【GG】ストレイテナーとジョージ・ウィリアムズが「年齢」で語らう新企画

ラジオのDJ、VJとして活躍するジョージ・ウィリアムズと“年齢”にフォーカスを当てて語り合う新企画「George’s Generation(ジョージズ ジェネレーション)」。10代が将来の目標にするのもあり、同世代がこんな生き方したかったと悔やむのもあり。もしかしたら参考にしたくない部分もあるかも?(笑) 皆さんの教科書のような存在になりますように。

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GG(George’s Generation)
第1回ゲスト:ストレイテナー

初回ゲストは、5月18日に9枚目のアルバム『COLD DISC』を発売したストレイテナーから、ホリエアツシ(vo、g、p)と、ナカヤマシンペイ(ds)のおふたり。デビュー当時や、メンバー加入のエピソードなど、10年前と今の自分たちを改めて見つめ直します。

TEXT BY 佐藤愛美


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戦隊モノの延長線上として、歌を好きになった

ジョージ・ウィリアムズ まず、ふたりは何年生まれ?

ホリエアツシ ふたりとも1978年生まれで、今年38歳になる!
※注釈:1978年 原宿に竹の子族登場

ジョージ じゃあ、まず最初に音楽の出会いから振り返っていこうか!

ホリエ スターとして“チェッカーズ”が好きだった。幼稚園か小学生のときにテレビで観て、それが歌を好きなったきっかけかな。でも僕にとっては“戦隊モノのヒーローの延長線上”にいたんですよ。

ナカヤマシンペイ たしかに全員チェック柄を着ているから、戦隊モノっぽく見えるかもね(笑)。俺は親父が自営業で配達をしていて、その車内で流れていた音楽を聴いてた。

ジョージ お父さんは子供が好きそうな音楽をかけるの?

ナカヤマ 普通にラジオ流してるだけのときもあったけど、「最強ロボ ダイオージャ」とか「太陽戦隊サンバルカン」のテーマ曲がいっぱい入っているのを流してくれた気がする。なんなら親父も大声で歌ってたかもです(笑)。

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ジョージ・ウィリアムズ

ジョージ 陽気なお父さん(笑)。家族の影響って少なからず受けていると思うけど、“演奏する”っていう方向に向かうにも何かきっかけがあったんじゃない?

ホリエ 家族は誰も楽器をやってなかったんだけど、僕が音楽に興味を持ち始めたときに兄貴が付き合ってくれたんだよね。かっこいい音楽を教え合ったり、ラジオを聴いたり。5歳も離れているんだけど、ひたすら優しくて1回もケンカしたことない。

ナカヤマ 親父は事あるごとに、「楽器はできたほうが楽しいぞ」って言っていて、やるんだったらなんとなくドラムかな~って。ヤマハのミュージックスクールに通い始めたら、ホリエくんもそこに通って。俺が音楽の道を目指し始めたのは、間違いなくホリエくんに出会ってからだし。

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ストレイテナー(左から、ホリエアツシ、ナカヤマシンペイ)

ジョージ そこからバンドを組むに至ったのは自然な流れだったの?

ナカヤマ そうだね。ホリエくんが当時から曲を作っていたのも大きかった。バンドを組んだのは高校生のときで、最初からオリジナル楽曲をやってた。

ジョージ コピーじゃなかったんだ! いきなり難しいことをやってたんだね。

ナカヤマ 逆にコピーの仕方がわかんなかったくらい。

ホリエ 実はこの間、東北ライブハウス大作戦バンドでTHE BLUE HEARTSのコピーをしたんですけど……超楽しかった(笑)。コピーって楽しいんすね(笑)。

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21歳 インディーズデビュー

ナカヤマ デビューが21歳って、今聞くと早いなって思うけど当時は“遅いスタートを切った”って感覚だったね。

ホリエ 同世代のDragon AshとかBUMP OF CHICKENが10代の頃からガンガン結果を出していたっていうこともあるし。

ジョージ 当時は知名度を上げるためのYouTubeとかSNSもなかったわけじゃない?

ホリエ だから基本、レコード屋さんがいちばんの媒体だった。1本200円とかでカセットテープを置いてもらったり。当時のカセットテープには連絡先とか書いてあるし(笑)。

25歳 メジャーデビュー

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メジャー1st ALBUM『LOST WORLD’S ANTHOLOGY』

ホリエ 当時はインディーズブームで、インディーズのほうがメジャーより売れてるっていうバンドが少なくなかったんだよね。メジャーのコーナーに置かれていても、お客さんが足を運ばないエリアになっちゃうんじゃないかって不安があった(笑)。

ジョージ なるほどね。実際はどうだったの?

ホリエ 1stアルバム『LOST WORLD’S ANTHOLOGY』までは現状維持なところがあったね。

ナカヤマ 当時同時期デビューでASIAN KUNG-FU GENERATIONが尋常じゃないくらい売れたんですよ。ツアーも一緒に回っていたけど、彼らのデビューまたぎだったから最終公演の頃には爆発的な人気で。僕らは苦みを覚えながらやってたなあ(笑)。

25歳 30歳 バンドの転機 メンバー加入

ジョージ そのあとのバンドの分岐点みたいな大きい出来事は、やっぱりメンバー加入かな?

ナカヤマ そう、ひなっち(日向秀和/b)が入ったのがデビューしてすぐあとの25歳のときなんだけど、セッション初日の衝撃がすご過ぎて。

ホリエ ベースは低音を支えるだけの位置づけだと思ってたけど、完全なるリズム楽器としての音を初めて体感したんだよね。ドラムのキックとかにビシッと合ったぶっといベース音がバキバキ鳴って、俺がひずんだギターをガシガシ弾いて。

ナカヤマ 終わった瞬間は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムトラベルが終わったあとの、炎がぶわーってなってる感じ(笑)。

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ジョージ ふたりの驚いた表情が思い浮かぶよ(笑)。続いてOJ(大山 純/g)が加入したのは?

ホリエ そのときは30歳で、4枚目のアルバム『LINEAR』をリリース後に47都道府県ツアーを回っていて。でも、そのアルバムが3人だけじゃ表現できる音じゃなかった。僕がピアノを弾くと、ギターがいなくなっちゃうし。でもバックで音を流すって方法は取りたくなくて、やっぱりギタリストを入れたほうがいいよねって。

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4th ALBUM『LINEAR』

ナカヤマ サポートっていう立場ははなからなしで、最初からメンバーとしてやれる人じゃないと無理っていう意見はみんな一緒だった。

ホリエ 2007年のツアー中、OJにライブを観に来てもらって。打ち上げで飲んだときにその話をしたから、ツアーが明けたときには、もう意思が固まってたね。

ジョージ OJとの初セッションもやっぱりすごかったの?

ホリエ いや、彼いわく、そのときの空気感が“普通過ぎた”(笑)。

ナカヤマ その日OJがいちばん最初にスタジオにいたくらいで、みんないつもどおり普通に入って、普通にセッティングして、普通に演奏してたっていう(笑)。

ホリエ 違和感はなしだったね。ひなっちのときが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だとたら、OJは「フルハウス」(笑)。

ジョージ ホームドラマなんだ(笑)。

ホリエ でも本当に弾いてほしいギターを奏でてくれる人だったので、すごく良くて。彼が入ったことによって『NEXUS』ってアルバムが出来たんですけど。

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6th ALBUM『NEXUS』

ジョージ 音の幅が広がったっていうのは大きな転機だよね。インディーズデビューが21歳でしょ? 当時の自分が、今の自分を見たらなんて言うかな?

ホリエ 高校生くらいのときは、好きなアーティストに会えたらとか、テレビに出られたらどうするだとか妄想してたんですけど。いざそうなったときには憧れていた頃思っていたほどの感動もなかったですね

ナカヤマ やっと会える頃には、俺たちがこの業界に慣れ過ぎてた(笑)。別に著名人を見て“わー”って言うキャリアでもなくなってたっていう。

ホリエ インディーズの頃はメジャーよりもインディペンデントなほうがかっこいいと思ってたから。でも当時の自分が今の自分達を見たら、今のストレイテナーを“かっこいいと思います!”って言ってくれるかな。

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ジョージ なるほどね。じゃあ同期バンドや、先輩後輩含め影響を受けてきたバンドはいるの?

ホリエ THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは解散するまでライブに通ってた。あと僕らがメジャーに上がるタイミングでたくさんお世話になったthe pillowsとか。後輩で、すごい才能だなーと思ったのがRADWIMPS。テクニックとか歌唱力に目が行きがちだけど、それとは一線を画した音楽のアイデアセンス。

ナカヤマ フェスとかでもやっぱり若いバンドは「勝ってやるぜ」ってギラギラしてて、もちろん僕たちも10年前はそうだったけど、でも10年経ってみたら、生き残ってきた人たちとの“同窓会”みたいな感じ。今年も生き残ったねっていう確認の場になってる感じで(笑)。

ホリエ もはや“みんな優勝”と思ってますから。

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今この瞬間の“縁”を大切に

ジョージ やっぱり戦友たちの友情って強いものがあるよね。過去から現在までのことを振り返ってきたわけだけど、今から十年後とかの将来って想像つく?

ホリエ まったくつかない(笑)。若いときもそうだったな。目の前にあることで一生懸命生きようとしていたら、それがデビューにも繋がって。今まで続けてこられたっていうのは足が正しい方向に向いているのかなと。

ナカヤマ だからこそ着実なんだと思う。ありがたいことにきちんと“縁”が来るから、それを逃さず、そこで自分たちがいかに何をできるかっていうことを大切にしてる。

ジョージ 僕も皆さんとマインドが一緒! 5年後、10年後漠然としたイメージはあるけど、でもそれよりも今、目の前にあるもの。勝ち負けもこの場で決まるからね。

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リリース情報

★ストレイテナー
2016.05.18 ON SALE
ALBUM『COLD DISC』
Virgin Records


ライブ情報

『GG NEXT 2016 supported by 日本工学院』
06/05日(日)都内某所
出演:ストレイテナー
MC:ジョージ・ウィリアムズ
※アルバム購入者特典なので一般販売はありません

Step Into My World TOUR
詳細はこちら


プロフィール

ストレイテナー/ホリエアツシ(vo、g、p)、ナカヤマシンペイ(ds)、日向秀和(b)、大山 純(g)。2004年にアルバム『LOST WORLD’S ANTHOLOGY』でメジャーデビュー。

オフィシャルサイト

ジョージ・ウィリアムズ/日本とイギリスのハーフ。オルタナティブロックのDJ、VJとしてテレビ、ラジオ各局に出演する。

オフィシャルサイト

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