TOKIOと嵐の5年ぶりの共演、WaT最後のステージも!2月の「Mステ」を音楽ブロガーが定点観測!

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。[前編] ではソロシンガーや女性ラップグループについてお届けしましたが、[後編]は「卒業」や「解散」に関する話題からお楽しみください。

 

「ラスト」の歴史:乃木坂46、WaT

今年のMステでは「30周年特別企画」と称して過去の映像を流すコーナーがありますが、5日には「ラストステージ 30年を一気見せ」ということでこれまでのMステで行われた様々なグループの解散・卒業タイミングでのパフォーマンスがまとめて放送されました。

JUDY AND MARYやTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTといった伝説的なバンドからAKB48の前田敦子のような最近のスターまで、多くのアーティストが登場したこの特集からはMステという番組の歴史・懐の深さを改めて感じました。

今月のMステでは、そんな流れに連なるステージがふたつありました。12日の放送に出演したウエンツ瑛士と小池徹平のユニット、WaTはこの日が解散ステージ。ファンのコールが響くなかステージに登場し、デビュー曲にして代表曲の「僕のキモチ」と最新曲「はじまりの時」をパフォーマンスしました。

初めてMステに出演したときに感極まって歌いながら涙を流していた「僕のキモチ」と、彼らの原点とも言えるふたりだけでのアコースティックな演奏で披露された「はじまりの時」。曲間には小池徹平が相方への感謝の言葉を述べるなど、最初から最後までセンチメンタルなステージでした。

ともに芸能人としてポジションを築いているふたり、「ゆるくグループを続けてたまに一緒に歌う」というスタイルをとっても良さそうなところを明確に解散という意思決定をしたことに彼らの誠実さを感じました。

26日のMステに登場した乃木坂46は、3月23日リリースの新曲「ハルジオンが咲く頃」を披露。この曲は卒業を控える深川麻衣が「最初で最後」のセンターを務める楽曲で、彼女にとってはこの日が最後のMステ出演となりました。

パフォーマンス前には感謝の言葉を述べる生駒里奈に対して深川が「泣いちゃう……」とコメントするなど微笑ましいムードが流れていましたが、それを嵐のメンバーがにやにやしながら眺めていたのが面白かったです。

「ハルジオンが咲く頃」は深川麻衣のイメージに合った清廉な雰囲気の漂う楽曲で、歌詞もこれまでグループを支えてきた彼女へのメッセージが散りばめられた感動的なもの。曲の最後に二期生の堀未央奈を連れて中央に並ぶ演出も、この先のグループへのエールになっているようでGOODでした。

 

リスペクトしあう関係、そして今年の名曲:TOKIO、嵐

29日の放送で共演を果たしたTOKIOと嵐。この2グループが同時にMステに出演するのは実に5年ぶりとのこと。ちなみにそれぞれのグループのMステ出演は今回でTOKIOは136回目、嵐が115回目ということで、番組への貢献度が半端ないですね。

この日はメンバー各人が相手のグループの好きな楽曲を選ぶという企画がありました。「楽曲の好み」というよりは「付随する思い出(メンバーが出ていたドラマが好きだった、など)」を基準に選曲するメンバーが多いなか、「バンドのかっこ良さ、TOKIOのかっこ良さがつまっている」という理由でTOKIO「リリック」を挙げていたのが嵐の松本潤。そこからTOKIOのバンドとしての魅力を語る流れになりましたが、公衆の面前で褒められる妙な状況にTOKIOの面々も照れていました。

この日TOKIOが演奏した「fragile」は、すっかり板についてきた長瀬智也作詞・作曲・編曲の楽曲。大人の色気が感じられる切なげなロックナンバーは、フェスシーンで注目を集めるロックバンドと比較してもまったく遜色のないものです。「ジャニーズのロックバンド」という独特のポジションでこの先どういうものを生み出していくのかとても楽しみ。

そして、この日の番組ラストに披露された嵐「復活LOVE」。巷では「シティポップ」という音楽のムーブメントが話題になっていますが、ジャニーズ事務所はこのタイミングでそんな流行の始祖とも言えそうな山下夫妻に楽曲を作ってもらうという本気を見せてきました。

竹内まりやによる男の情けなさと紙一重の一途さを綴った歌詞と、イントロのギターのカッティングから山下達郎エキス100%のトラック。いつもより大人っぽい嵐のメンバーのボーカルもしっかりはまっています。

この手の方向性はどちらかというとKinKi Kidsの十八番だったイメージですが、嵐としても表現の幅が広がっていることを実感。時代の流れを歌謡曲的な大衆性に落とし込むジャニーズらしい仕事ぶりが冴えを見せるこの曲、願望込みですが今年を代表する一曲になるのではないでしょうか。

 

今度のMステは3月11日。前田敦子や大島優子も参加するAKB48の新曲やオリエンタルラジオの変名ユニットRADIO FISH、さらにはUKのテクノアーティスト、アンダーワールドも出演というMステらしいカオスなラインナップとなっています。

次回はその辺りも取り上げられればと思っておりますので、次回の配信もよろしくお願いします!

 

【2016年2月5日放送分 出演アーティスト】
E-girls「DANCE WITH ME NOW!」
桐谷健太「海の声」
BIGBANG「FANTASTIC BABY」「BANG BANG BANG」
渋谷すばる「SWEET MEMORIES」
ファンキー加藤「中途半端なスター」

【2016年2月12日放送分 出演アーティスト】
ももいろクローバーZ「WE ARE BORN」
秦 基博「スミレ」
手嶌 葵「明日への手紙」
KAT-TUN「TRAGEDY」
MAN WITH A MISSION「Memories」
WaT「僕のキモチ」「はじまりの時」

【2016年2月19日放送分 出演アーティスト】
Sexy Zone「カラフル Eyes」「24-7〜僕らのストーリー〜」
山崎まさよし「空へ」
Charisma.com「サプリミナル・ダイエット」
家入レオ「Hello To The World」
KANA-BOON「なんでもねだり」

【2016年2月26日放送分 出演アーティスト】
乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」
TOKIO「fragile」
水曜日のカンパネラ「桃太郎」 「ラー」
AI「みんながみんな英雄」
嵐「復活LOVE」

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