サカナクションからPerfumeまで!作れば話題作となる映像作家・関 和亮の世界

関 和亮(せきかずあき)という映像作家を知っているだろうか。1976年長野県生まれの関監督は、2000年より映像ディレクター、2004年よりアートディレクター、フォトグラファーとして活動を始め、これまでに数多くの有名アーティストのミュージックビデオの演出を担当してきた。

幼い頃から映画好きで、友達と裏山で戦争映画を撮影したり、テレビの通販CM番組のパロディを作成する少年だった関監督。また音楽好きでもあり、海外ミュージシャンのミュージックビデオを流すチャート番組を高校時代に観て、「音楽に映像を付けること」の面白さに惹かれ、ミュージックビデオ監督の道を志した。

今回は、関監督の数ある作品のなかから、絶対に観ておくべき名作を3本紹介しよう。

 

サカナクション「アルクアラウンド」


まずは、2009年に発表されたサカナクションの「アルクアラウンド」。5分間の「長回しワンカット」によって撮影されたこのビデオでは、歌詞を物体化して配置することで、言葉の面白さを前面的に押し出している。

CG技術や高価な機材をあえて使わず、スケッチブック、PC画面、水槽といった小道具と一眼レフを使って撮影されたアイデア勝負の作品だ。

第14回文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門優秀賞、2010年のSPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDSなど数多くの賞を受賞し、「映像作家・関 和亮」の名が知られるきっかけとなった作品でもある。

 

Perfume「FAKE IT」


次は、今や世界的に知られているテクノポップユニット、Perfume。関監督は2008年の「Dream Fighter」から2015年の「STAR TRAIN」まで、Perfumeの数多くのミュージックビデオを担当してきた。

2012年の「FAKE IT」のミュージックビデオでは、横浜BLITZに招待されたファンクラブ会員400人に囲まれて、パフォーマンスをするPerfumeを撮影。ライブハウス内での撮影では、360度から巧みに照明を当てることで、先進的なクラブ感を演出。

さらに踊り舞うPerfumeの映像の途中に、映画「マトリックス」でおなじみの撮影手法「バレットタイム」によるスローモーションの映像を挟むことで、ライブ映像の魅力を一層引き立ている。

ちなみに関監督とPerfumeの関係は深く、ミュージックビデオのみならず、インディーズ時代(「モノクロームエフェクト」)からアートワークも手がけてきた。2012年に製作したシングル「スパイス」のジャケットは、ミュージックジャケット大賞2012の準大賞を受賞している。

 

水曜日のカンパネラ「マッチ売りの少女」


最後は、水曜日のカンパネラの「マッチ売り少女」。2015年の11月に発表されたこのミュージックビデオは、ボーカルのコムアイと架空の彼氏による「非日常な日常」が描かれた意欲作。

転倒による流血、肉料理の顔面へ投げつけ、ガラス瓶での殴打、夕日を背にしての飛び降りなど“フェティッシュな世界観”を、4K映像で堪能することができる。

その他にも、ドローンを活かしたノーカット長回しの撮影が世界的に話題となったOK Go「I Won’t Let You Down」など、数多くの作品を世に送り出してきた関監督。2016年はどんな斬新な作品で私たちを驚かせてくれるのか楽しみだ。

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