自分との葛藤の末に生まれたBugLugの最新作は、自己啓発ソング!?【れじっちゃう!?】

今回から2週に渡って、BugLugに3月30日リリースのシングル「V.S」について語ってもらいました!

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Resistar Records(レジスターレコーズ)のことをもっと知っちゃう!? Resistar Recordsに所属する人気3バンド、DOG inTheパラレルワールドオーケストラ、BugLug、Blu-BiLLioNによる連載「れじっちゃう!?」。

INTERVIEW & TEXT BY 吉田可奈
PHOTOGRAPHY BY 宮脇 進
HAIR & MAKE BY 青柳正和(Alpha Knot)


バンドジャンキーになっちゃったんですよ、俺ら(笑)

──47都道府県のツアーに加え、アルルカンとの2マンライブのツアーと2016年は怒涛の幕開けでしたよね。今はそのすべてが終わって落ち着いた時期だと思うのですが、いかがでしょうか?

一聖 ライブ的には落ち着いたんですけど、すぐに新曲のリリースがあるので、気持ち的には落ち着かないんですよ。

──それにしても、このツアーの詰め込み具合は相当大変だったと思うんです。

一聖 死ぬほど大変でしたね。というのも、連日続いたライブのせいで、声帯を痛めて声が出なくなってしまったんです。そんなことはこれまで一度も経験したことがなかったのでどう対処していいかわからなかったんですよ。でもその反面、メンバーと一緒にいる時間がかなり増えて、楽しいこともうれしいことも、そしてつらいことも苦しいことも共有できたんです。……とにかく、感情が忙しかったですね。

一聖(vo)

一聖(vo)

──感情の整理をする間もなく、次のライブが来るようなスケジュールでしたよね。

一聖 はい。でも、“時間がない=考える時間”もないんですよ。それが逆に良い効果となって、どんなことがあってもやればできるんだって思えたんです。

──それって、いちばん危険な発想な気が……(笑)。

 バンドジャンキーになっちゃったんですよ、俺ら(笑)。

一聖 そうだね。今、こうやってライブがない状態に落ち着かないんです。止まることが怖くなっているんです。

 まだ、この間のライブが終わって(この取材のタイミングでは)3日しか経っていないんですが、本当にやることがないんです。昨日も1日まるごとオフだったんですが、酒を飲みながらライブ映像を観て、反省点を見直したりしていて……(苦笑)。結局またバンドのことを考えてしまうんです。メンバーと一緒にいる時間が多過ぎたからこそ、こうやって離れると“飯でも行く?”って連絡したくなるほどなんです(笑)。

燕 ホテル暮らしに慣れてしまって、自分の家のほうが慣れないよね。

優 すべて手が届く位置にあるからいいよね(笑)。

 そうなんですよ。それに、まだキャリーケースに服が入ったままだから、それがクローゼットのようになっているんです。

燕(b)

燕(b)

──一樹さんはいかがですか?

一樹 ライブが落ち着いて、時間ができた昨日のオフは、すごく充実した1日を過ごせました。もちろん、目まぐるしいライブのなかで感じるものはたくさんあるんですが、俯瞰で見たときにこそ、あらたな改善点が見つかるんです。そういう意味では、昨日はこれから乗り越えるべき課題も見つかって、もっと頑張ろうと思いました。

将海 47都道府県ツアーの何が大変だったかと思うと、睡眠が思うように取れなかったことですね。俺は寝ないとダメな子なんですよ。ライブ当日の夜中に現地に着いて、リハをしてライブというのは結構つらかったですね。だから、楽屋で寝ちゃうんです。

一樹 本番の30分前まで寝ているんですよ。こっちが不安になるから途中で起こしにいったりして……。

一聖 でも、寝ると露骨に元気になるよね。

将海 睡眠不足のときはマジでイライラしちゃうから! 睡眠さえもらえれば良いライブをするので、寝かせてほしかったです(笑)。

一樹(g)

一樹(g)

 

生きる理由はBugLugになったんです

──あはは。そんななか、生まれたのがこの「V.S」なんですね。

一聖 はい。さっき言ったように、連日のライブで声が出なくなったときに、落ち込んでいるだけでは終われないので、そこからどう立ち上がるかが大事だと気づいたんです。そのときに芽生えた闘争本能は、今までに感じたことのないものだったんです。

──どんなものだったんですか?

一聖 これまで戦うことって、人と競ったり傷つけあったりして、そのなかで勝ち取ったベルトのようなものだと思っていたんです。簡単に言えば、誰かと競うことによって手に入れられる証がひとつの戦いなのかなって思っていて……。生きていると、学校や社会でも順位をつけられるじゃないですか。だからこそ、そう思い込んでいたんですよね。でも、このワンマンツアーは、5人がひとつのバンドだから、敵なんていないんです。でも、そのワンマンツアーのなかに、今まで味わったことのない敵と出会ったんですよね。それが、自分だったんです。

──それをしっかりとメッセージとして曲にしたんですね。

一聖 はい。この感情は、経験して生まれたものだからこそ、嘘偽りでもなければ飾った言葉でもないんです。

将海(ds)

将海(ds)

──声が出なくなったときに、いちばんに何を思いましたか?

一聖 俺は伝えることを意識して歌っているのに、声が出なくなるなら、なんのために生きているんだろうって思ったんです。でも、そこで止まってはいられない。それなら、ここから這い上がる気持ちを曲にしようと思ったので、すごく濃い曲になったと思います。

 これは一聖の声がきっかけで出来た曲だけど、聴いている人にとっては受験でもなんでもいいし、自分との闘いに重ねることができると思うんです。

一樹 最初にこの曲を聴いたときに、一聖の声の状態はわかっていたけど、本人がそんなに思い詰めていたことに気づけていなかったんです。それがすごく悔しくて。それなら、一聖の気持ちを最大限に引き出すような演奏をしなくちゃいけないと思ってレコーディングに臨みました。基本的に思いが乗っていない音楽は、人に届かないと思っているタイプなので、何よりも思いを込めたこの曲は今、いちばん人に届く自信があるんです。

将海 このタイミングで出すからこそ、このメッセージ性の強い曲が届くのかなって思うんです。当たり前ですけど、曲とメッセージがリンクするのは大前提。今の俺たちがちゃんと投影できている曲になったと思います。

 この曲が出来たことで、自分自身もすごく楽になったんです。もし、自分の敵は自分というメッセージに俺自身が気づいていなかったら、もっと47都道府県のツアーももやもやしたまま終わっていたと思うし。一種の自己啓発の曲だと思うんです。それを自分のバンドで演奏できるのがすごくうれしかったです。過去に自己啓発本に頼っていた一聖が書いた歌詞とは思えない!

一同 (爆笑)

一聖 そうだった! 俺、昔はバンドを始める前にずっと自分ってなんだろうって考えていて、自己啓発本ばかり読んでいたんです。でも、このバンドと出会って、その疑問は吹っ飛び、生きる理由はBugLugになったんですけどね。

 自己啓発本をいくら読んでも、自分がそう思っていなければ響かないし伝わらない。この曲も同じで、同じようなことを思っている人たちの背中を押す曲になってくれたらうれしいですね。

優(g)

優(g)

次回の更新は、3月30日(水です。お楽しみに♪


ライブ情報

GO TO SICKS
04/09(土)東京・日比谷野外大音楽堂

詳細はこちら

151206-CI-210001


プロフィール

バグラグ/一聖(vo)、一樹(g)、優(g)、燕(b)、将海(ds)からなるヴィジュアル系バンド。

オフィシャルサイト
オフィシャルYouTubeチャンネル“れじちゃん”


リリース情報

2016.03.30 ON SALE
SINGE「V.S」
Resistar Records

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