円周率から生まれた音楽?数学と音楽のハーモニーが美しい

2016.03.15

小学校の頃、円周率をひたすら覚えたことのある人は結構いるだろう。だいたいの人は大人になる頃には忘れてしまうが、一方であの不規則な数字のとりこになるマニアもいるという。

現在の円周率暗唱のギネス記録者は中国人の呂超さんで6万7890桁。2006年には日本人の原口證さんが16時間半かけて10万桁の暗唱に成功し、ギネスに申請中なんだそう。

 

円周率を音階にあてはめて覚えた男

なかにはより長く円周率を言えるようになるために、とんでもない新技に手を染める人まで……。それがデヴィッド・マクドナルドさんだ。

デヴィッド・マクドナルドさんは3.14159……といった数字に音階をあてはめ、なんと円周率を音に変換している。そうすれば音楽を頭の中で思い浮かべるだけで数字を思い出せるからだというのだ。

いくらなんでもそこまでするだろうか。彼が編み出した円周率音楽を紹介しよう。

こちらは円周率をAハーモニックマイナースケールという音階にあてはめ、数字の0=ド#、1=レ、2=ミ……といったように順番に音を割り振っている。

動画の16秒から高音の右手が円周率通りに鳴らしているのだが、とてもあの数字の羅列から生まれたとは思えない美しさ!

なるほど。これならたしかにただ数字を覚えるよりもずっと覚えやすいかもしれない。動画にはπに関する豆知識が添えられてあるのだが、日本ではホワイトデーとして親しみのある3月14日は海外では「πデイ(πの日)」と呼ばれ、パイを焼いたりするらしい。

なかでも2015年3月14日はアメリカ表記で3/14/15となるので、その日の9時26分53秒には円周率の最初の10桁が揃うこととなった。デヴィッド・マクドナルドさん曰く「特別に重要な日」ということだ。

 

τ(タウ)の数字を音階にあてはめたミュージシャン

一方、カナダ出身のミュージシャン、マイケル・ブレイクさんも目的は違うだろうが、数値による音楽を生み出している。


τ(タウ)=6.2831……という数値の数字をCメジャースケールにあてはめ、1=ド、2=レ、3=ミ……というように音を割り当てている。

注目しないとわかりづらいのだが、途中から入ってくるギターやバイオリンなどの楽器もすべてτの値通りに演奏している。最終的には9つの楽器がτの数字のみで見事な合奏を披露する。

最後にオルゴールだけでτを奏でる演出もニクい。
彼らは数字を音楽に置き換えるという方法を用い数学ファンにも音楽ファンにも夢を与えたが、実は音楽と数学は昔から関係が深い。

 

人類最古の音律と言われる「ピタゴラス音律」は紀元前500年以前の数学者ピタゴラスにより取り決められたもの。音の幅を数値で表したことにより楽譜が生まれ、音楽を残せるようになったのだとか。

つまり数学のおかげで音楽に理論が生まれたわけか……。うーむ、数学おそるべし。

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