ビヨンセ、リアーナのお墨付き!社会派女性MV監督、メリナ・マトソウカスの偉業

ビヨンセが2年半ぶり、6枚目のアルバム『Lemonade』を4月24日に緊急リリースし、話題となっている。

このアルバムの最後を飾る楽曲「Formation」は、スーパーボウルのハーフタイムショーで披露され、黒人としてのアイデンティティを過剰に強調する歌詞などで“全米をザワつかせた一曲”だ。

また、ハリケーンに襲われた直後の水没したニューオーリンズの映像から始まる“社会派のミュージックビデオ”も、世間をザワつかせた一因であった。

 

その手腕は、名アワードで女性監督初の受賞者となるほど

このミュージックビデオを制作したのは、女性監督のメリナ・マトソウカス。メリナは、レトロな映像センスを盛り込んだ、鮮やかな色彩と明暗のはっきりした映像で知られる映像監督である。

しかし彼女の作品は、映像としての美しさだけでなく、社会への強いメッセージが含まれていることが大きな特徴だ。

メリナは、2011年に歌姫リアーナの「We Found Love ft. Calvin Harris」のミュージックビデオで、「若者のドラッグ中毒」というシリアスなテーマに挑戦。

楽曲自体はドラッグ利用を暗示しているものの、繰り返しのフレーズが多く抽象的である。

しかしメリナは、そんな曲の世界観を、「ドラッグでハイになり、スリルを味わうことを楽しんでいたカップルが、やがてドラッグ中毒と暴力の世界に堕ちていく」という物語を見事に映像化した。

この作品で、メリナはMTV ビデオミュージックアワードにおいて、女性監督として初のビデオ・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

 

モデル業界の過度な痩身信仰を批判


また、2014年に制作したビヨンセ「Pretty Hurts」のミュージックビデオでは、「現代の女性による美の追求」に疑問を投げかけた。

メリナはミュージックビデオの中で、ビヨンセをまず「ミスコンに出場する女性」として配役した。

そのうえで、拒食症による嘔吐のシーン、美容整形のためにボトックス注射を打つシーンなど、ミスコン経験者のみならず、舞台に立つ女性ならば避けては通れない出来事を大胆に盛り込んだのだ。

これらのセンセーションなシーンを演じる“大スタービヨンセ”。その映像が、どれだけ重大な社会へのメッセージとなったかは、言うまでもない。
世界中で何億回も再生されるほど人気のある有名アーティストの作品ばかりを担当するメリナ。

ただただ大スターの華やかさを強調するだけでなく、骨太な社会メッセージも込めた彼女の作品は、今日も誰かの心を、そして社会を動かしているはずだ。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事を書いた人