BugLugの過去、現在、未来を提示した最高のステージ【れじっちゃう!?】

今回は、4月9日に日比谷野外大音楽堂で行われたライブの模様をレポート!

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Resistar Records(レジスターレコーズ)のことをもっと知っちゃう!? Resistar Recordsに所属する人気3バンド、DOG inTheパラレルワールドオーケストラ、BugLug、Blu-BiLLioNによる連載「れじっちゃう!?」。今回は、怒濤の5周年イヤーを駆け抜け、6周年を迎えたBugLugの日比谷野外大音楽堂でのライブレポートを公開! 二度目の野音ワンマンには、数々の思いが詰め込まれてました。

INTERVIEW & TEXT BY 吉田可奈
PHOTOGRAPHY BY 河井彩美<AY-Beatrium>


BugLug「GO TO SICKS」
2016年4月9日@日比谷野外大音楽堂

勝ち負け、すべてが財産なんだよ!

4月9日の日比谷野外大音楽堂。この日は、ライブが始まった瞬間から、メンバー全員の表情がいつもとは違っていた。全員がとても清々しく、良い意味で狂気に満ちているのだ。特に一聖(vo)の表情は、登場した瞬間から勢いと笑顔で溢れている。

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すでに上がりきったテンションのまま「やっぱり晴れるんだよな! 心配事は何もないぜ!」と一聖が叫び、「-7-」「Y×Y×M×E」などの初期楽曲で序盤から盛り上げる。初期衝動をそのままに詰め込んだこれらの曲が空に抜けて響いた瞬間、「やっぱ俺、野音大好きだわ! 天井も壁もねぇ! 俺の歌、ダイレクトに伝わるよね?」とうれしそうな一聖に、全力で応えるファン。その表情を見渡し、最高の笑顔を見せた一樹(g)、優(g)、燕(b)、将海(ds)の表情も、とても輝いている。

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「今まで勝ち進んできたわけじゃない。負けがあるから今がある。勝ち負け、すべてが財産なんだよ!」と続けて披露した「幸運の女神は去りゆけど笑え」「THE DEAD MAN’S WALKING」は、BugLugだからこそ生むことができた、メッセージ性が強く心を刺す楽曲。その激しい楽曲のあと、浮遊感漂うミディアムチューンの「Sleeping Forest」は、とても幻想的でゆっくりと暗くなる空とリンクし、夜を招き入れているような感覚に陥った。また、2年前の野音のために作られた「akari」では、じっくりと聴き手の心に浸透させるように歌い、“聴かせて”いた。

その後、一気に駆け抜けるようにライブは進み、「不器用でわがままな、俺らからのLove Song」と言い放って披露された「Clumsy Love」。そこからBugLugらしい狂気に満ちた「BUKIMI」「ギロチン」を憑りつかれたかのように放つ。

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この5年間、彼らは決して順調だったわけじゃない。自分たちのあり方、音楽と必死に立ち向かい、その間に、音楽を辞めようとさえした。そんななか生まれた「絶交悦楽論」──。この曲ができたから、また彼らはステージに立ち続けることを決心した。そんな大切で、力強い曲を「音楽で人を変えてくれることを証明してやるよ!」と最前列まで乗り込み、全身全霊で歌を届けようとする。こんなにもさらけ出した姿をまっすぐに見せてくれるからこそ、私たちリスナーは夢中になってしまうのだろう。

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そして辿り着いたラストナンバー、「V.S」。己の敵は自分自身ということに気づき、生まれたというこの曲をしっかりと一人ひとりの顔を見回して歌い、ステージを去った。

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