実は下ネタばっかり?お馬鹿な歌詞だらけの海外R&B歌詞の世界

思わずうっとりするようなメロディ、甘く切ないバラード……「海外R&B」をアーバンでオシャレな音楽だと思い、何気なく聴いている人も多いはず。

しかし、一見オシャレな海外R&Bでも、その歌詞の中で実はとんでもない下ネタが連発されている。

そんな禁断の切り口で、海外R&Bの歌詞を分析したのが「R&B馬鹿リリック大行進 〜本当はウットリできない海外R&B歌詞の世界~」(スモール出版)だ。

本書はTBSラジオの番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の人気特集に、コラムや対談をあらたに加えて書籍化したもの。

取り上げられるアーティストは、ベテランから期待の若手まで様々だが、そのなかでもR・ケリーが大フィーチャーされている。

R・ケリーといえば、ビルボード誌が発表した「1985年から2010年の間で最もヒット曲を生んだR&Bヒップホップランキング」で、マイケル・ジャクソンやマライア・キャリーを押さえて、堂々の第1位に輝いた「R&B界の帝王」。

本書ではその長いキャリアの中で、一貫してお馬鹿な下ネタリリックを連発してきたことが暴かれている。

例えば、アルバム『Chocolate Factory』(2003年)に収録されている楽曲「Snake」。中東の民族音楽とR&Bが融合したオシャレなダンスチューンであるが、歌詞中の次の一節が驚くほどお馬鹿!

ジャングルで愛し合う2匹のゴリラのように激しく愛し合おうぜ(Like two Gorillas in a jungle makin’ love)

曲調からは想像もできない比喩表現であるが、そのうえタイトルが「蛇(Snake)」なのにゴリラの比喩というところが、なんとも言えない。

このような調子で、本書ではR&Bの歌詞の中に出てくる「直接的すぎてあまりにも下品な下ネタ」や「比喩が雑すぎる下ネタ」など、数々の馬鹿リリックに、切れ味鋭いツッコミを入れながら紹介している。

英語があまりわからない日本人こそ、海外R&Bを聴けば、「まず音楽に純粋な気持ちでウットリ、後に歌詞の内容を知ってビックリ、つまりは2倍楽しめてお・ト・ク」というスタンスで、あらたな海外R&Bの楽しみ方を伝授してくれる。

この禁断の音楽啓蒙書を頼りに、海外R&Bの世界へ足を踏み入れてみてはいかがだろうか。

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