DOTAMA、禁断の多数決……驚異の新人発掘能力!知る人ぞ知る音楽レーベル「術ノ穴」とは?

今年で設立11年目を迎える音楽レーベル「術ノ穴(すべのあな)」を知っているだろうか。主宰は、やくしまるえつこ、私立恵比寿中学、パスピエ、LEO今井といったアーティストへのプロデュースやリミックスを行ってきた、トラックメイカーデュオ「Fragment」。

術ノ穴は元々、既存のレーベルにデモ音源を送ってもまったく採用されなかったFragmentが、自分たちの音源をリリースするために仕方なく立ち上げた自主レーベルだ。

自分たちの音楽が理解されなかった経験をもつ彼らが主宰するこのレーベルの強みは、ジャンルレスな新人発掘力。レーベル主催のイベント『ササクレフェスティバル』などを通して、まったく無名の新人たちを期待の新人アーティストとして、これまでに何組も世に送り出してきた。

今回はそんな日本のインディーシーンの最重要レーベル、術ノ穴に所属するアーティストを紹介しよう。

 

DOTAMA


“笑うバトルMC”の異名をもつラッパーのDOTAMA。DOTAMAは、「目の前の相手をいかにうまく即興ラップでディスるか」で競うフリースタイルバトルの世界で知らぬ者はいない実力者。

日本最大級のフリースタイルバトル「UMB(ULTIMATE MC BATTLE)」などで輝かしい戦績を誇る彼は、術ノ穴とタッグを組んでこれまでに数多くの音源をリリースしている。

術ノ穴からは、1stアルバム 『音楽ワルキューレ』、SFヒップホップ短編集 「ホーリーランド」などの個人名義のリリースのほか、ハハノシキュウやUSKなどのコラボ作品も数多くリリースしてきた。

他にも、お笑い芸人をラッパーがひたすらディスるイベント「ディスペクト〜芸人VSラッパー〜」(主催:品川庄司の品川 祐)での優勝や、YouTube公開オーディション経由での園子温監督作品「TOKYO TRIBE」への出演など、近年は活動の幅を広げている要注目のラッパーである。

 

禁断の多数決


禁断の多数決は、阿部はりか、加奈子、水蓮寺・J・さひろ、ほうのきかずなり、はましたまさし、シノザキサトシ、上野勇介、akorine、ブラジル(現在、お休み中)からなる9人組のグループ。2011年からYouTubeなどに自作のミュージックビデオを公開し始め、ポップで不思議な世界観とクオリティの高さが話題を呼んだ。

「あまり情報が出回っていない謎のグループ」と言われている、禁断の多数決。結成のきっかけは、リーダー・ほうのきかずなりがポール・トーマス・アンダーソン監督の映画「ブギーナイツ」を見て、“擬似家族的な集団”に憧れを抱き、メンバーを集めたことだ。

ほうのきは、禁断の多数決のコアとなる世界観を生み出し、音源のリリースを継続しつつ、一方では映像作家としても活動中。2015年11月には初の長編映像作品となる「Kiss me, Kiss me, Kiss me」を発表し、主題歌「Kiss」と劇伴は禁断の多数決が担当した。

今回紹介した2組の他にも、環ROY、泉まくら、キリコ、バクバクドキン、三回転とひとひねり、エンヤサン、ゆーきゃんなど、ラッパーからバンド、そしてシンガーソングライターに至るまで幅広いアーティストの音源をリリースしている術ノ穴。2016年も、術ノ穴からどんなアーティストが登場するのか楽しみだ。

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