“K-POP番長”のニックネームでも知られるライター・まつもとたくおが今注目のK-POP美女を紹介。
今回はK-POPシーンで活躍している“非アイドル”の女性たちを紹介します。韓国の音楽というとアイドルポップスばかりという印象を持つ人が多いかも知れませんが、他のジャンルでもそれなりの広がりがあり、個性派・実力派が次々と出てきて多彩なサウンドを奏でています。
本来は音楽の善し悪しを重視すべきところですが、やはり美しい方には心惹かれてしまいますね。それでは、ただいま大プッシュ中の非アイドル美女5人をご覧ください。
チェ・ジヨン(プップッ)/愛らしいビジュアルイメージがサウンドにも反映
アイドルじゃない美女と聞いてすぐに思い浮かんだのが、プップッ(2014年3月デビュー)のメンバー、チェ・ジヨンでした。日本語に訳しづらいユニット名は、「初々しい」「フレッシュ」という意味。
アコースティックサウンド中心の女性デュオは韓国にたくさんいますが、彼女たちが作るポップスは群を抜いて完成度が高く、例えるならカーペンターズみたいな曲をバンドスタイルで聴かせると言ったら良いのでしょうか。
どの曲もすっきりとした味わいが魅力です。今回ご紹介する「かくれんぼ」は、2015年9月に発売された9枚目のシングル。
冒頭に登場する女性がジヨンなのですが、秋のイメージに合わせたシックな装いと、なんとなく寂しげな表情にぐっときます。今年2月、ソウルで彼女にインタビューしたのですが、知的で落ち着きのあるお嬢さんといった印象でした。
ヨジョ(YOZOH)/美しいルックスと素朴な歌声で人気を集める歌姫
韓国のインディーズを代表する女性アーティストと言ってもいいかもしれません。現地のカフェなどで流れているおしゃれ系の音楽が好きな人であれば、彼女のサウンドを一度は聴いたことがあると思います。
洗練されたラウンジミュージックで定評のあるソロプロジェクト、ハミングアーバンステレオの曲への参加で注目を集め、2007年10月に初ソロアルバムをリリース。
はかなげなボーカルとキュートなルックスですぐに人気者となり、ホンデ(韓国の若者文化の発信地)の女神と呼ばれるようになりました。
音楽ライターの視点では、声量が不足しているところや表現力の乏しさなど、いろいろと気になるのですが、このミュージックビデオのように透き通った瞳でじっと見つめられたら、そんなことはどうでもよくなってきます。素直にやられてしまいましょう。
ソン・ヒラン/無名ながら才能は豊か。サウンドもビジュアルもハイレベル
2012年に本格的な活動を始めた女性シンガーソングライター、ソン・ヒランをご存じの方はほとんどいないはず。いや、もしかすると日本で熱心にチェックしているのは私だけかも? と言ってしまうほどマイナーな存在なのですが、作詞・作曲はメジャーでも十分通用するほどのセンスがあり、哀愁を感じさせる歌声も魅力的。
しかも女優の山口智子を思わせる爽やかなルックスであれば、それはもう虜になるしかありません。
実は彼女、数々のアーティストのボイストレーニングを長年やってきた人らしく、「なるほど、だから表現力が豊かなのか」と腑に落ちた次第。ぽっと出の新人さんではなかったのです。
その美しいルックスをしっかりと見られる公式ミュージックビデオを探したのですが、ご本人は横顔がお好きのようで正面から映したナイスな映像はほとんどなし。
とはいえ、今回アップした1stミニアルバム(2013年リリース)のPR映像でも、なかなかの美女であることはわかると思います。
チョン・ヘソン(J Rabbit)/性格の良さが滲み出たルックスとサウンドに注目
チョン・ヘソン(ボーカル)とチョン・ダウン(ピアノ、ギター、バイオリン他)からなるJ Rabbit(ジェイラビット/2010年11月デビュー)は、韓国インディーズのなかではかなり有名な存在です。テレビドラマの挿入歌によく採用されますし、ヒットチャートに入ることもしばしば。
ミュージカルやシャンソン、古き良き時代の映画音楽からの影響を感じさせる“ほのぼのポップス”は、性別・年齢に関係なく愛されています。
正直に言ってしまうとヘソンは正統派の美人ではありません。性格の良さが顔に出ているというのでしょうか、まっすぐに育ち、いかにして楽しい音楽を作ろうかと日々考えているような雰囲気がファンの癒しとなっています。
ふたりの仲睦まじい様子は、「長い間」「未来へ」などのヒット曲で知られるKiroroを思わせますが、サウンドのほうはあまり似ていませんね。
ルシア(Lucia)/アーティスティックな香りが漂う大人の女性
生命力のある歌声と穏やかなサウンドで人気のある女性アーティスト。2010年10月のデビュー以来ずっと音だけをチェックしてきたので、どんな顔をしているのか知らなかったのですが、この記事のために確認してみたらなかなかの美人でした。
ピアノとアコースティックギターをメインにした音作りは日本にもよくあります。でも、彼女の場合は自身の声で他では味わえない世界に聴き手を運んでいく、そんな歌の力を感じます。
ちなみにこのミュージックビデオも先ほどのソン・ヒランほどではないものの、正面からの撮影は少なめです。たまに前を向いても薄い布や汚れたガラス越しに見える程度。
非アイドルは正面からの長時間の撮影は嫌いなのか? 今回の韓国編の執筆中にそんなどうでもいいことを考えてしまいました。
TEXT BY まつもとたくお