「48」よりも「46」のほうが勢いある?Mステ定点観測連載で今のJ-POPシーンがわかる!

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。

[前編]ではグローバルに活躍する女性アーティストの話題を中心にお送りしましたが、[後編]は久々に出演した大物バンドのちょっとしたトラブルの話題からどうぞ。

 

弘法も筆の誤り(+後日談):スピッツ

22日の放送に出演したスピッツ。Mステへの出演は3年ぶりとのことでした。演奏前のトークではリラックスした雰囲気で同郷のタモリと福岡トークを楽しんでいましたが、その後の演奏ではなんと草野マサムネが歌い始める小節を豪快に間違えてしまうミス。

久々の出演ということで実は緊張していたのでしょうか? 誤ったタイミングで歌い出してしまった草野をけげんな表情で見つめるギターの三輪テツヤ、それに気付いてばつの悪そうな表情を浮かべる草野、とそれなりに貴重な瞬間が見れたような気はします(個人的には1999年にMr. Childrenが出演した際、「光の射す方へ」のBメロで桜井和寿が歌詞を思いっきり間違えて、曲中にも関わらず深くお辞儀して詫びたシーンを思い出しました)。

番組のラストでは「生放送、勉強になりました……」と苦笑いしながらコメントしていました。新曲「みなと」は骨太なバンドサウンドをベースに幻想的な美しい世界が描き出される名曲で、間奏で奏でられる口笛もいい味を出しています。

この日はその口笛担当としてスカートの澤部渡が演奏に参加していたのですが(レコーディング時の口笛も澤部が担当)、曲中ずっとタンバリンを叩きながら途中で突然口笛を吹き始めるその姿がネット上で大いに話題に。

Mステ側もその盛り上がりを見逃さず、澤部への追加取材を敢行。翌週の放送ではMステのオープニングテーマを口笛で演奏する澤部の姿が放送されました。思わぬ形で話題になったスカートですが、先日リリースされた新作『CALL』も素晴らしい出来栄えです。

 

選挙前の48、新機軸の46 [1]:HKT48

15日の放送に出演したHKT48は新曲「74億分の1の君へ」を披露。九州地域に被害を及ぼした熊本地震直後の放送ということで、熊本県出身の田中美久がパフォーマンス前に「被害が大きいところもあるので、1日でも早く元の生活に戻ればいいなと思います」とコメントしていました。

「74億分の1の君へ」のテーマは結婚ということで、PVではエキストラの方の公開プロポーズが行われるというサプライズもあったとのこと。

この曲のセンターは、昨年の「選抜総選挙」にて選抜目前の17位で涙をのんだ兒玉 遥。今年はあの時の雪辱を果たすことができるでしょうか。

 

選挙前の48、新機軸の46 [2]:NMB48

6月18日に開催される今年の選抜総選挙は主要メンバーの不参加が目立つのも特徴のひとつですが、先日卒業を発表したNMB48の渡辺美優紀もそのひとり。

NMB48は29日の放送に出演し、新曲「甘噛み姫」をパフォーマンスしました。前々作「ドリアン少年」では須藤凛々花がセンターを務め、前作「Must be now」は「ダンス選抜」という通常とは異なる編成でしたが、今回はセンターに大エース山本彩を据えてその周りをグループの中心メンバーが固める盤石の布陣。前回の総選挙で6位だったさや姉ですが、みるきー分の上乗せも含めてどこまで上位に食い込めるかこちらも注目です。

 

選挙前の48、新機軸の46 [3]:欅坂46

HKTの「74億分の1の君へ」とNMBの「甘噛み姫」、それに3月に発売されたSKE48の「チキンLINE」と、48系列の地方グループが比較的これまでの雰囲気を踏襲したような楽曲をリリースしているのに対して、デビュー曲から明確にオリジナリティのある曲を持ってきたのが欅坂46。

乃木坂46の妹分的な存在としてデビュー前からテレビのレギュラー番組を持ち、すでに東京国際フォーラムを埋められる人気を誇っています。

早速のMステ出演となった22日では14歳のセンター平手友梨奈が大フィーチャーされており、彼女に対する山里亮太(南海キャンディーズ)や土田晃之の絶賛コメントが紹介されていました。

デビュー直後からここまでメンバー間格差を作っちゃうのすごいな……と思って見ていましたが、この日のパフォーマンスを見ればそれも納得。凛々しく力強い表情をわざとらしさゼロで繰り出すその姿からはスターとしてのオーラが溢れていました。

楽曲としても、打ち込みのリズムにアコースティックギターを組み合わせたトラックや、サビ頭でぐっと下げて徐々にクライマックスを作っていくメロディラインなど、クールさとかっこよさが強調された納得のクオリティ。

最近では「48」よりも「46」のほうが勢いあるのでは? と思わされるシーンも多々ありますが、欅坂46の登場はさらにその流れを加速させることになるかもしれません。

 

今度のMステは5月6日。RADIO FISHことオリエンタルラジオが再びMステに出演ということで、また番組全体が変な空気になるのかチェックしていきたいと思います。それでは次回の更新もよろしくお願いします!

 

 

【2016年4月15日放送分 出演アーティスト】
HKT48「74億分の1の君へ」
ジャニーズWEST「逆転Winner」
Perfume「FLASH」
[Alexandros]「NEW WALL」
PUFFY「アジアの純真」「愛のしるし」
いきものがかり「ありがとう」「じょいふる」
布袋寅泰「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」「8 BEATのシルエット」

【2016年4月22日放送分 出演アーティスト】
Mr.KINGとジャニーズJr.「情熱の色」「Bounce To Night」
きゃりーぱみゅぱみゅ「最&高」
欅坂46「サイレントマジョリティー」
ナオト・インティライミ「together」
BABYMETAL「KARATE」
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「J.S.B. DREAM」
スピッツ「みなと」

【2016年4月29日放送分 出演アーティスト】
Sexy Zone「勝利の日まで」
AI「Story」「みんながみんな英雄」
西野カナ「あなたの好きなところ」
ゴールデンボンバー「水商売をやめてくれないか」
絢香「I believe」
NMB48「甘噛み姫」

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