プログラミングを見ながら、踊り狂う!?謎のムーブメント「アルゴレイヴ」とは?

DTMソフトの普及によって、家でもクオリティの高い音楽が制作できる現在。そんな時代に、PCを使った音楽のあらたなムーブメントが登場している。その名も「アルゴレイヴ」。レイヴと言えば、“みんなで集まって、音楽を楽しむ解放的なパーティー”というイメージだが、アルゴレイヴは少し違う、というより全然違う!!

今回は、海外で盛り上がりを見せている謎のムーブメント、アルゴレイヴを紹介しよう。

 

事前に楽曲を作ってくるな! まずはシステムをその場で作れ!

アルゴレイヴは、「アルゴリズム」と「レイヴ」からなる造語で、2012年に生まれた新しい音楽イベントのスタイルを指す。通常のレイヴならば、DJが音源を持ち込んでプレイするが、アルゴレイヴでは、ゲーム開発で使われる物理エンジンや自作のスクリプトエンジンを使って、「音楽を生成するストラクチャー」からその場で作って、音楽を生み出す。

コーディングをしている画面をプログラマーの背後にプロジェクターで投影し、それをオーディエンスは眺めながら踊る。これは、クラブでプレイするDJのバックにVJが映像を投影し、オーディエンスが踊っているということと、同じ構造なのだ。

 

ギークでアンダーグラウンドな雰囲気の漂うアルゴレイヴ


「言葉で説明されてもよくわからない……」という方へ! 百聞は一見にしかず、実際にアルゴレイヴの様子を見てみよう。動画は、2012年に行われたアルゴレイヴの考案者Alex McLeanの在籍するSlubというユニットによるアルゴレイヴの様子。

大学の教室のようななんの変哲もない部屋の中でプログラマーはひたすらコーディングをし、オーディエンスは不器用に踊っている。非常にギークでアンダーグラウンドな雰囲気が漂っているイベントだ。

 

日本にもいるアルゴレイヴのプレイヤー


アルゴレイヴはイギリスを中心に世界中で開催されているが、日本にもアルゴレイヴのプレイヤーはいる。Renick Bellは西テキサス州の出身で、2006年から東京を拠点に活動しているアーティスト。2015年には多摩美術大学で美術の博士号を取得した秀才でもある彼を中心に、徐々に日本にもアルゴレイヴのシーンが形成されつつある。

アンダーグラウンドから出発し、世界中であらたなムーブメントとなりつつあるアルゴレイヴ。ちょっとギークなその世界に触れてみてはいかがだろうか。

PHORO by (C) Tomasz Zajda – Fotolia.com

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