人間不在!?人工知能が曲を作る時代はもう始まっている

テクノロジーの世界で今最も注目されている「人口知能(AI)」。近年は、人口知能がプロ棋士との将棋対決、東大入試へのチャレンジなど、人間にしかできないとされてきたことに次々と挑戦。その驚きの結果がニュースとして報道されることも多い。

そんな人工知能が、これまでに音楽制作にも挑んできたことを皆さんは知っているだろうか。

アルゴリズムが作曲、人間が演奏!


まず2010年頃に、スペインのマラガ大学が全自動で作曲する人工知能「Iamus」を開発した。Melomicsというシステムで動くIamusは、大規模な音楽データベースのなかから「メロディーの構造」を抽出・分析し、全自動で新曲を生み出すことができる人工知能。全自動かつ制作時間約8分という点も大きな話題となった。

「Alan Turing Memorial Concert」では、Iamusが制作した曲を人間が実際にコンサートで演奏した。この動画は、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」として映画化されたイギリスの天才数学者、アラン・チューリングの生誕100年を記念して、2012年にマラガ大学で開かれたイベントでの一幕である。

ちなみに、その後Iamusが制作した曲はロンドン交響楽団の演奏によってCD化。「人工知能がすべて作曲し、人間が演奏した世界初のアルバム」となった。

 

一般人も使えるWebサービスがスタート


人工知能の作曲能力は、Iamus以後も進化を続け、2015年12月には、ついに人工知能を使って作曲ができるWebサービスが登場した。

サービス名は「Jukedeck」。ケンブリッジ大学出身のEd RexとPatrick Stobbsが中心となって運営するこのサービスを使えば、誰でも数分でオリジナルの音楽を自動生成できる。

使い方は非常に簡単で、フォーク、ロック、エレクトロニックなどの「ジャンル」、UPLIFTING(アゲアゲな)、CHILLED(落ち着いた)などの「曲調」、そして「曲の長さ」といった項目を指定するだけで自動制作してくれる。

驚きなのは、サービスの利用料。1曲7ドルから150ドルまでの複数の料金プランがあるが、1ヵ月に5曲までならば「無料」で作成できるのが、Jukedeckの大きな魅力だ。
日進月歩で進化する人口知能による作曲技術。今後は作曲のみにとどまらず、人工知能が制作した詞をボーカロイドが歌う……そんな未来もそう遠くはないのかもしれない。

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