前ロケも行われていた。夜の街中を歩く、性格も生活もバラバラそうな4人の若者。曲に合わせたステップを挟みながらとある場所へと歩みを進めていくといった内容だ。このあとメンバーが撮影する屋上の壁には、その映像が映し出されている。

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(左)壁に大きく映し出される映像、(右)演奏を見つめるシーンの撮影

その頃楽屋では、スタッフがぽつりと「歌ってどうやったらうまくなるんだろうな~」とひと言。そこにいた双子は「日々努力だよなあ、健司さん?」「やればやるほどうまくなるもんなあ」としみじみと話していたが、彼らの影の努力がうかがえるし、その飾らない答えにほっこりした。

準備完了したメンバーも屋上へ。壁面に映し出された画面を見て「すごいな~」と赤頭隆児(g)。上方に映し出された映像を見つめながらの演奏シーンを撮影していく。

レールを使った撮影では角度を何度も変える。その後、手持ちカメラに持ち替えてメンバーの間をすり抜けるように撮影。 このカメラがどんなに動いてもぶれないという高性能カメラということで、興味を持った健司は実際に持ってみる。その場で駆け足をしてみたりして「結構重いんですね」と驚いた表情を見せる。

三原健司(vo、g)

三原健司(vo、g)

こういったMV撮影は音源を流して、それに合わせて演奏シーンを撮る場合が多いので基本生音は出さない。だが、隆児が健司のアンプにギターを繋いで音を出してみたり、それを見た康司もいそいそとケーブルを繋ぎ出すなどして、アルバム『フレデリズム』から新曲のワンフレーズが飛び出したりするから面白い。

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赤頭隆児(g)

セットチェンジの合間、夜の屋上ということで夜景を眺めに行ったり、ドラマの撮影でも使われるというこの現場で“あれ観てた? これ観てた?”と監督と話を弾ませる。

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監督と夜景を眺めるメンバー

また、ここでも双子の仲良しは発揮される。康司が座っている椅子を健司が引っ張ってぐるぐる(笑)。メイクさんから「双子の流儀」を問われるなど相変わらず和やかなムードで撮影は進む。

続いてキャストの4人を交えた撮影へ。それぞれ窓の中や壁際から覗き込むようにメンバーを見つめるキャスト陣。そしてその様子が映し出される壁を見つめるフレデリック。見られているけど、それを見ているという不思議なシーン。

これまでフレデリックのMV作品ではループという形で繋がりを大切にしたものもあったが、これは今までとはまた違った“繋がり”を表現した作品だ。

マネージャーからカメラを借りて撮影する隆児

マネージャーさんからカメラを借りてメンバーを撮影する隆児

ここで隆児が発見。「ちょっと(キャストさんと)衣装似てるんですよね。隣並んでこよ!」と高台へとスタスタと登っていく。戻ってくるなり「僕もっとマイペースになろうと心がけてるんですよね」と言うと康司が「充分やん(笑)」と突っ込みを入れる。

そしてキャスト一人ひとりとの撮影も終了し、メンバーと記念撮影。メンバーから「普段は何されてるんですか?」と質問が飛んだり、「ステップ良かったですよ」と隆児が真似するなど終始和やかな会話が続いた。

キャスト陣との記念撮影で飛び出した笑顔

キャスト陣との記念撮影は和気あいあい!

さて、ソロの撮影も始まりいよいよ大詰め。それぞれがヘッドホンを装着し演奏するという、レコーディング風景を彷彿とさせるセッティングだ。

映像では腰上のみが映っているが、機材が高く積み上げられた上に康司が座り、周りをスタッフ達がホールド。「高いところは苦手じゃないんですけど、意外と揺れました(笑)」と言いながらも余裕の表情。

隆児は監督からの「音合わせをするような感覚で」との指示に、リズムに乗りながらラフに演奏。健司はマイク前に立ち、左手を耳に当てリップシーンを。冒頭に使われたアンプにケーブルを指すシーンもここで撮影された。

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撮影もいよいよ終盤!

最後はドラムをメンバーそれぞれが別のパーツを叩くシーン。「俺ハイハットがいい!」と最初に名乗りを上げた隆児。「手元しか映らないよ」と言われながらも「気持ちが大事やからね!」としっかりヘッドホンを装着(笑)。

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バスドラでリズムを刻む康司

康司は「僕、元ドラマーなんで、いちばんうまいですよ」と言い、ずっとリズム隊として培ってきた感覚を活かし、バスドラで正確なリズムを刻んでいく。 ひとりずつ撮り終えて気づけば日付けを超えて10月突入! 隆児の1本締めで撮影は終了。メンバーから撮影後の感想も。

1stアルバム『フレデリズム』は、あいさつ代わりのアップテンポな楽曲が多めになるかと思いきや、“自分たちのことをもっと知ってほしい”と中身を全部吐き出したディープな楽曲揃い。すでに公開されているMV「リリリピート」と今回の「ナイトステップ」はある意味両極端だが、フレデリックの両A面だと思ってどちらもすんなり受け入れられると感じた。

さらに深くフレデリックを感じて、彼らの想いが詰まった作品に入り込んでほしい。

フレデリックの最新MV「ナイトステップ」はこちら


ライブ情報

フレデリズムツアー2016-2017 特別公演「ナイトステップ」
11/10(木)東京・下北沢BASEMENT BAR

フレデリズムツアー2016-2017
11/12(土)宮城・仙台CLUB JUNK BOX
11/19(土)香川・高松MONSTER
11/20(日)岡山・IMAGE
12/03(土)新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE
12/04(日)石川・金沢vanvan V4
12/11(日)北海道・札幌Sound lab mole
12/17(土)福岡・BEAT STATION
12/18(日)広島・SECOND CRUTCH
01/08(日)大阪・なんばHatch
01/09(月・祝)愛知・名古屋DIAMOND HALL
01/22(日)東京・新木場STUDIO COAST

詳細はこちら


プロフィール

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三原健司(vo、g)、三原康司(b、cho)の双子の兄弟と、健司の同級生・赤頭隆児(g)からなる神戸出身の3ピースバンド。2014年にミニアルバム『oddloop』でメジャーデビュー。

オフィシャルサイト


リリース情報

2016.10.19 ON SALE
ALBUMフレデリズム
A-Sketch

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