就活面接での大学生バンドマンの自己アピール失敗談

バンドや音研サークルに没頭してきた大学生にとって採用面接で聞かれる「学生時代に頑張ったことは?」はかなり困る質問である。何も考えずに「バンド活動に力を入れていました」なんて言えば、「何か結果を残した?」なんて質問が返ってきてしまう。

大きな大会やコンクールのない軽音楽の世界では、その努力を相手に伝えるのがなかなか難しいのだ。焦ったバンドマン就活生のなかにはとんでもないことを言い出す人も……。

面接に通るかどうかはちょっと置いといて、バンドマン就活生が直面した崖っぷち就活エピソードを聞いてみた。

 

「バンドでボーカルをしています。面接のときに“バンド活動に力を入れていました”って言ったら、興味なさそうに“入賞歴とかあります? どっか会社と契約してたり?”と返されて。“ないです”って答えたら、“じゃあ、頑張ってた証明が何もないね”と。

焦って、“じゃあ、ここで歌ってもいいですか?”って言ってしまい……。“いや、今他の部屋でも面接してるので”って断られました。その面接は通ったのですが、内定はもらえませんでした」(げんきさん/22歳)

 

「バンドでボーカルをしています。最終面接の前に、会社から“最終面接ではあなたがいちばん頑張ったことがわかるものを持って来てください”と言われて、当日、自主制作の音源を持って行きました。

CDを見せて、ひと通り説明したらなんか静かになっちゃって。面接官が顔を見合わせて“今、聴けないんだ?(笑)”と。そのとき初めて“音源ってプレイヤーがなければ、ただのCD-Rだ……”と気づいて言葉を失いました。向こうが笑ってくれていたので、そのままCDを置いて帰りました。

その後内定をいただきましたが、内定式の飲み会で笑い話に。音源は結局聴いてないそうです」(えみさん/22歳)

 

「軽音サークルでギターを弾いています。面接で、“サークルの目標やビジョンを教えてください”って言われ、バカ正直に“特にないです”と答えてしまい……。

しばらくの沈黙のあとに“でもより良い演奏をして楽しむことが目標だと思います”と付け加えると、“じゃあより良い演奏をするために演奏の技術面以外でどんな努力をしていたかを教えてください”と聞かれて、いよいよわからなくって……。もちろん通りませんでした」(しゅうへいさん/22歳)

 

聞いているだけでひやひやする……。ただでさえ面接は緊張するというのに、こんな状況になったら頭が真っ白になってしまうだろう。

しかし、就活面接は何度も失敗を重ねる中でコツをつかんでいくもの。しゅうへいさんはこの経験からある学びを得たそう。

 

「僕にとって学生生活の中心がサークルであることは間違いないんですけど、面接ではサークルのことを言うのをやめて、ギターの個人練習に絞るようにしました。

“サークルを頑張った”っていうとやっぱりチームとしての頑張りを聞かれることが多いんですけど、僕のサークルはバンドメンバーが固定じゃなかったので良い話になりにくいんです。正直に答えるのは大事なことですが、自分が答えやすいように情報をコントロールすることが大事だと思います」

しゅうへいさんは苦い失敗を活かし、その後の就活で希望の会社に見事内定したという。

 

2016年卒生は、採用選考解禁が4月から8月に変更となり、スケジュールに混乱が生じたという。2017年卒生からはこの混乱を避けるために6月解禁に変更されるが、それはそれで混乱しちゃう気も……。

しかし準備は早いに越したことはない。まずはサークルやバンドの先輩に成功談や失敗談を聞いてまわり、情報を集めることから始めてみるのはどうだろうか。

PHOTO:(C) milatas – Fotolia.com

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