ラップを始めるのも座学から?一流の現役ラッパーが教える「ラップの学校」

日本語ラップ史上最も有名なフレーズは1999年にZeebraがラップした“俺は東京生まれHIP HOP育ち 悪そうな奴は大体友達”だろう。

このフレーズが“悪そうな奴と大体同じ 裏の道歩き見てきたこの街”と続くことからもわかるように、かつての日本語ラップは紛れもなく“ストリートのカルチャー”。

韻の踏み方から、リリックにするべき出来事、ライブの仕方まで、ストリートとそこから地続きのクラブという現場で体験しながら学んでいくものとされていた。

しかし時は経ち、2016年。今では、そういった「現場」と対極にあると思われる「学校」というスタイルで、日本語ラップを教えてくれる場所がある。それがCLOUD9主催の「TOKYO:RAPSCHOOL」だ。

「TOKYO:RAPSCHOOL」は専門学校ではなく、1コマごとに受講料2000円を払う、セミナー形式の学校。2015年4月からスタートし、現在は毎週木曜日の夕方から夜にかけて、渋谷にあるスタジオで開講されている。

「ストリートでも、教科書でも学べないことを教える」と謳ったTOKYO:RAPSCHOOLの特徴は、ラップを指導するふたりの講師が、シーンの第一線で活躍している一流のラッパーであることだ。

講師を務めるラッパーのACEは、「UMB2013 REVENGE」や「THE COMING×THE罵倒」での優勝など、国内最高峰のMCバトルでの輝かしい戦歴を残してきた一流のバトルMC。

そしてMCバトルだけではなく、音源リリースにも積極的で、2015年にリリースした「Butterfly Effect」は、ロックバンドASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文がGotchとしてフィーチャリング参加したことでも話題となった。

そしてもうひとりの講師は、東京の下町・墨田区出身の正統派ラッパー、掌幻。彼もMCバトルの常連出場者で、これまでに「THE罵倒2015開幕戦」で優勝するなど、ACE同様にMCバトル界で知らないものはいない凄腕だ。


気になるのは、ラップを指導する「カリキュラム」。TOKYO:RAPSCHOOLでは、リズムトレーニングなどの音楽の基本から、ラップにおけるライム(韻)とリリック(詞)の解説についての座学、サイファー(複数人で輪になって、即興でラップをすること)やMCバトルといった実践練習まで、全26回でいちからラップを学べるようになっている。

また、TOKYO:RAPSCHOOLには、生徒が企画・運営・出演するイベント「VOLTAGE!」や、両講師が主催する都内最大のストリートサイファーである「渋谷サイファー」といった、教室外でラップをする機会があるのも大きな特徴。

「いきなりストリートやクラブに行くのは怖いけど、ラップをしてみたい」という日本語ラップ好きにとっては、願ってもないチャンスを与えてくれる場所となっている。

充実のカリキュラムと、一流の講師陣が魅力のTOKYO:RAPSCHOOL。ここでラップを学んだ、“教室生まれ、ストリート育ち”の次世代ラッパーが登場する日も、そう遠くないかもしれない。

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