アーティストの実力がわかる“セッション”で送る、YouTube発の音楽番組「Home Sessions」とは?

「Home Sessions」ケイラーサムエル

毎週土曜日にYouTubeにて更新中の音楽番組「Home Sessions」をいちから作り上げている、ケイラーサムエル(以下、サム)。サムの純粋な音楽への愛から始まった「Home Sessions」について紐解いていきたい。

INTERVIEW & TEXT BY 大野貴史


矛盾を感じたままにしない。即行動派のサム

ちょうど今日(2016年2月3日)、「Home Sessions」のチャンネル登録者数が1万人を超えたんですよ。うれしいですね、ものすごく。2013年の秋にチャンネルを立ち上げたときは、こんなに多くの方に登録してもらえるなんて想像もしてませんでしたから。当初は動画のストックが2本しかない状態でスタートしたくらいですし(笑)。

「Home Sessions」を始めようと思ったきっけですか? 僕は以前、レコード会社と映像制作会社が一緒になったアメリカの会社で働いてまして。その経験から日本の音楽シーンに対して、ちょっとした矛盾のようなものを感じてたんです。日本では志が高くて実力もあるアーティストであってもなかなか世に出ていくチャンスがない、というか。 事務所に所属しなければ存在を知ってもらうことも難しい、というか。簡単に言えば、才能があっても成功するチャンスが極端に少ない。

だから環境や状況に関係なく才能のあるアーティストをしっかりとサポートできるような、そんなチャンネルを作りたいなって思ったんです。 それと同時に、もうすでにデビューして成功しているアーティストの方にとっても、より自由かつ純粋に音楽を楽しんでもらえる場所になればいいな、という想いもありました。

アーティストと視聴者が落ち着ける憩いの場として「Home Sessions」が誕生

大切にしていることはアットホームな雰囲気。家庭的な温かいチャンネルであり続けることですね。そういう気持ちがあったからチャンネル名も「Home Sessions」とストレートに(笑)。家でセッションしてるかのように心からリラックスして音楽をやってもらえるチャンネルにしたかったんです。

セッションの動画をメインにしようと思った理由は、やっぱりミュージシャンの実力がはっきり伝わるからです。逆に言えば一発録りでも聴かせられるような力のあるアーティストを紹介したい、ということです。 最近はミュージックビデオっぽい作品もアップしてて、それなんかは音と映像を別録りしてますけど、でも直前に音を録音して、すぐに映像を作るっていう感じ。今でも一発録りの修正なしが基本です。

チャンネル登録者数が1万人を超えたことは本当にうれしいんですけど、でも、それが目標だったわけではありません。さっきも言ったようにいちばんの目的は、どうやって世の中に出ていったらいいかわからないアーティストをサポートすること。そして、この「Home Sessions」を通じて、そういう人たちのコミュニティが生まれることなんです。 「Home Sessions」を運営していて喜びを感じるのも、まさにそこ。たくさんの出会いがあるし、しかもお互いに助け合える。そういうのが大好きなんです。

もちろん不安なこともいっぱいありますよ。どのユーチューバーも同じだと思うんですけど……これって本当に誰か見てくれてるのかな? この動画をアップすることに意味があるのかな? みたいな迷いはつねにあります。そういう壁に突き当たるたびに友達や他のユーチューバーに励まされて、なんとか2年以上続けることができました。 人間関係。この言葉に尽きると思います。あえて極端な言い方をしますけど、これまで僕が作ってきた動画は、いつかは消えると思うんです。でも、その動画を作るにあたって生まれた人間関係はいつまでも残る。それこそが大切なことなんですよね。

「Home Sessions」新シリーズ始動。女性シンガーを応援!!

今後の展開としては、まず世界各地のYouTube Spaceで同時に展開中の女性クリエイター支援プログラムに参加します。これはYouTube Spaceが女性クリエイターや、または女性クリエイターと共同制作してる男性クリエイターを対象に、いろいろな支援をするっていうプロジェクト。

「Home Sessions」では5人の女性シンガーにスポットをあてた番組を制作します。ニューヨーク風のベッドルームのセットで歌ってもらったり、彼女たちが音楽の道を目指すようになったストーリーを語ってもらったり、という番組。女性の力強さや美しさを表現したミュージックビデオを作りますので、ぜひ楽しみにしててください。

もっと先のビジョンとしては、この「Home Sessions」を全世界に持っていきたい、という夢があります。いろいろな国の、いろいろなスタイルで、こういったアットホームなセッションができたら楽しいでしょうからね。

そう、とにかくアットホームであること。そして本気で音楽に取り組んでいる人たちの力になること。この2点を大切にしながら、これからも「Home Sessions」を続けていきたいと思います。


INFORMATION

音楽番組「Home Sessions」
詳細はこちら
★毎週土曜日、最新話公開中!


プロフィール

ケイラーサムエル/ミュージシャン兼映画やミュージックビデオ、ディレクターならびにプロデューサー。アーティスト支援を兼ねた音楽番組「Home Sessions」のクリエイター。

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