これぞ音楽の未来か!?人間とボーカロイドによるヒップホップユニットが登場!

初音ミクによって、多くの人に知られるようになった音楽ソフト「ボーカロイド」。2003年のリリースから早13年、今でも音楽制作者たちの興味を惹きつけ、日々あらたな使い方が模索され続けている。

そして、そんなボーカロイドはあらたな境地に到達。なんと耳の肥えたヒップホップファンさえも驚かす「ボーカロイドと人間によるヒップホップユニット」が登場したのだ。

ボーカロイドによるヒップホップユニットの名は「震える舌」。プロデューサーはニコニコ動画を中心に活動する「松傘」。人間のMCパートは「MC画伯」が、ボーカロイドのMCパートは、ボーカロイドソフトによって誕生したMCの「MIKU」がそれぞれ担当している。

楽曲「煙の殺意」は、MIKUによるナチュラルなフロウ(歌いまわし)による不気味なラップと、ボーカロイドに負けず劣らず不穏な雰囲気を醸し出している画伯のラップが印象的な一曲。

単純にボーカロイドにラップをさせた「ボカロラップ」とは一線を画く、ボーカロイドによるヒップホップのあらたな可能性を感じさせる仕上がりだ。

 

「震える舌」の登場以前にも、ボーカロイドによるヒップホップは存在した。それが、ヒップホップのセンスでボーカロイドにラップをさせた通称「ミクホップ」と呼ばれる楽曲たちだ。震える舌のプロデューサーを務める松傘は、そのミクホップシーンの重要人物でもある。

ミクポップに関しては、『MIKUHOP EP』というコンピレーションアルバムが2014年の6月に発売されている。

ミクホップが新ジャンルとして認知されることを目的にしたこのアルバムには、ニコニコ動画上に投稿された200曲を超えるミックホップ曲から、厳選された5曲を収録。震える舌のプロデューサー・松傘も4曲目の「SOUND WORM」で参加している。

この『MIKUHOP EP』のプロデューサー・しまが「90sのメロウなヒップホップを彷彿とさせるもの、ジャズネタによるブレイクビーツ、ラップの手法を追求したものなど、多彩で自由度の高さを感じさせる作品を中心に収録した」と語っている通り、『MIKUHOP EP』はボーカロイドとヒップホップという日々進化するふたつのジャンルの、無限の可能性が感じられるコンピレーションである。

ミクホップの最新形態とも言えるヒップホップユニット、震える舌。冒頭に紹介した楽曲「煙の殺意」を収録したの1st EP『震える舌』は、2016年1月31日にリリースされ、BANDCAMPからフリーダウンロードまたは購入が可能である。

これからもっと「人間らしいヒップホップ」になるのか。それとも「ボーカロイドらしい人工的な音楽性」を追求していくのか。どちらにせよ、震える舌は、音楽の未来を揺るがす震源地になるポテンシャルを秘めていると言っても過言ではないだろう。

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