ビートルズの血がそうせるのか?メンバーの2世たちが父と同じ音楽の道をばく進中!

ポール・マッカートニーの息子が日本デビュー。しかもジョージ・ハリスンの息子まで参戦!

ポール・マッカートニーの息子、ジェイムズ・マッカートニーが日本デビュー! ──と聞いて初々しい新人を想像した方々、ごめんなさい。ジェイムズ・マッカートニーはポールとリンダの長男さん。

てことは、もう立派な中年オヤジさん。御年38歳という遅咲き中年ロッカーが、アルバム『ザ・ブラックベリー・トレイン』で5月25日に日本に上陸を果たす。

そのアルバムには、なんとジョージ・ハリスンの息子であるダニー・ハリソンも参加。アルバムのオープニングを飾る「トゥー・ハード」という曲でジェイムズと共にギターとボーカルを披露し、ビートルズ2世の共演が実現した。

「この曲はLAで書いたんだ。無理しすぎてしまう“ヤケクソ感”をリアルに引き出すために、カントリーロック風の雰囲気を取り入れた。ダニーがスタジオに来てくれて、一緒にギターソロをコラボしたんだ」とジェイムズは語っている。

さらなるサプライズは、全11曲が収録されるこのアルバム『ザ・ブラックベリー・トレイン』を制作するにあたって、エンジニアとして迎えられたのがスティーヴ・アルビニ。あのニルヴァーナからピクシーズ、PJハーヴェイまでを手がけ、グランジサウンドの立役者と呼ばれる人物だ。

38歳ってことは、そういう世代。こういう音楽を聴いて育った彼にとっては、すごく実直で自然なチョイスと言えそう。1stシングルの「ユニコーン」からは、そんなグランジ/オルタナティブ的な音使いがしっかり聴き取れる。

「アバンギャルドとサイケデリックの両方の要素をもつ歌なんだ。それを映像で表現したかった。歌の内容のようにトリップ感溢れるクールなものに仕上がったよ」とジェイムズ。ビデオには80年代のMTV全盛時代を彷彿とさせる雰囲気もたっぷり。

 

父の偉業がゆえに、音楽の世界へ進めなかった

実はこれは彼にとって2枚目のアルバム。前作『ME』は2013年にリリースされているけれど、日本では未発売。

というわけで、本作で日本デビューとなるわけだが、音楽には当然ながら幼い頃から接していて、生後から2歳まで両親とともにウィングスのツアーに同行し、父ポールのアルバム『フレイミング・パイ』(1997年)、『ドライヴィング・レイン』(2001年)にも参加。

でも、父親の偉業の影で、なかなか音楽活動をやる決心がつかなかったとか。

「音楽は昔から好きだったし、家ではいつも自分の周りには音楽があったけど、他のことをやろうと思って、アートもやってみたし、家具も作ってみた。以前はビートルズの息子がミュージシャン、みたいな陳腐な存在にはなりたくなかったんだ」と語る。

そもそもビートルズの息子っていうだけでもプレッシャーなのに、姉妹たちが大成功を収めていたりしたら、もっと大変なのは想像に難くない。

長女メアリーはフォトグラファー、次女ステラはファッションデザイナーとして大成功。ジェイムズはずっと肩身の狭い思いをしていたはずだ。

さらに母親リンダを20歳で亡くしてからは、かなりショックを受けたそうで、ドラッグにはまり、更生施設の出入りを繰り返していた時期もあったという。

とはいえ「ビートルズのレガシーが自分に音楽をやるように、とプレッシャーを掛けているような気がしていた」という彼は、音楽家としての道を進むことを30歳を過ぎてからようやく決意。

もちろん父ポールも応援。2013年のジェイムズのアメリカツアーのキックオフとなったロンドン公演では、ポールとロン・ウッドがゲスト出演を果たしている。

 

ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの2世も音楽の最前線で活躍中!

数年前にはビートルズのメンバーの息子たちが集まってバンド結成か、なんてニュースもあったけれど、どうやらそちらは流れてしまった様子。

ちなみに、そのときに噂されていたメンバーというのが、このジェイムズ(ポールの息子)と、彼の新作にも参加しているダニー・ハリスン(ジョージ・ハリスンの息子)、ショーン・レノン(ジョン・レノンとヨーコ・オノの息子)、ザック・スターキー(リンゴ・スターの息子)。

全員がミュージシャンっていうのもすごいけど、ザックはオアシスやザ・フーのドラマーとしてキャリア的にはいちばん順調そう。

いちばんイケメンじゃないかと思われるダニーは、自身のバンドThenewno2を率いるかたわら、ベン・ハーパーのツアーに参加したり、5月に発表されるエリック・クラプトンの新作『アイ・スティル・ドゥ』にも参加しているのではと噂されている。

持って生まれた血が彼らを音楽に向かわせるのか、それともどうしても音楽は避けては通れない道なのか。父親超えは難しいとわかっていながら挑戦する彼らを、影ながら応援してあげようではないですか。

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