音楽もすごかった!ミュージシャン4人が世界的超ヒット映画「シビル・ウォー」を絶賛!!【みんなの映画部】

Base Ball Bearの小出祐介が部長となり、ミュージシャン仲間と映画を観てひたすら語り合うプライベート課外活動連載。今回は、小出部長が愛して止まない“マーベルヒーローもの”の最新作。新部員・世武裕子を加え、この世界的大ヒット映画をどう受け止めたのか!?


活動第25回[後編]「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
参加部員:小出祐介(Base Ball Bear)、福岡晃子(チャットモンチー)、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)、世武裕子

 

小出部長が「キャプテン・アメリカは○○」と衝撃情報を教えてくれた[前編]はこちらから

 

今回はアクションもあるけど、硬派なストーリーもあって

小出 全体の感想としては、今回は大河ドラマの新たな始まりとしても素晴らしかったなと思って。

前のやつ(「アベンジャーズ」「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」)は宇宙人の脅威とか、インフィニティ・ストーンがどうとか、人工知能の暴走とか、とてつもないパワーを持った外部の何かと戦ってる感が強かったけど、でも今回は「ヒーローのいる世界」についての考察がある。

彼らは正義のために頑張っているんだけど、実際戦闘をくり返していると公共破壊とか、人間の生活空間の至るところに被害が出てくる。そういう自分たちの足元について考え直す視点が出ていた。

世武 ヒーローたちの内部分裂とかにも、白黒つけられない人間の葛藤がちゃんと出ているよね。

──いろんな正義があるんだ、と。

世武 そうそう。

小出 ヒーローであることの悲しみや葛藤に今回はフォーカスが向かったという。逆に、そればっかりだったのが近年のDCコミックなんだよね。

世武 たしかにそうですね。

小出 だけど、マーベルはこれまでヒーローの成長物語や脅威との戦いを重点的に描いてきていたから、ここでこういう「実際問題さぁ」っていう話が出てくるとすごく説得力があるなと思って。

マーベル・シネマティック・ユニバースの世界は「スーパーパワーが存在する」だけじゃなくて、「一般の人も住んでいる」というのがはっきりと意識させられた。

今回は見せ場たっぷりのアクションもあるけど、今後のストーリー展開に大きな影響があるだろう重要な話でしたね。この後のブラックパンサーやスパイダーマン単体の映画もすごく楽しみ。

レイジ ブラックパンサーもやるんですか?

小出 やるよ。今のところ再来年の予定みたい。

レイジ ブラックパンサーがいちばんヒーローっぽかったですね。

小出 意外とね。硬派な。父親を殺されて、正義についていちばん葛藤しただろうに、めっちゃ地に足ついてたね。

レイジ さすがジェームス・ブラウン。

小出 そうだね(笑)。

福岡 え、なんのこと?

レイジ ブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンって俳優、この間(カリスマ的なソウル・シンガーの)ジェームス・ブラウン役を演じた人なんですよ(2014年の映画『ジェームス・ブラウン/最高の魂を持つ男』)。

福岡 へぇ、そうなんだ。

小出 引き続きのハスキーボイスがよかったね(笑)。

レイジ 銃とか打たれまくっても平気だったもんなあ。

世武 かっこよかった。

小出 それぞれのキャラクターにちゃんと見せ場があるから、これだけ登場人物がいるのにみんなツメ跡を残していくよね。

福岡 私のツボは、キャプテン・アメリカがヘリコプターをググググ~って引き寄せるときに、順手を逆手に持ち替えたところ。最近ジムでよく見るわ! って(笑)。

レイジ アメリカだね~。最高!!

福岡 順手からの逆手がヤバかった(笑)。あれ、めっちゃハイライトやんな。

世武 あははは。細かすぎるわ!

小出 あれがハイライトかよ! あっこ、加圧トレーニングしすぎだね(笑)。
C-20160525-MK-2312「順手からの〜、逆手!」と、お気に入りのシーンを再現するフルマラソン完走直後のあっこちゃん。

 

動きのスピード感の緩急と音楽が完璧に気持ちよくシンクロしている

福岡 まあ理屈はいろいろあるんだろうけどさ、私はとにかくアクションがめっちゃワクワクしたの。

世武 すごかったね。リズムがめちゃくちゃ良かったよね。

小出 戦闘シーンのギミックの使い方とか、全部面白かった。僕、キャップの盾アクションがすごく好きで。

盾が武器なんて地味かと思いきや、盾を使っての接近戦が超かっこいい。あと、高いところから飛び降りるときに、構えた盾から地面に落ちてショックを殺す、みたいなのも。

──んなわけねぇじゃん、っていう(笑)。

小出 あの盾はヴィブラニウム(架空の希少金属材質)でできていて、全ての衝撃を吸収するっていう設定なんだけど、「いや、さすがに腕と体はダメじゃないの?」って(笑)。

レイジ 漫画っすね。でもすっごい面白かった。

世武 本当によくできてるなあ。

──映画音楽的にはいかがですか?

世武 すごかったと思います。だってアクションシーンの楽曲のテンポが完全に……例えば盾がサッと抜けるこのテンポ感と、弦のテンポ感を合わせてインテンポでとってない、みたいな。

めっちゃ細かく分けていて、それは録るのがものすごく大変なんだけど、全然手を抜かないで徹底してやっている。

福岡 それでアクションの迫力も、より良く伝わってきたのかも。

世武 そう。動きのスピード感の緩急と音楽が完璧に気持ちよくシンクロしてる。

福岡 スコアってことに関しては、どう?

世武 意外にメロディは覚えられない。これがメインテーマです、ドーン! みたいなのはなかったね。

小出 それもあえてなのかな、っていうのはちょっと思った。あえて音楽が耳に残らないようにしているのかなと。

世武 私もそう思った。だから音楽は、徹底してキャラクターの動きをサポートすることに終始していたような気がする。それが「誰が主役でもない」っていうことに通じていると思うんだけど。メインテーマを作ってしまうと、中心と周辺みたいものがはっきりしちゃうから。

小出 そうね。よくわかる。

世武 スタッフの仕事としては「徹底して職人」みたいな感じだった。そこが気持ちいい。仕事のやり方としても大好きですね。

TEXT BY 森 直人

C-20160525-MK-0123「マーベル・シネマティック・ユニバース」のこれまでを「3分で話すね」と言いながら、10分近く説明し続けた小出部長。それを録音する世武さん。マジメかっ!

C-20160525-MK-01237感想会後に小出部長から送られてきた観る順番図。マメかっ!

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